
院長:下園お気軽にご相談ください!

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最近、デスクワークが続いていて腰やお尻のあたりに違和感を感じることはありませんか。もしかしたらそれは坐骨神経痛の初期サインかもしれません。腰から足にかけて走るような痛みやしびれは、一度発症すると日常生活に大きな影響を与えてしまいます。
でも安心してください。坐骨神経痛は適切な対策を取ることで十分に防ぐことができる症状なんです。開院以来、数多くの患者さんを診てきた経験から言えるのは、日頃のちょっとした心がけが将来の痛みを大きく左右するということです。
今日は坐骨神経痛を発症させないための具体的な方法について、分かりやすくお話ししていきますね。


坐骨神経痛は予防できる症状です。この記事で紹介する方法を今日から実践してみてください


坐骨神経痛は単なる腰痛とは違い、お尻から太もも、ふくらはぎ、さらには足先まで痛みやしびれが広がる可能性のある症状です。一度発症してしまうと仕事や家事、趣味の時間にも支障が出てきます。特にデスクワークや立ち仕事をされている方にとっては、毎日の業務そのものが辛くなってしまうケースも少なくありません。
実際に当院に来られる患者さんの中には、夜中に足のしびれで何度も目が覚めてしまい睡眠不足になっている方や、階段の上り下りが怖くて外出を控えるようになった方もいらっしゃいます。痛み止めを飲んでも一時的な効果しかなく、根本的な解決にはなりません。だからこそ、発症する前に防ぐという考え方がとても大切になってくるのです。
厚生労働省の調査によると、人口の約40%が生涯のうちに何らかの形で坐骨神経痛を経験するとされています。つまり、決して他人事ではない身近な症状なんですね。でも、適切な知識を持って対策を講じれば、このリスクを大幅に減らすことができます。


予防法をお伝えする前に、まず坐骨神経痛がどうして起こるのかを理解しておくことが重要です。原因が分かれば、どのような対策を取るべきかも自然と見えてきますからね。
デスクワークで一日中座りっぱなし、または販売業で立ちっぱなしという生活を続けていると、腰椎や骨盤周りの筋肉に大きな負担がかかります。特に座っている時間が長いと、椎間板への圧力が立っている時の約1.5倍にもなると言われています。
この圧力が続くことで椎間板ヘルニアを引き起こしたり、神経の通り道である脊柱管が狭くなったりして、坐骨神経を圧迫してしまうのです。
また、長時間同じ姿勢でいると筋肉が固まってしまい、お尻にある梨状筋という筋肉が緊張して神経を圧迫することもあります。これを梨状筋症候群と呼びますが、この症状も坐骨神経痛を引き起こす大きな要因の一つです。
体重が増えると、それだけ脊柱や腰椎への負担も大きくなります。特にお腹周りに脂肪がつくと、前傾姿勢になりやすく腰への負担がさらに増してしまいます。また、運動不足によって腹筋や背筋といった体幹の筋力が低下すると、腰椎を支える力が弱くなり神経への圧迫リスクが高まるという悪循環に陥ってしまいます。
猫背や反り腰といった姿勢の歪みは、脊柱のバランスを崩し特定の部位に過度な負担をかけます。スマートフォンを見る時の前かがみの姿勢や、椅子に浅く腰掛けて背もたれに寄りかかる座り方なども、長期的には腰部や骨盤の歪みを生み出し神経圧迫の原因となります。


ここからは具体的な予防法についてお話しします。特別な器具や時間を必要としない、今日からすぐに実践できる方法ばかりですので、ぜひ取り入れてみてください。
デスクワークの方にとって、座り方を改善することは最も効果的な予防法の一つです。椅子に深く腰掛けて、背もたれに背中全体を軽くつけるようにしましょう。足の裏全体が床にしっかりとつき、膝が90度程度に曲がる高さが理想的です。パソコンの画面は目線よりやや下になるように調整し、前かがみにならないよう注意してください。
また、どんなに正しい姿勢でも長時間同じ姿勢を続けることは避けるべきです。少なくとも1時間に1回は立ち上がって軽く身体を動かす習慣をつけましょう。トイレに立つ、お茶を入れに行く、ちょっとしたストレッチをするなど、何でも構いません。
腰を支える筋力、特に体幹の筋力を維持することは坐骨神経痛の予防に欠かせません。激しい運動をする必要はなく、ウォーキングやプール歩行、軽いストレッチなど無理のない範囲で十分です。一日の歩数としては8000歩から10000歩を目安にするとよいでしょう。
特におすすめなのは、腹筋と背筋をバランスよく鍛えられる体操です。例えば、四つん這いの姿勢から片手と反対側の足を同時に伸ばすバードドッグという運動は、自宅で簡単にできて効果的です。ただし、すでに腰に痛みがある場合は無理をせず、専門家に相談してから始めてくださいね。
適正体重を維持することも重要な予防策です。BMI(体格指数)が25を超えている場合は、腰への負担が大きくなっているサインかもしれません。急激なダイエットは必要ありませんが、バランスの取れた食事と適度な運動で少しずつ体重をコントロールしていくことを心がけましょう。
身体、特に腰回りが冷えると血流が悪くなり筋肉が硬くなってしまいます。冬場はもちろんですが、夏のエアコンによる冷えにも注意が必要です。腹巻きやカイロを活用したり、温かい飲み物を意識的に摂取したりして、身体を内側からも外側からも温めるようにしましょう。


予防のためにやるべきことがある一方で、避けるべき行動もあります。知らず知らずのうちにやってしまいがちな習慣が、実は坐骨神経痛のリスクを高めているかもしれません。
これらの動作は日常的に行っているものも多いと思いますが、少し意識するだけで腰への負担を大きく減らすことができます。
身体に良いとされるストレッチですが、やり方を間違えると逆効果になることもあります。特に痛みを感じるほど強く伸ばしたり、反動をつけて無理に伸ばしたりすることは避けてください。ストレッチはゆっくりと気持ちいいと感じる程度の強さで行うのが基本です。また、起床直後や入浴前など身体が冷えている時に急に伸ばすのも筋肉を傷める原因になります。


どんなに気をつけていても、日々の生活の中で身体には少しずつ歪みや疲労が蓄積していきます。自分では気づかないうちに姿勢が崩れていたり、筋肉のバランスが崩れていたりすることも珍しくありません。
当院では姿勢分析ソフトをはじめとした4種類の検査で、現在の身体の状態を客観的に評価しています。数値化することで、自分では気づけなかった問題点が明確になり、適切な対策を立てることができるのです。すでに軽い違和感や疲労感がある場合は、症状が悪化する前に専門家のチェックを受けることをおすすめします。
また、一度身体の状態を整えても、日常生活の中で元に戻ってしまうことがあります。だからこそ、月に1回から2回程度の定期的なメンテナンスを受けることで、良い状態を維持しやすくなります。車の定期点検と同じように、身体も定期的にチェックすることが長く健康でいるための秘訣なんですね。
坐骨神経痛は一度発症すると日常生活に大きな支障をきたす症状ですが、日々の習慣を見直すことで十分に防ぐことができます。正しい姿勢を意識すること、適度な運動を続けること、体重管理に気をつけること、そして身体を冷やさないこと。これらは特別なことではなく、今日からすぐに始められる取り組みばかりです。
もし今、腰やお尻、足にかけて軽い違和感を感じているなら、それは身体からのサインかもしれません。そのまま放置せず、早めに対策を始めることが大切です。開院以来、多くの患者さんの坐骨神経痛と向き合ってきた経験から言えるのは、早期の対応が何よりも重要だということです。
一人で悩んでいても解決しないことは、専門家に相談することで意外とすんなり解決することもあります。どんな小さな不安でも構いませんので、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。あなたが痛みに悩まされることなく、毎日を快適に過ごせるようサポートさせていただきます。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

