
院長:下園お気軽にご相談ください!

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朝起きたら顎が痛くて口が開けづらい、食事のたびに痛みが走る、そんな辛い症状に悩まされていませんか?痛みが続くと「鎮痛剤を飲んでもいいのかな」「どの薬が効くんだろう」と不安になりますよね。
今日は顎関節症で痛みを感じている方に向けて、鎮痛剤との上手な付き合い方と、痛みを繰り返さないための根本的な改善方法についてお話しします。当院にも顎の痛みで鎮痛剤を常用されていた方が多く来院されていますので、その経験も踏まえてお伝えしていきますね。


顎の痛みで鎮痛剤を使っている方は本当に多いです。でも薬だけに頼り続けるのは根本的な解決にはならないんです


結論から言うと、顎関節症の痛みに対して鎮痛剤を使用することは可能です。実際に歯科や口腔外科でも、痛みが強い急性期には消炎鎮痛薬が処方されることが一般的です。
ただし、鎮痛剤はあくまで一時的に痛みを抑えるための対症療法であり、顎関節症の根本原因を解決するものではないということを理解しておく必要があります。
痛みが強くて日常生活に支障が出ているときは、無理に我慢するよりも適切に鎮痛剤を使用して痛みをコントロールすることも大切です。ただ、長期間にわたって鎮痛剤に依存してしまうと、胃腸障害などの副作用のリスクも高まりますし、何より痛みの原因が放置されたままになってしまいます。
顎関節症の痛みに対して使用される鎮痛剤には、いくつかの種類があります。それぞれの特徴を知っておくことで、より適切な選択ができるようになります。
最も一般的に使用されるのがNSAIDsと呼ばれる消炎鎮痛剤です。ロキソニン(ロキソプロフェン)やイブプロフェン、ボルタレンなどがこれに該当します。これらの薬は炎症を抑える作用と痛みを和らげる作用の両方を持っているため、顎関節部の炎症による痛みに効果的です。
市販薬としても購入できるものが多く、比較的手に入りやすいのが特徴です。ただし、空腹時の服用は胃への負担が大きいため、食後に服用することが推奨されています。また、長期間の連用は避けるべきで、3日から1週間程度使用しても痛みが改善しない場合は、専門家への相談が必要になります。
カロナールなどのアセトアミノフェン系の薬は、NSAIDsと比較して抗炎症作用は弱いものの、胃腸への負担が少なく比較的安全性が高いのが特徴です。妊娠中の方や胃腸が弱い方でも使用しやすいという利点があります。
ただし、炎症が強い急性期の顎関節症には、NSAIDsほどの効果が期待できないこともあります。痛みの程度や体質に合わせて選択することが大切です。
歯科や口腔外科では、上記の鎮痛剤に加えて、筋弛緩薬が処方されることもあります。顎関節症の多くは、咀嚼筋の過度な緊張が関わっているため、筋肉の緊張を和らげる薬が効果的な場合があるのです。また、ストレスによる食いしばりが原因の場合は、抗不安薬が処方されることもあります。


鎮痛剤を使用する際には、いくつか気をつけるべきポイントがあります。まず、用法用量を必ず守るということです。痛みが強いからといって、決められた量以上を服用すると、副作用のリスクが高まります。
また、鎮痛剤は症状を一時的に抑えるものであって、顎関節症の原因そのものを治すものではないことを理解しておく必要があります。痛みが和らいだからといって、食いしばりや悪い姿勢などの根本原因を放置していると、薬が切れればまた痛みが戻ってきます。
長期間(2週間以上)鎮痛剤を使い続けても改善が見られない場合や、痛みの程度が増してきた場合は、自己判断で服用を続けるのではなく、専門家に相談することが重要です。当院にも「もう何ヶ月も鎮痛剤を手放せない」という状態で来院される方がいらっしゃいますが、適切な施術を受けることで薬に頼らない生活を取り戻せた方が多くいます。


顎関節症は、単一の原因で起こることは少なく、複数の要因が複雑に絡み合って発症します。鎮痛剤で一時的に痛みを抑えることができても、これらの根本原因が改善されない限り、症状は繰り返されることになります。
当院の検査結果や臨床経験から、顎関節症の主な原因として挙げられるのは、ストレートネックや猫背などの悪い姿勢、精神的ストレスによる食いしばり、歯列接触癖や頬杖などの生活習慣、夜間の歯ぎしりやうつぶせ寝などの睡眠時の問題、そして片側だけで噛む癖などの不均等な咀嚼です。
これらの原因が重なると、自律神経が乱れて身体が常に緊張状態になり、無意識のうちに顎に負担をかけ続けてしまいます。その結果、顎関節や周辺の筋肉に炎症が起こり、痛みが生じるのです。


当院では、まず丁寧なカウンセリングと4種類の検査を通じて、あなたの顎関節症の根本原因を明らかにします。姿勢分析ソフトで身体の歪みを数値化し、筋力検査や整形外科的検査で顎関節だけでなく全身の状態を詳しく調べていきます。
検査の結果をもとに、全身の歪みを整え、滞っていた血液や神経の流れを正常に戻す施術を行います。顎関節だけでなく、首や肩、背骨など全身のバランスを整えることで、自然治癒力を高めて根本的な改善を目指します。
実際に当院に来院された30代女性の方は、1ヶ月前から左顎の痛みに悩まされ、マウスピース治療を試しても改善せず、鎮痛剤に頼る日々を送っていました。しかし施術を重ねるごとに痛みが軽減し、今では鎮痛剤なしで普通に食事を楽しめるようになっています。


鎮痛剤に頼らない生活を取り戻すために、日常生活で気をつけられることもあります。まず、硬い食べ物を控えめにして、顎への負担を減らすことです。また、長時間のスマホ使用やうつぶせ寝、頬杖をつく癖なども顎関節に負担をかけますので注意が必要です。
ストレスを感じたときに無意識に歯を食いしばっていないか、意識的にチェックする習慣をつけることも大切です。仕事中やテレビを見ているときなど、気づいたときに顎の力を抜いてリラックスさせてあげてください。
ただし、これらのセルフケアだけでは改善が難しいケースも多いのが顎関節症の特徴です。特に痛みが強い場合や、鎮痛剤を長期間服用している場合は、専門的な施術を受けることをおすすめします。
顎の痛みで鎮痛剤に頼る日々は、本当に辛いものだと思います。でも、鎮痛剤はあくまで一時的な対処法であり、根本的な解決にはなりません。
当院では検査を通じて原因を特定し、一人ひとりの状態に合わせた施術で、薬に頼らない健康な生活を取り戻すお手伝いをしています。痛みを我慢したり、一人で悩んだりせずに、どうぞお気軽にご相談くださいね。あなたが痛みを気にせず、好きなものを食べて、笑顔で過ごせる毎日を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

