
院長:下園お気軽にご相談ください!

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顎や顔周辺に痛みがあると、それが顎関節症なのか、それとも別の病気なのか判断がつかず不安になりますよね。実は当院にも「歯科で異常なしと言われたのに痛みが続く」「どこを受診すれば良いのか分からない」と悩んで来院される方が多くいらっしゃいます。


顎周辺の痛みを引き起こす病気はいくつもあり、それぞれ症状が似ているため見分けるのが難しいんです。でも、痛みの性質や出るタイミング、持続時間などを注意深く観察すると、ある程度は違いが分かってきます。
今日は顎の痛みで悩んでいるあなたが、自分の症状を正しく理解できるように、顎関節症と間違えやすい病気の違いを詳しくお伝えしていきますね。


顎周辺の痛みは原因の特定が何より大切です。検査を通じて一緒に原因を明らかにしていきましょう
顎や顔面に痛みが出る病気は実はたくさんあります。
顎関節症だと思っていたら実は別の疾患だったというケースも珍しくありません。特に混同されやすいのが三叉神経痛、顎変形症、非定型歯痛、非定型顔面痛、そして緊張型頭痛です。これらの病気はどれも顎周辺や顔面に痛みを引き起こすため、自己判断では区別がつきにくいんですね。
間違った診断のまま治療を続けても症状は改善しません。むしろ適切な処置が遅れることで症状が悪化してしまう可能性もあります。だからこそ、それぞれの病気の特徴をしっかり理解しておくことが大切なんです。
顎関節症は口を開け閉めする時に「カクカク」と音が鳴ったり、顎が痛んだり、口が大きく開かなくなったりする症状が特徴です。これに対して他の病気にはそれぞれ独特の症状パターンがあります。ここからは一つずつ詳しく見ていきましょう。


三叉神経痛は顔面の感覚を司る三叉神経が圧迫されることで起こる病気です。顎関節症と最も間違えやすい疾患の一つですが、痛みの性質が大きく異なります。
三叉神経痛の痛みは電気が走るような鋭い痛みが特徴です。数秒から数十秒という短時間で強烈な痛みが襲い、その後スッと消えます。まるで顔面に電撃が走ったような感覚と表現される方も多いですね。これに対して顎関節症の痛みは鈍い痛みが持続的に続くことが多く、じわじわとした重だるさを伴います。
三叉神経痛では洗顔や歯磨き、食事や会話など顔に触れる動作が痛みの引き金(トリガー)になります。ある特定の部位に触れると必ず痛みが出る「トリガーポイント」があるのも特徴的です。一方、顎関節症は顎を動かすという動作そのものが痛みを引き起こします。
三叉神経痛は顔の片側だけに痛みが出ることがほとんどで、特に頬や上顎、下顎の領域に限定されます。顎関節症も片側に出やすいですが、顎関節部分(耳の前あたり)を中心とした痛みになります。また、三叉神経痛では痛みが出ていない時は全く症状がないのに対し、顎関節症では常に違和感やこわばりを感じることが多いです。
顎変形症は上顎や下顎の骨格そのものに問題がある状態です。顎関節症が機能的な障害であるのに対し、顎変形症は構造的な異常と言えます。
顎変形症では顔貌に明らかな左右差や出っ歯、受け口などの特徴が現れます。鏡を見た時に顎が左右どちらかにずれていたり、上下の顎のバランスが明らかにおかしいと感じる場合は顎変形症の可能性が高いです。顎関節症でも軽度の顔の歪みは見られますが、顎変形症ほど顕著ではありません。
噛み合わせについても、顎変形症では前歯で物が噛み切れない、奥歯しか当たらないなど明確な咬合異常があります。食事をする時に常に不便を感じているなら顎変形症を疑う必要があります。顎関節症の場合は噛み合わせそのものより、噛む動作で痛みが出るかどうかが問題になります。
顎変形症は成長期から徐々に進行していることが多く、「昔から顎の形が気になっていた」という方がほとんどです。一方、顎関節症は特定のきっかけで急に症状が出ることが多く、ストレスが増えた時期や姿勢が悪化した時期と重なることが特徴です。
非定型歯痛や非定型顔面痛は原因がはっきりしない慢性的な痛みの総称です。歯科や口腔外科で検査をしても異常が見つからないのに痛みが続くという、非常に厄介な症状なんです。
非定型歯痛では特定の歯やその周辺に持続的な痛みがあるにもかかわらず、レントゲンや視診では何の異常も見つかりません。歯科治療を受けても改善せず、むしろ治療を繰り返すことで痛みが移動したり広がったりすることもあります。顎関節症では顎関節部に圧痛があったり、関節音が聞こえたりと客観的な所見が得られます。
非定型顔面痛も同様に原因不明の顔面痛ですが、痛みの範囲が顔全体に広がることもあり、灼熱感やしびれを伴うこともあります。ストレスや心理的要因が深く関わっているケースが多く、抗うつ薬が効果を示すこともあるんです。
非定型歯痛や非定型顔面痛は朝より夕方以降に痛みが強くなる傾向があります。また、痛みがあっても食事は普通にできるという特徴もあります。顎関節症では食事中、特に硬いものを噛む時に痛みが増強することが多いですね。
緊張型頭痛は首や肩、頭部の筋肉が緊張することで起こる頭痛です。顎関節症でも頭痛を伴うことがあるため混同されやすいんです。
緊張型頭痛では頭全体が締め付けられるような痛みが主症状で、特に後頭部から首にかけての痛みが特徴的です。顎の痛みは二次的なもので、主訴にはなりません。一方、顎関節症では顎関節周辺の痛みが中心で、そこから頭部に痛みが広がっていく感じになります。
緊張型頭痛は長時間のデスクワークや精神的ストレスで悪化しますが、顎を動かすこと自体は痛みに影響しません。顎関節症では会話や食事など顎を使う動作で痛みが増すという明確な特徴があります。
顎関節症では顎の関節音(クリック音)や開口障害など、顎に関連した症状が必ずあります。緊張型頭痛では肩こりや首のこりが強く、顎の症状はあっても副次的なものです。どちらの症状が先に出たか、どちらが主な悩みかを考えると区別がつきやすいですね。
ここまで読んで「やっぱり自分では判断できない」と思われた方も多いのではないでしょうか。実際、これらの疾患は専門家でも鑑別が難しいケースがあります。だからこそ当院では徹底した検査を重視しているんです。
当院では姿勢分析ソフトによる身体の歪みの数値化、筋力検査、整形外科的検査、動きの検査という4種類の検査を組み合わせて、あなたの症状の本当の原因を探っていきます。顎周辺だけでなく首や肩、背骨全体のバランスを見ることで、症状の根本原因が明らかになってくるんですね。
痛みの出るタイミング、持続時間、痛みの性質、随伴症状などを詳しくお聞きしながら、実際に顎を動かしてもらったり、特定の部位に触れて反応を確認したりします。この過程で顎関節症なのか、それとも他の疾患なのかが見えてきます。
もし検査の結果、顎関節症が疑われる場合、当院では顎だけでなく全身のバランスを整えることを重視しています。なぜなら顎関節症の多くは姿勢の悪さやストレス、生活習慣など全身的な問題から引き起こされているからです。猫背やストレートネックを改善し、首や肩の筋肉の緊張を解くことで、顎への負担が自然と減っていきます。


当院の施術は筋肉と関節の両面からアプローチして自律神経を整える独自の方法です。強い力で押したり、バキバキと音を鳴らしたりすることはなく、身体に優しい施術なので安心して受けていただけます。実際、マウスピース治療で改善しなかった方が当院の施術で劇的に良くなったケースも数多くあるんですよ。
検査の結果、三叉神経痛や顎変形症など整体の範囲を超える疾患が疑われる場合は、適切な医療機関をご紹介します。あなたの症状を最短で改善するために、最適な選択肢をご提案するのも私たちの役割だと考えています。
| 病名 | 痛みの特徴 | 痛みの持続時間 | 主な随伴症状 |
|---|---|---|---|
| 顎関節症 | 鈍い持続的な痛み | 数時間~終日 | 関節音、開口障害 |
| 三叉神経痛 | 電撃的な鋭い痛み | 数秒~数十秒 | トリガーポイント |
| 顎変形症 | 咬合時の違和感 | 常時 | 顔貌の変形、咬合異常 |
| 非定型歯痛 | 持続的な歯の痛み | 数時間~終日 | 検査で異常なし |
| 緊張型頭痛 | 締め付けられる痛み | 数時間~数日 | 肩こり、首のこり |
顎や顔周辺の痛みは一人で悩んでいても解決しません。「これくらい我慢できる」と放置していると、症状はどんどん悪化していきます。食事が楽しめない、人と話すのが億劫になる、夜も痛みで眠れないという状態になる前に、ぜひ一度ご相談ください。
当院では14年間で培ってきた豊富な臨床経験と徹底した検査で、あなたの症状の本当の原因を明らかにします。そして原因が分かれば、改善への道筋も見えてきます。痛みに振り回される毎日から抜け出して、制限なく人生を楽しめるようになりませんか。私たちが全力でサポートいたしますので、一人で抱え込まずにお気軽にお問い合わせください。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

