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【40代以上必見】坐骨神経痛と脊柱管狭窄症の違い|年代別の特徴

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こんにちは。北千住西口整体院の下園です。最近、お尻から足にかけての痛みやしびれで来院される方が本当に多いのですが、皆さん「坐骨神経痛なのか、それとも別の病気なのか分からない」と不安を抱えていらっしゃいます。

整形外科で「坐骨神経痛ですね」と言われた方もいれば、「ヘルニアが原因です」と言われた方もいて、結局のところ何がどう違うのか混乱されている方が後を絶ちません。

実は、坐骨神経痛と診断された症状の裏には、いくつかの異なる原因疾患が隠れていることがあります。そして、その原因によって適切な対処法も変わってくるんです。今日はこれまで14年間、延べ数千人の方を診てきた経験から、坐骨神経痛と似た症状を持つ疾患の違いについて、できるだけ分かりやすくお話しさせていただきますね。

院長:下園

痛みの場所や出方によって原因が違うことを知っていただくと、今の不安が少し楽になるはずです

目次

坐骨神経痛は症状名であり病名ではない

まず最初にお伝えしたいのが、坐骨神経痛というのは「症状の名前」であって「病気の名前」ではないということです。これを知らずに混乱されている方が本当に多いんですね。

坐骨神経痛とは、腰からお尻、太もも、ふくらはぎ、足先にかけて走る坐骨神経が何らかの原因で圧迫されたり刺激されたりすることで生じる痛みやしびれの総称なんです。

つまり、頭痛や腹痛と同じように「どこが痛いか」を表す言葉であって、「なぜ痛いのか」という原因まで説明しているわけではありません。

実際の原因としては腰椎椎間板ヘルニアだったり、脊柱管狭窄症だったり、梨状筋症候群だったりと、様々な疾患が隠れているわけです。ですから、整形外科で「坐骨神経痛ですね」と言われただけでは、実はまだ原因が特定できていない状態とも言えます。

坐骨神経痛の原因となる主な疾患とその違い

それでは、お尻から足にかけての痛みやしびれを引き起こす代表的な疾患について、それぞれの特徴と見分け方を詳しく見ていきましょう。当院に来られる方の多くが、この違いを知ることで「自分の症状がどれに当てはまるのか」をある程度理解できるようになっています。

腰椎椎間板ヘルニアとの違い

腰椎椎間板ヘルニアは、坐骨神経痛を引き起こす原因として最もよく知られている疾患です。背骨の骨と骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板の中身が飛び出して、神経を圧迫することで痛みが生じます。特徴的なのは、前かがみになったり座ったりすると痛みが強くなるという点です。これは前屈姿勢によって椎間板がさらに後方へ押し出され、神経への圧迫が強まるためなんですね。

ヘルニアによる坐骨神経痛の場合、片側の足に電気が走るような鋭い痛みが特徴的で、咳やくしゃみをした瞬間にビリッと痛みが走ることもあります。また、足の特定の部位にしびれや感覚の鈍さを感じることが多く、どの神経根が圧迫されているかによって症状の出る場所が変わってきます。比較的若い世代、特に30代から40代の方に多く見られるのも特徴の一つです。

脊柱管狭窄症との違い

脊柱管狭窄症は、加齢に伴って背骨の中の神経の通り道である脊柱管が狭くなることで神経が圧迫される疾患です。ヘルニアと決定的に違うのは、少し歩くと足が痛くなったりしびれたりして歩けなくなるが、少し休むとまた歩けるようになるという「間欠性跛行」と呼ばれる症状が現れることです。これは当院でも非常に分かりやすい鑑別ポイントとして重視しています。

また、ヘルニアとは逆に、前かがみになると楽になり、後ろに反らすと痛みが増すという特徴があります。自転車には乗れるけど歩くのがつらい、買い物中にカートに寄りかかると楽になる、といった訴えをされる方は脊柱管狭窄症の可能性が高いですね。50代以降、特に60代から70代の方に多く見られ、長年の姿勢の癖や背骨の変形が積み重なって起こります。

梨状筋症候群との違い

梨状筋症候群は、お尻の奥にある梨状筋という筋肉が硬くなったり緊張したりすることで、その下を通る坐骨神経が圧迫される状態です。ヘルニアや狭窄症が背骨の問題であるのに対し、こちらは筋肉の問題なので、MRIやレントゲンでは異常が見つからないことが多いのが大きな違いです。

病院で「骨には問題ありません」と言われたのに痛みが続いている方は、この梨状筋症候群の可能性を考える必要があります。

特徴的な症状としては、長時間座っているとお尻が痛くなる、階段を上るときに痛みが増す、お尻を押すと足にしびれが響くといったものがあります。また、股関節を内側にひねる動作で痛みが誘発されるのも特徴的です。デスクワークが多い方や、運転を長時間される方に多く見られ、比較的若い世代から中高年まで幅広く発症します。

仙腸関節障害との違い

仙腸関節は骨盤の後ろ側にある関節で、ここに炎症や機能障害が起こると坐骨神経痛に似た症状が現れます。特徴としては、お尻の少し内側、骨盤の真ん中あたりに痛みの中心があることが多く、片方のお尻を下にして寝られない、椅子から立ち上がる瞬間に痛みが走る、といった訴えをよく聞きます。

仙腸関節障害による痛みは、ヘルニアや狭窄症のように足の先まで痛みが走ることは少なく、お尻から太ももの裏側あたりまでで止まることが多いです。

また、出産後の女性や、左右の足の長さに差がある方、長年の姿勢の偏りがある方に起こりやすい傾向があります。関節自体の問題なので、画像検査では判断が難しく、理学検査による鑑別が重要になります。

閉塞性動脈硬化症との違い

これは整形外科的な問題ではなく、血管の病気です。足の血管が動脈硬化で狭くなり、血流が悪くなることで足に痛みやしびれが生じます。脊柱管狭窄症と同じように間欠性跛行が現れるため、非常に間違えやすい疾患なんです。ただし、決定的な違いがあります。

脊柱管狭窄症の場合は前かがみで休むと楽になりますが、閉塞性動脈硬化症の場合は姿勢に関係なく、立ち止まるだけで症状が改善します。

また、足の冷感や色の変化、足の脈が弱いといった循環障害の徴候が見られることも特徴です。喫煙歴がある方、糖尿病や高血圧などの生活習慣病をお持ちの方は特に注意が必要で、この場合は整形外科ではなく循環器内科や血管外科での治療が必要になります。

当院でも、問診の段階でこの可能性を感じた場合は、速やかに医療機関への受診をお勧めしています。

症状から原因を見極めるチェックポイント

ここまで主な疾患の違いをお話ししてきましたが、ご自身の症状がどれに当てはまるのか、セルフチェックのポイントをまとめておきますね。ただし、これはあくまで目安であり、正確な診断には専門家による検査が必要です。

痛みが強くなる姿勢や動作

前かがみや座位で悪化するなら腰椎椎間板ヘルニアの可能性が高く、逆に後ろに反ると悪化するなら脊柱管狭窄症の可能性があります。長時間座っているとお尻が痛くなるなら梨状筋症候群、椅子から立ち上がる瞬間が一番痛いなら仙腸関節障害を疑います。このように、どんな動作で症状が出るかは非常に重要な情報なんです。

痛みやしびれの範囲と質

電気が走るような鋭い痛みはヘルニアに多く、重だるい痛みは筋肉性の問題に多い傾向があります。また、足の先までしびれが走るのか、お尻や太ももで止まるのかによっても原因が推測できます。足の特定の部位だけ感覚が鈍い場合は、神経根の圧迫を疑います。

年齢と発症のきっかけ

30代から40代で急に発症した場合はヘルニアが多く、50代以降で徐々に症状が進行している場合は脊柱管狭窄症の可能性が高まります。特定のきっかけがなく、デスクワークが増えた時期と重なるなら梨状筋症候群かもしれません。出産後や交通事故の後から症状が始まった場合は仙腸関節障害も考えられます。

なぜ病院では原因が特定しづらいのか

ここまで読んでいただいて、「じゃあなぜ病院でこんなに詳しく説明してくれないの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

実は、画像検査だけでは判断が難しいケースが非常に多いんです。MRIでヘルニアが写っていても、それが本当に今の症状の原因なのか、たまたま写っているだけなのか判断が難しい場合もあります。実際、症状のない人でも3割から4割の方にヘルニアが見つかるという研究報告もあるほどです。

また、複数の原因が重なっているケースも珍しくありません。例えば、軽度のヘルニアがあり、さらに梨状筋も硬くなっていて、仙腸関節にも問題がある、といった具合です。このような場合、画像に写る骨の問題だけに注目していると、本当の原因を見逃してしまうことがあります。

だからこそ、当院では画像検査の結果だけでなく、症状の出方や身体の動き、筋肉の状態など、総合的に評価することを大切にしています。

それぞれの疾患に対する一般的な治療法の違い

原因が違えば、当然アプローチも変わってきます。腰椎椎間板ヘルニアの場合、急性期には安静が基本で、消炎鎮痛剤やブロック注射が用いられます。重症例では手術も検討されますが、実は多くのケースで保存療法でも改善が見込めます。

脊柱管狭窄症では、神経の血流を改善する薬物療法や、姿勢指導、コルセットの使用などが一般的です。ただし、排尿障害など重度の神経症状が出ている場合は手術が必要になることもあります。

一方、梨状筋症候群や仙腸関節障害など、筋肉や関節の機能的な問題が原因の場合は、手技療法やストレッチ、運動療法が非常に効果的です。画像に異常が写らないため見過ごされがちですが、適切なアプローチをすれば改善の可能性は十分にあります。

当院でも、こうした筋骨格系の問題に対しては、独自の整体技術で良好な結果を出しています。

当院での坐骨神経痛の鑑別と施術アプローチ

当院では、まず丁寧なカウンセリングで症状の出方や生活習慣を詳しくお聞きします。

そして、姿勢分析ソフトによる客観的な評価、整形外科的テスト、筋力検査、動きの検査など、4種類の検査を組み合わせて原因を特定していきます。MRIやレントゲンで写らない筋肉や関節の問題も、こうした理学検査によって見極めることができるんです。

原因が特定できたら、その方に最適な施術計画を立てます。

筋肉と関節の両面からアプローチする当院独自の整体技術は、自律神経のバランスを整えながら自然治癒力を高めていきます。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断された方でも、周辺の筋肉の緊張を取り除き、関節の動きを改善することで、神経への圧迫が軽減されて症状が改善するケースは多いんですよ。

こんな症状が出たらすぐに医療機関へ

最後に、必ず医療機関を受診すべき危険な徴候についてもお伝えしておきます。

足の筋力が急激に低下して力が入らない、排尿や排便のコントロールができなくなった、両足に症状が出ている、安静にしていても激痛が続く、といった症状がある場合は、馬尾症候群など緊急性の高い状態の可能性があります。このような場合は、整体院ではなく、すぐに整形外科や脳神経外科を受診してください。

また、発熱を伴う場合や、夜間に痛みが増強する場合、体重減少を伴う場合なども、感染症や腫瘍など別の疾患が隠れている可能性があるため、必ず医師の診察を受けていただきたいです。当院でも、問診や検査の段階でこうした徴候を感じた場合は、速やかに医療機関への受診をお勧めしています。

まとめ:原因を知ることが改善への第一歩

お尻から足にかけての痛みやしびれには、様々な原因が隠れています。坐骨神経痛という言葉だけで片付けてしまわず、その裏にある本当の原因を見極めることが、適切な治療への近道です。ヘルニアなのか、狭窄症なのか、それとも筋肉の問題なのか、それによってアプローチは大きく変わってきます。

14年間、数千人の方を診てきた経験から言えるのは、諦める必要は全くないということです。病院で「年だから仕方ない」「手術しかない」と言われた方でも、原因をしっかり特定して適切なアプローチをすれば、多くのケースで改善が見込めます。

痛みやしびれに悩まされる毎日から抜け出して、また好きなことを楽しめる身体を取り戻しませんか。一人で悩まず、いつでもご相談くださいね。私たちがあなたの力になります。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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