
院長:下園お気軽にご相談ください!

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朝起きた時に顎が痛かったり、夜中に顎の痛みで目が覚めてしまうことはありませんか。実は、睡眠中の姿勢が顎に大きな負担をかけていることが少なくないのです。毎日必ず行う睡眠だからこそ、その姿勢を見直すことで顎の症状を改善できる可能性があります。
私たちの整体院には、顎関節症で睡眠の質が低下してお困りの方が数多く来院されています。顎の痛みは日常生活の質を大きく下げてしまいますから、お一人で悩まれずに適切な対処をしていただきたいと思います。


睡眠中の姿勢を変えるだけで、顎への負担が驚くほど軽減されることがあります


睡眠中の姿勢によって、顎関節にかかる圧力は大きく変わってきます。特に気をつけていただきたいのが、うつ伏せで寝る習慣と横向きで寝る時の姿勢です。これらの寝方は顎関節に長時間にわたって不自然な圧力を加え続けることになるため、朝起きた時の顎の痛みやこわばりの原因となっています。
うつ伏せで寝ると、顔全体の重さが顎にかかり、さらに首を左右どちらかに捻った状態で何時間も過ごすことになります。この姿勢は顎関節を圧迫し続けるだけでなく、首や肩の筋肉にも大きな負担をかけてしまうのです。
横向きで寝る場合も注意が必要です。枕に顔を押し付けるような姿勢になると、下側の顎関節に体重がかかり続けることになります。
特に毎晩同じ側を下にして寝る習慣がある方は、片側の顎関節だけに負担が集中してしまい、左右どちらか一方だけに痛みが出やすくなります。また、横向きで寝る際に手や腕を顎の下に入れる癖がある方も多いのですが、これも顎に不自然な圧力を加える原因となっています。
寝ている間に無意識に歯を食いしばったり、歯ぎしりをしてしまう方も少なくありません。これらの習慣は顎の筋肉を過度に緊張させ、朝起きた時の顎の疲労感や痛みを引き起こします。ストレスが溜まっている時や、日中に集中作業が多かった日は特に起こりやすいと言われています。
睡眠中の食いしばりは自分では気づきにくいものですが、朝起きた時に顎が疲れている、歯が痛い、頭痛がするといった症状があれば、夜間に食いしばっている可能性があります。家族から歯ぎしりの音を指摘されたことがある方は、特に注意が必要です。


顎関節への負担を最小限に抑えるためには、仰向けで寝ることが最も推奨されます。仰向けの姿勢では、顎に直接的な圧力がかからず、顎関節が最もリラックスした自然な位置を保つことができるからです。この姿勢なら首や肩への負担も分散され、全身のバランスも整いやすくなります。
ただし、仰向けで寝ることに慣れていない方もいらっしゃるでしょう。長年の習慣を急に変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ仰向けで寝る時間を増やしていくことをおすすめします。最初は寝つくまで仰向けでいて、途中で横向きになっても構いません。徐々に身体が仰向けの姿勢に慣れていきますので、焦らず取り組んでください。
枕の高さも顎への影響が大きい要素です。枕が高すぎると首が前に曲がってしまい、顎が引けた状態になります。この姿勢は顎の筋肉を緊張させ、顎関節にも負担をかけてしまいます。逆に枕が低すぎても首が反り返った状態になり、これもまた顎に良くありません。
理想的な枕の高さは、仰向けで寝た時に首の自然なカーブが保たれ、顎が軽く引けた状態になる高さです。横から見た時に、背骨から首、頭までが緩やかなS字カーブを描いているのが理想的な状態と言えます。個人差がありますので、実際に寝てみて朝起きた時に首や顎に違和感がないかを確認しながら、自分に合った高さを見つけていきましょう。
また、枕の硬さも重要です。柔らかすぎると頭が沈み込んでしまい、首の位置が安定しません。適度な硬さがあり、頭と首をしっかり支えてくれる枕を選ぶことが大切です。最近では顎関節症に配慮した整体枕なども販売されていますので、選択肢の一つとして検討してみても良いかもしれません。
寝る姿勢だけでなく、睡眠環境全体を見直すことも顎の症状改善には効果的です。質の良い睡眠がとれれば、身体全体の緊張が和らぎ、夜間の食いしばりも軽減される可能性があります。


マットレスが柔らかすぎると身体が沈み込んでしまい、寝返りが打ちにくくなります。寝返りは睡眠中に身体の一部に負担が集中するのを防ぐ大切な動作ですから、適度な硬さのあるマットレスを選ぶことをおすすめします。身体をしっかり支えてくれて、なおかつ寝返りが打ちやすいものが理想的です。
日中のストレスは夜間の食いしばりに直結します。寝る前にリラックスする時間を持つことで、顎の筋肉の緊張を和らげることができます。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる、軽いストレッチをする、深呼吸をするなど、自分なりのリラックス方法を見つけてみてください。
また、寝る直前までスマートフォンやパソコンを見ていると、脳が興奮状態になり質の良い睡眠がとりにくくなります。就寝の1時間前には画面を見るのをやめて、部屋の照明も少し暗くすることで、自然な眠気を促すことができます。
実は、睡眠中の姿勢だけでなく、日中の姿勢や習慣も顎に大きく影響しています。デスクワークで長時間前傾姿勢を続けていると、首や肩の筋肉が緊張し、それが顎の筋肉にも波及してしまうのです。
頬杖をつく癖、片側だけで噛む癖、スマートフォンを見る時の下向き姿勢なども、顎関節に負担をかける要因となります。これらの習慣は無意識に行っていることが多いので、まずは自分の癖に気づくことから始めましょう。


睡眠姿勢を改善し、日中の生活習慣も見直したけれど、なかなか顎の痛みが良くならない。そんな時は、根本的な原因が別のところにある可能性があります。当院では、顎の症状でお困りの方に対して、丁寧なカウンセリングと4種類の検査を行い、お一人おひとりの原因を特定していきます。
顎の問題は、実は首や肩、背骨全体のバランスの崩れから来ていることも少なくありません。姿勢の歪みが自律神経の乱れを招き、それが筋肉の過度な緊張につながり、結果として顎に症状が現れるのです。表面的な症状だけでなく、身体全体のバランスを整えることが、顎の根本改善につながります。
睡眠は人生の3分の1を占める大切な時間です。その時間を顎の痛みで苦しむのではなく、心地よく過ごせるようにしていきましょう。
寝る姿勢を変えることは今日からでも始められる対策ですから、ぜひ試してみてください。そして、それでも改善が見られない時は、お一人で悩まずに私たちにご相談いただければと思います。あなたが快適な毎日を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

