更年期障害による影響で生理不順と疲労感、イライラに悩まされる

更年期障害による体調不良で慢性的な疲労感とイライラに悩まされて、お困りの40代の女性からメールでお問い合わせをいただきました。

ご本人にはすでに返信させていただきましたが、同じようなお悩みをお持ちの方も多いので、解説を加えたうえで共有いたします。

更年期障害は、どのような原因が考えられるか

更年期障害についての質問

こんにちは。更年期障害による体調不良でご相談があり、メールさせていただきました。

現在40代後半で、慢性的な疲労感とイライラに悩まされており、感情の波が激しく家族にも迷惑をかけてしまっています。

特に困っているのが、体の一部分だけが急に熱くなるホットフラッシュのような症状で、仕事中でも突然起こるため集中できません。また腰痛と頭痛も頻繁にあり、月経不順も重なって毎日がとてもつらい状況です。

家事や仕事に支障が出ており、特に立ち続けることが困難で、夜もよく眠れずに疲労が蓄積しています。このような更年期の症状にはどのような原因が考えられるでしょうか。

また、痛みや不調を和らげるために自宅でできるセルフケアがあれば教えていただきたいです。整体院での施術が更年期の諸症状に効果があるのかも含めて、一度ご相談させていただけませんでしょうか。

お忙しい中恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

今回は40代～50代の女性から多くご相談いただく「更年期障害」について、詳しくお話しさせていただきます。

院長：下園

私が回答させていただきます

更年期障害の根本的な原因は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの急激な減少にあります。40歳を過ぎた頃から卵巣の機能が徐々に低下し始め、エストロゲンの分泌量が不安定になることで、体調に様々な変化が起こります。

しかし、単純にホルモンの変化だけが原因ではありません。家庭環境や職場でのストレス、性格的な要因も大きく影響します。特に、真面目で完璧主義、神経質な性格の方は症状が強く出やすい傾向があることがわかっています。

更年期の症状として最も知られているのが、ホットフラッシュと呼ばれる急な「のぼせ」「ほてり」「発汗」です。これらは体の一部だけが突然熱くなる感覚として現れ、日常生活に大きな支障をきたします。

その他にも、慢性的な疲労感、イライラや感情の波、頭痛、腰痛、月経不順など、多岐にわたる症状が組み合わさって現れることが特徴です。これらの症状は個人差が大きく、ほとんど感じない方もいれば、複数の症状に同時に悩まされる方もいます。

今日からでも出来る簡単な方法です。

日常的な運動の取り入れ: 有酸素運動は更年期症状の改善に特に効果的とされています。軽いストレッチやウォーキングなど、無理のない範囲で継続することが大切です。運動により血流が改善され、筋肉の緊張がほぐれることで、様々な不調の軽減が期待できます。
入浴とリラクゼーション: ゆっくりとお風呂に浸かることで、温浴効果により疲労の緩和が期待できます。入浴剤を活用することで、よりリラックス効果を高めることができるでしょう。
呼吸法でストレス軽減: イライラを感じた時は呼吸が浅くなりがちです。深呼吸を意識的に行うことで自律神経の緊張を和らげ、症状の軽減につながります。

ただし、症状が続く場合や悪化する場合は、専門医による診断と治療が必要です。