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妊娠30週になり、背中の張りと就寝時のこむら返りが酷くなった
妊娠30週あたりから背中の張りと就寝時のこむら返りで眠れない状態が続いて、お困りの方からメールでお問い合わせをいただきました。

ご本人にはすでに返信させていただきましたが、同じようなお悩みをお持ちの方も多いので、解説を加えたうえで共有いたします。
妊娠中の背中の張りとこむら返りは、どのような原因が考えられるか
こんにちは。現在妊娠30週の妊婦です。この時期から背中の張りがひどく、夜中に足がつることも頻繁にあり、睡眠不足で日中の疲労感が強くなっています。
家事をするのも辛く、長時間立っていることができないため、買い物や料理などの日常生活に支障をきたしている状況です。
妊娠後期の背中の張りや足のつりについて、どのような原因が考えられるのか教えていただけますでしょうか。また、自宅で痛みを和らげるためにできるストレッチやケア方法があれば知りたいです。
整体院での施術は妊娠中でも安全に受けられるものなのか、効果的なのかについてもお聞かせください。
出産まであと2か月余りですが、少しでも楽に過ごせる方法があれば取り入れたいと思っています。お忙しい中恐れ入りますが、ご回答いただけると幸いです。
当院からの返信内容
今回は妊娠中に感じることの多い背中の張りや足のつりについて、詳しくお話しさせていただきます。

私が回答させていただきます
妊娠後期に背中の張りが起こる理由
姿勢の変化による影響
妊娠後期になると、おなかが大きくなって体重が前方にかかるようになります。バランスを保とうとして無意識に背中を反らしすぎる姿勢をとってしまい、さらにバランスを取ろうとして背中が丸くなります。
この状態が続くと、背中の筋肉が常に伸ばされた状態となり、痛みや張りを感じるようになるのです。
ホルモンの影響
妊娠中に分泌される「リラキシン」というホルモンも大きな要因です。このホルモンは出産時に赤ちゃんが産道を通りやすくするため、骨盤の関節や靭帯を緩める働きがあります。
しかし、背中の関節まで緩くしてしまうため、背骨を支える力が弱くなり、背中の筋肉に余計な負担がかかってしまいます。
筋力の低下
おなかが大きくなるにつれて、腹筋が伸びて弱くなってきます。腹筋は背骨を支える重要な役割を担っているため、この筋肉が弱くなると背中にかかる負担が増加し、痛みや張りの原因となります。
足がつる原因について
血液循環の悪化
妊娠後期には子宮が大きくなり、足からの血液の戻りが悪くなります。特に夜間は長時間同じ姿勢でいることが多く、血流が滞りやすい状態です。血流が悪くなると筋肉に十分な酸素や栄養が行き渡らず、筋肉が異常に収縮してつりやすくなります。
ミネラル不足
妊娠中は赤ちゃんの成長に必要な栄養素が優先的に使われるため、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが不足しがちです。これらのミネラルは筋肉の正常な収縮に必要な成分なので、不足すると足がつりやすくなります。
自宅でできる対処法

今すぐにでも出来る簡単な方法です。
- 背中の張りに対する対処法
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背中の張りを感じたときは、まず姿勢を意識することが大切です。壁に背中をつけて立ち、正しい姿勢を確認してみてください。座るときはクッションを腰に当てて、背中のカーブを保つようにしましょう。温かいタオルで患部を温めることも効果的で、筋肉の緊張をほぐすのに役立ちます。
- 足がつったときの対処法
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足がつったときは慌てずに、つま先を上に向けながら手で足の指を持ち、ふくらはぎを伸ばすように引っ張ります。寝ている最中につった場合は、横になったままではなく立ち上がって軽く歩くと症状が改善しやすくなります。
痛みが和らいできたら、温かいタオルで患部を温めながら、ふくらはぎを優しくマッサージしてください。
- 予防のために心がけること
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日頃から十分な水分補給を心がけ、ミネラルを含む麦茶や経口補水液を飲むようにしましょう。就寝前に10~15分程度の足浴を行ったり、レッグウォーマーや靴下で足元を温めることも効果的です。軽いストレッチを定期的に行うことで、血流を改善し、筋肉の緊張を和らげることができます。
ただし、症状が続く場合や悪化する場合は、専門医による診断と治療が必要です。
整体院での施術効果

妊娠中でも整体を受けることは可能ですが、適切な時期と施術者の選択が重要です。一般的に、妊娠16週目以降の安定期から35週目までの期間が推奨されており、マタニティ専用コースを設けている整体院で施術を受けることが安全です。
専門的な研修を受けた施術者なら、妊婦さんの身体の変化を十分に理解しており、安全で効果的な施術を提供できます。
当院での治療

当院は、丁寧なカウンセリングと4種類の検査結果を基に全身の歪みを整え、滞っていた血液、神経の流れを正常に戻し薬を使わない安全な方法で、自然治癒力を高める施術をします。
妊娠中の体に負担をかけないため横向きで施術を行い、体や骨盤の歪みを整えることで、肩こりや頭痛、足の痺れ、股関節痛、恥骨痛などの改善が期待できます。また、体の柔軟性が高まることで出産時の母体への負担軽減効果も期待されています。
施術を受ける際の注意点
施術を受ける前には、必ずかかりつけの産婦人科医に相談することが大切です。妊娠の経過や母子の状態によっては、施術を控えた方が良い場合もあります。また、施術中に違和感や痛みを感じた際は、遠慮なく施術者に伝えるようにしてください。
日常生活への影響と対策
背中の張りや足のつりは、睡眠の質を大きく左下させます。夜中に痛みで目が覚めることが増えると、日中の疲労感が強くなり、家事や仕事に集中できなくなることも少なくありません。買い物や料理などの立ち仕事が辛くなったり、長時間同じ姿勢でいることが困難になったりします。
こうした症状を軽減するためには、日常生活の中で小さな工夫を積み重ねることが重要です。家事を分割して短時間ずつ行ったり、適度に休憩を取り入れたりすることで、身体への負担を軽減できます。
まとめ
妊娠後期の背中の張りや足のつりは、妊娠による身体の変化に伴う自然な症状です。姿勢の変化、ホルモンの影響、筋力低下、血流悪化、ミネラル不足など複数の要因が関わっています。
自宅でできる対処法を日常的に取り入れながら、必要に応じて専門の整体院での施術を検討することで、症状の改善が期待できます。ただし、施術を受ける際は必ず産婦人科医に相談し、安全性を最優先に考えることが大切です。
出産まで残り少ない期間を、少しでも快適に過ごしていただければと思います。
妊娠中の体の不調に関連するページのご案内
妊娠中の肩こり・腰痛に対する施術方針はこちらのページが参考になります。
背中の痛みに対する施術方針はこちらのページが参考になります。
こむら返りに対する施術方針はこちらのページが参考になります。
産後の骨盤矯正に対する施術方針はこちらのページが参考になります。
当院であなたのお悩みに対応可能どうかを5秒で調べることができる症状検索ページもご活用ください。