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五十肩を温めていいのか?冷やすべきか整体師が解説

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肩の痛みがなかなか取れなくて、お風呂に入っていいのかどうかも分からなくなってきた、なんてことはありませんか?「温めたら楽になるかな」と思いながらも、「もしかして悪化するんじゃないか」と不安で踏み切れない方はとても多いです。

五十肩は症状が出ている時期によって、温めるべきか冷やすべきかがはっきりと変わります。その違いを知らずにケアを続けてしまうと、回復が遠のいてしまうこともあるんです。

今回は、温めるタイミングと冷やすタイミングの見分け方から、自宅でできる具体的なケアの方法まで、整体師の視点からしっかりお伝えします。今の状態に合ったケアを選ぶことが、早期回復への一番の近道です。

院長:下園

患者さんから「温めたら余計に痛くなった」というお話をよく伺います。実はこれ、タイミングを間違えると起こりやすいことなんです。
逆に正しい時期に温めると、肩の動きが明らかに変わってきますよ。焦らず、今の自分の状態を見極めることが大切です

目次

五十肩には「3つの時期」がある

五十肩は発症から回復まで、大きく3つのフェーズをたどります。この3つの時期を理解することが、温める・冷やすの正解を導く出発点になります。それぞれの時期に適したケアを行うことが、症状を長引かせないための重要なポイントです。

急性期(発症〜約1〜2ヶ月)

肩に炎症が起きている真っ最中の段階です。安静にしていても痛い、夜中に痛みで目が覚めるという方はこの時期にあたることが多いです。

この時期の特徴は、肩の周囲に熱感や腫れ感があることです。触ると他の部位より温かく感じられることもあります。このような状態のときは、温めることで炎症が広がって痛みが強くなってしまうことがあります。

急性期のケアとしては、アイスパックや冷たいタオルで15〜20分ほど冷やすことが基本です。冷やしすぎると逆効果になるので、タオルで包むなどして直接肌に当てないよう工夫してください。

慢性期(約2ヶ月〜半年以上)

炎症が落ち着いてきて、痛みよりも「肩が動かしにくい」という可動域の制限が気になり始める時期です。腕が上がらない、服の脱ぎ着がしにくい、後ろ手ができないといった症状が中心になってきます。

熱感がなくなり、安静時の痛みが減ってきたなら、この段階に入っているサインです。慢性期こそ積極的に温めるタイミングで、血行を促進することで関節周囲の組織をほぐし、動きを取り戻しやすくなります。

回復期(半年〜2年程度)

痛みが徐々に引き、可動域も少しずつ戻ってくる段階です。この時期も温めながら、無理のない範囲でストレッチや運動を組み合わせていくことが有効です。完全回復までは個人差が大きいため、焦らず丁寧にケアを続けることが大切です。

自分が「急性期」か「慢性期」かを見分ける方法

「自分は今どっちの時期なんだろう?」と迷う方は多いです。以下の特徴を参考に、今の状態を確認してみてください。もし判断がつかない場合は、専門家に相談するのが一番確実です。

チェック項目急性期慢性期
安静時の痛み強い(じっとしていても痛い)少ない(動かしたときに痛む)
夜間痛ある(眠れないほど痛い)少ない〜なし
熱感・腫れ感あるほぼない
肩を触った感触温かく感じる他の部位と変わらない
主な悩みとにかく痛い動かしにくい・固まった感じ

夜間痛や安静時の強い痛みが続いているうちは、まだ急性期と考えて冷やす対応を優先してください。反対に夜は眠れているけれど、朝の着替えが大変という状態なら、慢性期として温めるケアに切り替えていくことを検討するとよいでしょう。

温めるとどんな効果があるのか

慢性期に入ったら温めることが有効と言いましたが、具体的にどのような効果があるのかを知っておくと、ケアへのモチベーションも上がります。温熱の力を上手に使えると、肩の回復が実感しやすくなりますよ。

血行が促進されて回復しやすくなる

温めると血管が広がり、患部への血流が増えます。血液は酸素や栄養を運ぶだけでなく、炎症の産物や老廃物を回収する役割も担っています。慢性期の肩は血行が滞りやすいため、温めることで回復に必要な物質が行き届きやすくなります。

筋肉と関節が柔らかくなる

冷えた筋肉は硬くなりやすく、可動域の制限につながります。温めることで筋肉の緊張がほぐれ、関節を包む組織も柔軟になります。その結果、腕を上げるときの引っかかり感や、後ろ手をするときの突っ張り感が和らぐことがあります。

痛みを感じにくくなる

温熱には神経への刺激を和らげる効果があります。患部を温めると「痛みの信号」が脳に届きにくくなるため、肩を動かすときの不快感が軽減されることがあります。夜眠る前に温めてから休むと、寝つきがよくなったという方もいます。

自宅でできる正しい温め方

温めると良いことは分かっても、どうやって温めたらいいのか迷う方もいると思います。ここでは、自宅で手軽に実践できる方法をご紹介します。大切なのは「じんわり温める」こと。熱すぎるのはかえって組織を傷めることがあるため、気持ちよく感じる温度を心がけてください。

お風呂(全身浴)

最も手軽で効果的な温め方のひとつです。38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分ほどゆっくり浸かりましょう。熱いお風呂に短時間入ると血管が急に拡張して肩への負担が増すことがあるため、少し温めのお湯でじっくり温めるのがポイントです。

入浴中や入浴後は肩が温まって関節が動きやすい状態になっています。この機会を活かして、痛みが出ない範囲で肩をゆっくり回す、腕を横にそっと広げてみるなどの軽い動きを取り入れると、可動域の改善に役立ちます。

蒸しタオル

タオルを水で濡らして軽く絞り、電子レンジで1〜2分温めるだけで簡単に蒸しタオルが作れます。肩や首の後ろにのせて5〜10分当てると、じんわりと深部まで温まります。ヒートパックや使い捨てカイロよりも湿熱のほうが組織に浸透しやすいため、蒸しタオルは特におすすめです。

ホットパック・カイロ

市販のホットパックや貼るタイプのカイロも手軽に使えます。ただし、直接肌に当てると低温やけどの原因になるため、必ずタオルや衣類の上から当てるようにしてください。20分を目安に使用し、熱すぎると感じたらすぐに外すことが大切です。

湿布は温シップと冷シップ、どちらを選ぶべきか

病院から湿布を処方された方、あるいはドラッグストアで購入を検討している方は、温シップと冷シップのどちらを使えばいいのか迷ったことがあると思います。これはとても多くの方が混乱するポイントです。

まず知っておいていただきたいのは、温シップと冷シップの違いは「感じ方の違い」であって、実際に肌の温度を大きく変えるものではないということです。温シップに含まれるトウガラシ成分や冷シップに含まれるメントールは、皮膚の感覚を刺激して温かく・冷たく感じさせるものです。

物理的な熱を加えたり冷やしたりする効果は限定的です。

そのため、五十肩のケアとして「しっかり温める」「しっかり冷やす」という目的には、蒸しタオルや入浴・アイシングのほうがはるかに効果的です。湿布は炎症を抑える消炎鎮痛成分の効果に期待するものとして使い、あくまで痛みの補助的な対応と理解しておくとよいでしょう。

温めるときに注意してほしいこと

温めるケアは正しく行えばとても有益ですが、やり方を間違えると症状が悪化することもあります。特に次のような状況のときは、温めるケアを一時中断することをおすすめします。

  • 肩を触ると他の部位より明らかに熱い感じがするとき
  • 昨日より痛みが強くなっている、または夜間痛が復活してきたとき
  • 温めた後に痛みが増してなかなか引かないとき
  • 発熱や倦怠感など、全身の体調不良がある場合

また、温めた後にストレッチをするときも注意が必要です。可動域が広がっているからといって無理に肩を動かすと、かえって関節を傷めることがあります。「痛気持ちいい」と感じる範囲を超えたら、そこで止めておくのが基本のルールです。

五十肩が長引く人に多い「セルフケアの落とし穴」

当院にいらっしゃる患者さんを長年診てきた中で、症状が長引いてしまう方には共通したパターンがあります。思い当たることがあれば、ぜひ今日から見直してみてください。

痛みが出てもがまんして動かし続ける

「動かさないと固まる」という情報が広まっているせいか、痛みを感じながらも無理に肩を動かし続ける方がいます。急性期の炎症が強い時期にこれをやると、炎症がどんどん悪化するので要注意です。動かしてよい時期・動かし方は、症状の段階によって変わります。

温めたり冷やしたりを繰り返す

今日は温めて、明日は冷やして…というように日によってケアがバラバラになっている方もいます。自分の今の状態を把握せずにケアをしていると、体が混乱してしまいます。今自分がどの時期にいるのかを見極めてから、一貫したケアを続けることが大切です。

「そのうち治る」と放置する

五十肩は確かに自然に治ることもありますが、放置すると数年単位で症状が残るケースも珍しくありません。適切なケアと専門家のサポートがあれば、回復までの期間を大きく短縮できます。ひとりで抱え込まずに、早めに専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。

整体院でできること・セルフケアとの使い分け

自宅でのセルフケアと並行して、整体や治療院に通うことで症状の回復をより効果的に進めることができます。ただ、どのようにセルフケアと使い分ければいいのかが分からないという方も多いので、ここで簡単に整理しておきます。

整体では、肩関節そのものの動きの評価に加えて、肩甲骨の動き、胸椎(背中の骨)の柔軟性、体全体の姿勢のバランスなど、関連する部位を合わせて確認します。五十肩は肩だけの問題ではなく、姿勢や体全体のゆがみが根本原因になっていることも多いからです。

日常生活では、今回お伝えしたような温め方・冷やし方のセルフケアを継続していただきながら、整体でその日の状態をチェックしてもらうという流れが効率的です。「今日は温めていいですか?」と施術者に確認しながら進めると、より安心してケアができます。

まとめにかえて

私自身、患者さんと向き合う中で、「温めるか冷やすかで迷っていたら結局何もできなかった」という声をよく聞いてきました。正しい判断軸を持つだけで、日常のセルフケアがぐっと楽になります。

焦る気持ちは十分分かりますが、自分の体の状態を見極めながら丁寧にケアを重ねることが、遠回りに見えて実は最短ルートです。

ひとりで「これでいいのかな」と悩みながらケアを続けるのはとても疲れますし、間違った方向に進んでしまうこともあります。どのフェーズにあるのか分からない、自分でやってみたけど変わらない、そんなときはいつでもご相談ください。

あなたの肩の状態をきちんと検査して、今の状態に合ったアドバイスをお伝えします。おひとりで抱え込まずに、気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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