
院長:下園お気軽にご相談ください!

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こんにちは、北千住西口整体院の下園です。最近、お尻や太ももの痛みに加えて、かかとにも痛みを感じるようになったという方が増えています。朝起きて最初の一歩を踏み出したときにかかとに鋭い痛みが走る、あるいは椅子から立ち上がるときにかかとがズキンと痛むといった症状に心当たりはありませんか。
実は、坐骨神経痛の症状は腰からお尻、太ももだけでなく、ふくらはぎを通ってかかとにまで影響を及ぼすことがあります。坐骨神経は人体の中で最も太く長い神経で、腰椎から出発して足の先まで伸びているため、神経の圧迫される場所によってはかかと周辺に痛みやしびれが現れるのです。
開院してから14年、当院には腰痛や坐骨神経痛でお困りの方が数多く来院されていますが、その中でもかかとの痛みを訴える方は意外と多くいらっしゃいます。今日は、坐骨神経痛とかかとの痛みの関係について、私の臨床経験を踏まえながらお話ししていきます。


かかとの痛みは足底筋膜炎と間違えやすいですが、坐骨神経痛が原因のこともあるので注意が必要です


坐骨神経は腰椎の4番目と5番目、そして仙骨から出て、お尻の梨状筋という筋肉の下を通り、太ももの裏側を下っていきます。そして膝の裏あたりで脛骨神経と総腓骨神経という二つの神経に枝分かれして、ふくらはぎから足首、そして足の裏やかかとへと続いています。この長い経路のどこかで神経が圧迫されたり炎症を起こしたりすると、かかとにまで症状が現れることがあるのです。
特に脛骨神経は足の裏側を支配しているため、この神経に問題が生じるとかかとの内側や足の裏に痛みやしびれが出やすくなります。私が診てきた患者さんの中には、最初は腰痛だけだったのに徐々に症状が下に降りてきて、最終的にかかとの痛みで歩けなくなったという方もいらっしゃいました。


かかとが痛いとき、多くの方は足底筋膜炎やアキレス腱炎を疑います。確かにこれらの疾患でもかかとは痛みますが、坐骨神経痛が原因の場合はいくつかの特徴的なサインがあります。
まず一つ目は、かかとの痛みだけでなく腰やお尻、太ももの裏側にも違和感や痛みがあることです。坐骨神経は腰から足まで一本でつながっているため、かかとだけが単独で痛むことは少なく、多くの場合は腰から下の広い範囲に症状が出ます。
二つ目は、長時間座っていた後に立ち上がると症状が強くなることです。座位では腰椎や梨状筋に負担がかかりやすく、神経の圧迫が強まるため、立ち上がった瞬間にかかとまで痛みが走ることがあります。
三つ目は、かかとに痛みがあるだけでなく、しびれや感覚の鈍さも伴うことです。神経が圧迫されると感覚の伝達も障害されるため、かかとがピリピリしたり、触っても感覚が鈍かったりすることがあります。こうした症状がある場合は、単なる足の問題ではなく、腰から来ている神経の問題である可能性が高いといえます。


腰椎の椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症では、神経の根元である腰椎レベルで圧迫が起こります。特に第5腰椎や第1仙椎レベルでのヘルニアは、坐骨神経の走行に沿って症状が出やすく、かかとにまで痛みが放散することがあります。
当院にいらっしゃる40代から60代の方で、MRI検査でヘルニアや狭窄症が見つかっているけれど手術は避けたいという方が多くいらっしゃいます。
お尻の奥にある梨状筋という筋肉が硬くなって坐骨神経を圧迫する状態です。デスクワークで長時間座っている方や、逆に立ち仕事が多い方に起こりやすく、お尻の筋肉の緊張が原因でかかとにまで症状が及ぶことがあります。梨状筋症候群は画像検査では分からないことが多いため、見逃されやすい原因の一つです。
足首の内側にある足根管というトンネルの中で脛骨神経が圧迫される状態です。坐骨神経痛と同時に足根管症候群を併発していることもあり、その場合はかかとの痛みが特に強く出ます。
多くの患者さんから「朝起きて最初の一歩がとにかく痛い」という訴えを聞きます。これは夜間に身体を動かさないことで筋肉が硬くなり、神経への圧迫が強まっているためです。特に坐骨神経痛がある方は、寝ている間も腰椎や梨状筋周辺の筋肉が緊張したままになりやすく、朝起きたときに神経の圧迫が最も強い状態になっています。
また、就寝中は血流も低下するため、神経への栄養供給が不十分になり、痛みに対して敏感になります。朝の第一歩でかかとに激痛が走るという症状がある場合は、単なる足の問題ではなく、腰から来ている神経の問題を疑う必要があります。
足底筋膜炎でも朝の痛みは出ますが、坐骨神経痛の場合は同時に腰やお尻にも違和感があることが多いので、そこで見分けることができます。


長時間のデスクワークでは、できるだけ30分に一度は立ち上がって軽く身体を動かすことをお勧めします。また、椅子に座るときは浅く腰掛けるのではなく、背もたれまでしっかり座り、骨盤を立てた姿勢を保つことが大切です。クッションを使って腰のカーブを支えるのも効果的で、これだけで神経への圧迫がかなり軽減されます。
仰向けで寝るときは膝の下にクッションを入れて膝を少し曲げた状態にすると、腰椎への負担が減ります。横向きで寝る場合は、痛みがある側を上にして、両膝の間に枕やクッションを挟むと良いでしょう。寝具が柔らかすぎると腰が沈んで負担が増えるので、適度な硬さのマットレスを選ぶことも重要です。
痛みがある部位を温めることで血流が改善し、筋肉の緊張が和らぎます。お風呂にゆっくり浸かるのはもちろん、腰やお尻、ふくらはぎなどを蒸しタオルやカイロで温めるのも効果的です。ただし炎症が強い急性期は冷やした方が良い場合もあるので、痛みが激しいときは無理に温めず専門家に相談してください。


当院では、まず4種類の検査を行ってかかとの痛みの本当の原因を特定します。姿勢分析ソフトで身体の歪みを数値化し、筋力検査や整形外科的テストで神経の圧迫部位を正確に把握します。同じかかとの痛みでも、腰椎レベルで神経が圧迫されているのか、梨状筋で圧迫されているのか、それとも足首レベルでの問題なのかによって、アプローチ方法は全く異なります。
検査で原因が明確になれば、あとはその原因に対して的確に施術を行うだけです。筋肉と関節の両面からアプローチする当院独自の施術は、神経の圧迫を取り除き、自律神経を整えることで自然治癒力を高めます。多くの患者さんが数回の施術でかかとの痛みが軽減し、日常生活を取り戻されています。
実際に当院で改善された40代のタクシー運転手の方は、椎間板ヘルニアでかかとまで痛みが出ており、運転中に足元のペダル操作が辛くて仕事に支障が出ていました。しかし施術を重ねるごとに痛みが引いていき、今では問題なく仕事を続けられています。また50代の事務職の女性は、長時間座っているとかかとがジンジンしてきて集中できなかったのですが、姿勢の改善と梨状筋への施術で症状が消失しました。
かかとの痛みを「たかが足の痛みだから」と軽視して放置すると、症状はどんどん悪化していきます。最初はかかとだけだった痛みが、やがて足の裏全体に広がり、最終的には歩行困難になることもあります。また神経の圧迫が長期間続くと、神経自体がダメージを受けて回復に時間がかかるようになります。
痛みがあるのに無理をして歩き続けると、身体は無意識にかばう動きをするため、膝や股関節、反対側の足にも負担がかかり、新たな問題を引き起こします。実際に当院に来られる方の中には、かかとの痛みをかばっているうちに反対側の膝まで痛くなってしまったという方もいらっしゃいます。
坐骨神経痛は早期に適切な対処をすれば改善しやすい症状です。かかとの痛みに腰やお尻の違和感が伴っている場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。一人で我慢し続けても良くなることは少なく、むしろ悪化して日常生活に大きな支障が出てしまいます。
私たち北千住西口整体院では、あなたの症状の原因を徹底的に調べ、最適な治療計画をご提案します。かかとの痛みで毎朝憂鬱な気持ちになっている方、長時間座っているとかかとが痛くて仕事に集中できない方、どこに行っても改善しなかった方、どうぞ一人で悩まずにご相談ください。あなたが痛みから解放されて、制限なく人生を楽しめるように全力でサポートさせていただきます。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

