
院長:下園お気軽にご相談ください!

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こんにちは。北千住西口整体院の下園です。口を開けるたびに痛みが走って食事がつらい、硬いものが噛めなくて困っているという方は多いのではないでしょうか。顎関節症でお悩みの方から、食べ物や栄養素で症状を改善できないかというご相談をよくいただきます。実は、日々の食事から摂取する栄養素が顎の症状に大きく影響しているんです。


今回は栄養面から顎の症状を改善する方法について、これまで多くの患者さまを診てきた経験をもとにお話しします


顎に痛みがあるときは、まず顎に負担をかけない食事選びが大切になります。口が大きく開けられない、噛むと痛みが走るという状態では、硬い食べ物や大きな食材は避けなければなりません。お粥、うどん、豆腐、煮込んだ野菜、蒸し魚、ポタージュスープなど、柔らかくて噛む回数を減らせる食事を選ぶことで、顎への負担を大幅に軽減できます。
調理方法にも工夫が必要です。
食材を小さめにカットする、圧力鍋でしっかり煮込む、ミキサーでペースト状にするといった方法で、噛む動作を最小限に抑えられます。痛みがあると食事が億劫になり、栄養不足に陥るケースも少なくありません。柔らかい食事でもタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取することを意識しましょう。
顎に負担をかける食べ物は症状を悪化させる原因になります。
フランスパンやせんべいなどの硬い食品、ステーキや焼肉などの噛み切りにくい肉類、ガムやキャラメルといった長時間噛み続ける必要があるものは控えてください。また、大きく口を開けなければならないハンバーガーやサンドイッチも、痛みが強い時期は避けた方が無難です。
冷たすぎる食べ物や熱すぎる食べ物も、顎周辺の筋肉を緊張させる要因となります。適温の食事を心がけることで、顎の筋肉への刺激を減らし、痛みの軽減につながります。


顎の症状を根本から改善するには、関節や筋肉をサポートする栄養素の摂取が欠かせません。関節の軟骨を構成するコラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンは、顎関節の健康維持に重要な役割を果たします。これらの成分は鶏の軟骨、手羽先、魚の皮、豚足などに豊富に含まれており、煮込み料理にすることで効率的に摂取できます。
ビタミンCはコラーゲンの生成を助ける働きがあるため、関節のケアには必須の栄養素です。ブロッコリー、パプリカ、キウイフルーツ、イチゴなどの新鮮な野菜や果物から積極的に摂りましょう。ただし痛みが強い時期は、柔らかく調理したり、スムージーにしたりする工夫が必要です。
顎の症状の多くは、咀嚼筋の過度な緊張が原因で起こります。マグネシウムは筋肉の緊張を和らげ、リラックスさせる効果があり、食いしばりや歯ぎしりの軽減にもつながります。アーモンド、カシューナッツ、ほうれん草、バナナ、玄米、海藻類に多く含まれていますので、日々の食事に取り入れてみてください。
ナッツ類は硬いため、痛みがある時期はペースト状のアーモンドバターやピーナッツバターを利用するのがおすすめです。ほうれん草は茹でて柔らかくすれば食べやすくなりますし、バナナはそのままでも柔らかいので顎への負担がありません。
顎の関節に炎症が起きている場合、炎症を抑える働きのあるオメガ3脂肪酸が効果的です。サバ、サンマ、イワシなどの青魚、亜麻仁油、えごま油、くるみなどに豊富に含まれています。特に青魚は調理法を工夫すれば柔らかく食べやすくなりますし、良質なタンパク質も同時に摂取できるため一石二鳥です。
煮魚にすれば骨まで柔らかくなり、顎への負担を最小限にしながら栄養を摂取できます。また、亜麻仁油やえごま油はサラダのドレッシングに混ぜたり、スープに少量加えたりすることで手軽に取り入れられます。
顎の症状は睡眠中の歯ぎしりや食いしばりと深く関係しています。ストレスや緊張が原因で睡眠の質が低下すると、無意識のうちに顎に力が入り、朝起きたときに強い痛みを感じることがあります。ビタミンB群、特にナイアシン(ビタミンB3)は神経を落ち着かせ、睡眠の質を向上させる効果があります。
鶏むね肉、豚ヒレ肉、カツオ、マグロ、きのこ類、玄米などに多く含まれていますが、痛みがある時期は肉類は柔らかく煮込む、魚は刺身を小さく切るなどの工夫をしましょう。きのこ類はスープや煮物にすると食べやすくなります。
カルシウムは骨や歯の健康に欠かせないだけでなく、神経の興奮を抑え、ストレスを軽減する働きもあります。ストレスが原因の食いしばりを軽減するためにも、十分なカルシウム摂取を心がけてください。乳製品、小魚、豆腐、小松菜、ひじきなどが良い供給源です。
牛乳やヨーグルトは柔らかく顎に優しい食品ですし、豆腐も調理不要で食べやすい優秀な食材です。小魚は缶詰の骨まで食べられるタイプを選ぶと、柔らかくて食べやすく、カルシウムも効率的に摂取できます。


食事だけで十分な栄養素を摂取するのが難しい場合、サプリメントの活用も一つの選択肢となります。グルコサミン、コンドロイチン、MSM(メチルサルフォニルメタン)などの関節サポート成分を配合したサプリメントや、マグネシウム、オメガ3のサプリメントは多くの方が利用されています。
ただし、サプリメントはあくまで補助的な役割であり、基本はバランスの取れた食事です。また、持病がある方や他の薬を服用している方は、サプリメントを始める前に必ず医師や薬剤師に相談してください。サプリメントに頼りすぎず、日々の食生活を見直すことが何より大切です。


意外と見落とされがちですが、十分な水分補給も顎の健康には欠かせません。体内の水分が不足すると関節液の生成が低下し、関節の動きが悪くなります。また、筋肉の柔軟性も失われ、緊張しやすくなってしまいます。
一日に1.5リットルから2リットル程度の水分を、こまめに摂取することを心がけましょう。ただし、冷たすぎる飲み物は顎周辺の筋肉を緊張させる可能性があるため、常温か温かい飲み物がおすすめです。お茶やハーブティーなども良いですが、カフェインの摂りすぎは睡眠の質を下げる可能性があるため注意が必要です。


ここまで栄養面からのアプローチについてお話ししてきましたが、正直に申し上げると、栄養改善だけで顎の症状を完全に治すのは難しいケースが多いのが現実です。なぜなら、顎の症状は複数の原因が複雑に絡み合って起こるものだからです。
姿勢の歪み、ストレスによる食いしばり、睡眠時の歯ぎしり、片側だけで噛む癖、長時間のスマホ使用など、生活習慣全体を見直す必要があります。栄養面での改善は非常に重要ですが、それと並行して身体の歪みを整え、筋肉の緊張をほぐし、自然治癒力を高めていくことが根本改善への近道です。
当院では、4種類の検査であなたの顎の症状の原因を徹底的に特定します。姿勢分析ソフトによる身体の歪みの数値化、筋力検査、整形外科的検査、動きの検査を通じて、なぜ顎に負担がかかっているのかを明らかにします。検査結果に基づいて、全身の歪みを整え、血液や神経の流れを正常に戻し、自然治癒力を高める独自の施術を行います。
施術だけでなく、日常生活でできる姿勢の改善法、ストレス対策、食事のアドバイスもお伝えし、症状が再発しないようサポートいたします。マウスピースや薬では良くならなかった方、どこに行ったらいいか分からず悩んでいる方も、多くの改善事例がありますので安心してご相談ください。


顎の症状と栄養の関係について、詳しくお伝えしてきました。痛みがあるときは柔らかい食事で顎への負担を減らしながら、コラーゲン、ビタミンC、マグネシウム、オメガ3脂肪酸、ビタミンB群といった栄養素をバランスよく摂取することが大切です。食事の工夫によって症状の軽減は期待できますが、根本から改善するには身体全体のバランスを整える必要があります。
顎の痛みで好きなものが食べられない、人との会話が億劫になってしまうというのは、本当につらいことだと思います。一人で悩まず、ぜひ私たちにご相談ください。検査で原因をしっかり特定し、あなたに合った改善プランをご提案します。痛みを気にせず食事や会話を楽しめる毎日を、一緒に取り戻しましょう


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

