
院長:下園お気軽にご相談ください!

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お腹が大きくなってきた頃から、背中がずっとじんわり痛い。横になっても楽にならないし、家事をするたびにつらくなる。そんな毎日、本当に大変ですよね。
妊娠中に感じる背中の痛みや背部の違和感は、実は妊婦さんの7〜8割が経験するといわれている症状です。でも「よくあること」だからといって、ただ我慢し続けるのは違います。原因を正しく知って、安全にケアしてあげることがとても大切です。




妊娠中のお体はとてもデリケートな状態にあります。この記事を読んで、ひとつでも今日から楽になるヒントを見つけてもらえたら嬉しいです


背中に痛みや違和感が出やすい時期は、妊娠中期(妊娠5〜6ヶ月頃)から後期にかけてが多い傾向があります。お腹が前に出てくるにつれて、体全体のバランスが大きく変わっていくからです。ここでは、背中への負担が増えていく仕組みを順番に整理していきましょう。
妊娠中は「リラキシン」というホルモンが多く分泌されます。このホルモンは出産に備えて骨盤をゆるめる役割を持っているのですが、同時に背骨や肩まわりの関節も全体的にゆるみやすくなります。
関節がゆるんだ状態では、筋肉が体を支えるためにいつも以上に頑張らなければならず、これが背中の張りや痛みにつながるのです。
妊娠が進むと、赤ちゃんとともにお腹の重みがどんどん増していきます。体はそのバランスを取ろうとして自然に腰を前に反らせる「反り腰」の姿勢になっていきます。
反り腰になると背骨のカーブが崩れ、背中の筋肉が常に引っ張られた状態になるため、慢性的な痛みや違和感が出やすくなります。家事中に前かがみの姿勢を続けているときや、長時間同じ姿勢で立っているときに特につらく感じるのは、このためです。
リラキシンの影響でゆるんだ骨盤は、日常の動作や姿勢の積み重ねによって少しずつ歪んでいくことがあります。骨盤の歪みは腰だけでなく、背骨全体のバランスにも影響します。背部の痛みや違和感が腰から背中の中央部まで広がっている場合は、骨盤の歪みが関係していることも少なくありません。
妊娠中は体重が増え、運動量も減りがちです。血液の循環が悪くなると筋肉に疲労物質が溜まりやすくなり、それが背中の重だるさや鈍い痛みとして現れます。さらに、睡眠不足や冷え、出産への不安といった精神的なストレスが重なると自律神経のバランスも崩れやすく、体の緊張がほぐれにくくなります。


背中の痛みはいつでも同じというわけではなく、特定の場面で強まることが多いものです。思い当たることはないか、一度確認してみてください。
料理や洗い物など、調理台や流しの前で前かがみになる作業は、背中に大きな負担をかけます。特に洗い物は長時間同じ姿勢を続けやすく、背中の筋肉が固まりやすい作業です。台の高さが合っていないと、さらに背中への負担は増してしまいます。掃除機がけや床の拭き掃除も、体を前に倒す動作が多いため要注意です。
横になれば楽になるはずなのに、それでも背中が痛い。そういう方は少なくありません。仰向けで寝るとお腹の重みが背中にかかり、横向きになっても肩から背中にかけて張りが残る、という状態になりやすいです。
夜中に背中の痛みで目が覚めてしまう場合は、睡眠の質が著しく落ちているサインです。日中の疲れが取れず、体力や気力が回復しにくくなってしまいます。
長時間同じ姿勢を保つと、背中の筋肉への血流が低下します。立ちっぱなしでも座りっぱなしでも、体は同様に疲弊します。特にデスクワークや通勤で電車に長く乗る方は、座面の固さや体幹のぐらつきが背中の違和感を強める要因になります。


「薬は飲めない」「強いマッサージも怖い」という妊婦さんにとって、自分でできるケアの方法は気になるところですね。ただし、やり方を間違えると逆に症状を悪化させてしまうこともあるので、ここでいくつか大切なポイントを整理しておきます。
横向きで寝る場合は、お腹の下と両膝の間にクッションや抱き枕を挟むと背骨や骨盤への負担がかなり減ります。両膝を少し曲げた状態でクッションを挟み、体をS字型に保つイメージです。仰向けで寝る際には、膝の下に丸めたバスタオルや枕を置いて腰への圧力を分散させると楽になりやすいです。
洗い物をするときは台の前に一段踏み台を置いて片足を乗せると、腰や背中への負担が軽くなります。重いものを持ち上げるときは腰から曲げずに、膝を使ってしゃがんでから持ち上げる動作を意識してみてください。家事の途中で10分おきに姿勢を変えるだけでも、筋肉の疲労蓄積を防ぐことができます。
「背中が痛いからストレッチをしよう」と思うのは自然なことですが、妊娠中はお腹をひねる動作や体を強く反らせるストレッチは避けてください。リラキシンで関節がゆるんでいる状態で無理をすると、かえって関節を傷める可能性があります。
ゆっくりと深呼吸しながら行う軽い体側伸ばし程度にとどめておくのが安心です。


背中が痛いとき、「赤ちゃんに何か影響があるんじゃないか」「このまま悪くなっていったらどうしよう」という不安を感じるのはとても自然なことです。妊娠中の背中の痛みや違和感の多くは、前述したようなホルモンや姿勢の変化によるもので、赤ちゃんへの直接的な影響はほぼありません。
ただし、次のような場合は速やかに産科医に相談してください。
こういったサインがある場合は整体よりも先に産婦人科への相談が必要です。まずはかかりつけの先生に状態を伝えてみてください。


「産婦人科で相談したら安静にするよう言われたけど、家事があるから休めない」「妊婦帯をつけているけど、外すとすぐ痛くなる」「マタニティマッサージに行ったが、翌日にはまた元通り」。こういった声は、当院でもよく耳にします。
妊婦帯やサポーターは一時的に腰や背中を支えるのには役立ちますが、筋肉が常にサポートを借りる状態に慣れてしまうと、外したときにより支えられなくなるという側面があります。安静にしすぎることで血流が低下し、むしろ背中のだるさが増すケースもあります。
大切なのは、あなた自身の体がなぜ背中に痛みを出しているのかという「原因」を正確に把握することです。原因が分からないまま対処をしても、症状はまた繰り返してしまいます。


当院では、妊娠中のお体にも安心して受けていただける検査と施術を提供しています。「妊娠中だから仕方ない」とひとくくりにせず、一人ひとりの体の状態をしっかりと検査で見極めることを大切にしています。
姿勢分析ソフト、筋力検査、整形外科的テスト、動きの検査を組み合わせて、お一人おひとりの体の状態を数値とデータで把握します。感覚だけに頼った施術ではなく、検査の結果をもとに計画を立てて施術を進めていくことが、当院の基本スタンスです。
妊娠中のデリケートなお体に対しては、無理な矯正や強い刺激は一切使いません。筋肉と関節の両面からアプローチし、自律神経を整えながら自然治癒力を高めていく独自の整体技術は、小さなお子さまからご高齢の方まで対応している体にやさしい施術です。
妊婦さんから「施術後に初めてぐっすり眠れた」という声をいただくことも少なくありません。
カウンセリングから検査、施術まで、施術歴10年以上の経験豊富な担当者が最初から最後まで専属で対応します。院には男女両方の施術者が在籍しているため、同性の施術者に相談できるのも安心ポイントのひとつです。体の変化を毎回同じ目で見続けるからこそ、細かな改善の兆しも見逃しません。
妊娠中に体のクセや歪みを改善しておくことは、産後の回復にも大きく影響します。授乳姿勢や抱っこでの体の使い方など、育児が始まった後の体についてのアドバイスも含めてお伝えしていますので、今のうちから備えておくことができます。


| Q. 整体を受けても赤ちゃんへの影響はないですか? |
|---|
| 妊娠16週以降の安定期に入り、担当の産科医の許可があれば妊婦対応の整体を受けることができます。当院では妊娠週数と体調を必ず事前にお聞きし、安全を確認した上で施術を進めます。 |
| Q. 背中の違和感が腰痛とは違う場所に感じます。整体で対応できますか? |
| はい、対応可能です。背骨全体のバランスや肩甲骨まわりの筋肉の状態を検査した上で、症状の部位に合わせた施術を行います。 |
| Q. 産後も症状は続きますか? |
| 産後は授乳や抱っこで背中・肩への負担がさらに増えます。妊娠中からケアを積み重ねておくことで、産後の回復がスムーズになる可能性が高まります。 |
| Q. 市販の湿布を貼るのはどうですか? |
| 妊娠中の湿布の使用については、産科医に必ず確認してください。市販薬・外用薬の使用は、成分によっては胎児への影響が懸念されるものもあります。 |
妊娠中は体のことで分からないことが次々と出てきて、不安になるのは当然です。でも、その不安をひとりで抱えたまま毎日を過ごす必要はありません。
私自身も、かつてぎっくり腰で突然動けなくなった経験があります。あの「何もできないもどかしさ」と「早く普通の生活に戻りたい」という気持ちは、今でもよく覚えています。だからこそ、体の痛みや違和感は早めに向き合うことが大切だと、心から思っています。
妊娠中の背中の痛みは「仕方ないもの」ではなく、原因があって、改善できる症状です。悩んでいること、つらいと感じていること、まずは気軽に話しかけてみてください。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

