
院長:下園お気軽にご相談ください!

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「ロキソニンを飲んでいるのに、肩の痛みが全然引かない……」そんな経験をされている方は、決して少なくありません。病院で処方された痛み止めをきちんと飲んでいるのに、夜中に痛みで目が覚めてしまう。腕を上げるたびに激痛が走る。この状況、本当につらいですよね。
実は、五十肩の痛みにロキソニンが効きにくい理由には、ちゃんとした仕組みがあります。それを知ることが、改善への第一歩になります。今回は、施術歴19年の経験から見えてきた「薬だけでは追いつかない五十肩の本質」について、できるだけわかりやすくお伝えします。




ロキソニンを飲んでも楽にならないという患者さんが、本当に多く来院されます。薬の効き方には限界があって、そこには明確な理由があるんです。ぜひ最後まで読んでみてください


ロキソニン(ロキソプロフェン)は、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類される薬で、炎症を抑えて痛みを和らげることを目的としています。風邪の発熱や歯の痛みなど、幅広い場面で使われる頼れる薬です。
では、なぜ五十肩には効きにくいのでしょうか。その答えは、五十肩の「病期(ステージ)」に深く関係しています。
五十肩(正式名称:肩関節周囲炎)は、症状の進行に伴って大きく3つの時期に分かれます。それぞれの時期によって、身体の中で起きていることがまったく異なります。
| ステージ | 状態 | 主な症状 |
|---|---|---|
| 急性期(炎症期) | 関節包に強い炎症が起きている | 安静時にも痛む・夜間痛・熱感 |
| 慢性期(拘縮期) | 炎症が落ち着き関節が固まってくる | 動かすと痛む・可動域の制限 |
| 回復期(解凍期) | 徐々に動きが戻ってくる | 痛みは軽減するが硬さが残る |
ロキソニンが比較的有効なのは、炎症が盛んな急性期です。しかし、多くの方が「薬が効かない」と感じるのは、慢性期や回復期に入ってからのケースが多いのです。
この時期は炎症よりも「関節の拘縮(こわばり)」が主な問題となっているため、消炎鎮痛薬を飲んでも根本的な改善にはつながりにくいのです。
五十肩の痛みは、肩関節の表面だけで起きているわけではありません。関節包の線維化・周辺の筋肉の過緊張・血流の滞り・自律神経の乱れなど、複数の要因が複雑に絡み合っています。
ロキソニンは「炎症を引き起こす物質(プロスタグランジン)の産生を抑える」という仕組みで働きますが、拘縮や神経の過敏化が起きている状態では、そもそもの痛みの原因に薬が対応できていないのです。
たとえるなら、雨が降っているのに傘だけを閉じようとしているような状態です。痛みという「雨」の原因がどこにあるのかを見極めることが、本当の意味での改善につながります。


「痛みが取れないから、もっとたくさん飲もう」「毎日飲んでいれば、そのうち良くなるはず」と考えてしまうのは自然な心理だと思います。ただ、長期にわたってロキソニンを服用し続けることには、いくつかのリスクが伴うことも知っておいてほしいのです。
ロキソニンは胃の粘膜を保護するプロスタグランジンの産生も抑えてしまうため、長期服用では胃炎や胃潰瘍のリスクが高まります。特に空腹時の服用は胃に強い刺激を与えることがあるため、必ず食後に飲むことが基本です。胃薬を一緒に処方されているケースが多いのは、このためです。
NSAIDs系の薬は腎臓の血流を調節する働きに影響を与えることがあります。特に高齢の方や既往症のある方では、腎機能への影響が出やすいとされているため、自己判断での長期服用は避けたほうが賢明です。定期的に医師に相談しながら使うことが大切です。
痛みは身体からの大切なサインです。薬で痛みを抑え続けることで、本来は「安静にすべき」というシグナルを見逃してしまい、かえって症状を悪化させてしまうケースもあります。薬はあくまで対症療法であって、根本的な治療ではないということを忘れないでほしいのです。
「飲み薬が効かないなら、貼るほうが効果的では?」と考える方もいらっしゃいます。確かにロキソニンテープのような外用薬は、局所的に成分が浸透するため、胃腸への負担は比較的少なくなります。
ただし、肩関節は深い位置にあるため、テープの有効成分が関節包の内部まで届くかどうかについては限界があります。
皮膚の表面から2〜3センチの深さには効果を発揮しやすいですが、肩関節周囲炎の炎症が起きている部位はそれよりさらに深い場所であることが多いです。湿布による皮膚への負担(かぶれ・光線過敏症など)にも注意が必要で、貼り続けることがベストとは言えないケースもあります。


当院に五十肩でお越しになる患者さんに丁寧な検査を行うと、ほぼ例外なく「肩だけの問題ではない」という結果が出てきます。長年の診療経験から言えることは、五十肩は複数の原因が複雑に絡み合って起きているということです。
これまで数多くの五十肩の方を施術してきた中で、特に多く見られる根本的な原因をまとめると次のようになります。
首・胸椎の可動域制限が肩関節に余分な負荷をかけているケース、長年のデスクワークや猫背による姿勢の歪みが肩甲骨の動きを制限しているケース、血行不足による関節周辺の慢性的な炎症が続いているケース、そして自律神経の乱れが痛みへの感受性を高めているケースです。
こうした背景があるからこそ、肩だけにアプローチする治療では効果に限界が出てきてしまいます。
「同じ五十肩」でも、痛みの強さ・出る時間帯・動かせない方向・悪化させる動作は人によって千差万別です。だからこそ当院では、問診・姿勢分析・筋力検査・整形外科的テストという4種類の検査を組み合わせて、あなたの症状の原因をできる限り正確に特定するようにしています。
検査なしで施術をスタートしてしまうと、仮に一時的に楽になったとしても、同じ症状を繰り返す可能性が高くなります。


「薬が効かないなら、もう治らないのでは」と感じてしまっている方に伝えたいのは、それは決してそうではないということです。ロキソニンが効かないことは、「治る見込みがない」のではなく、「今のアプローチが症状に合っていない」というサインである場合がほとんどです。
熱感・安静時の強い痛み・夜間痛が出ている急性期には、肩を無理に動かさず、炎症を悪化させないことが最優先です。この時期に積極的にストレッチや体操を行うことは逆効果になることがあります。患部を冷やすことで炎症を抑えるのも有効な対処法のひとつです。
炎症が落ち着いてきた慢性期・回復期は、適切な運動療法で関節の可動域を少しずつ広げていくことが大切になります。この時期も「痛いから動かさない」でいると、関節の拘縮がどんどん進んでしまいます。
ただし、自己流のストレッチは症状を悪化させることもあるため、専門家の指導のもとで行うことをおすすめします。
先ほどお伝えしたように、五十肩の背景には姿勢の歪みや自律神経の乱れなど、全身的な問題が関わっていることが多いです。当院では筋肉と関節の両面からアプローチして自律神経を整える独自の施術で、肩関節だけでなく全身のバランスを整えることを重視しています。
薬や局所的な治療だけでは届かなかった部分にアプローチすることで、これまで多くの方の五十肩が改善してきました。


整形外科で「様子を見ましょう」と言われた経験はありませんか?確かに五十肩は自然経過で改善する場合もありますが、適切な対処をしなかった場合には数年にわたって痛みや可動域制限が続くこともあります。
夜間痛が続けば睡眠が乱れ、睡眠が乱れれば自然治癒力も落ちる。そういう負のサイクルに入ってしまうケースも少なくないのです。
「五十肩は時間が経てば治る」という認識は半分正しく、半分間違いです。早めに適切なアプローチをすることで、改善までの期間は大幅に短くなります。痛みを我慢しながら毎日をやり過ごすのではなく、できるだけ早く動ける身体を取り戻してほしいと思っています。


実際に当院に来られた方の中には、「8か月間薬を飲み続けていたが一向に改善しなかった」「整形外科に通っても痛みが引かず、このまま一生こうなのかと思っていた」という状態から、施術を重ねることで日常動作が楽になり、夜もぐっすり眠れるようになったという方が多くいらっしゃいます。
髪を洗う・服の袖に腕を通す・洗濯物を干すという、当たり前の動作が当たり前にできるようになること。それだけで毎日の気持ちがこんなにも変わるものかと、喜びの声をいただくたびに私も実感しています。
症状がある方のお気持ちは、かつてぎっくり腰で苦しんだ私自身の経験があるからこそ、痛いほどわかります。


ロキソニンは優れた薬ですが、五十肩という複雑な症状のすべてに対応できるわけではありません。特に慢性期に入った肩の拘縮や、全身の歪みが背景にある場合は、薬の効果には限界があります。
「効かない」という状況は、身体が「今のアプローチでは不十分ですよ」と教えてくれているサインだと受け取っていただければと思います。
私は開院以来、五十肩でお悩みの方と数多く向き合ってきました。その経験から言えることは、「原因を正確に特定すれば、適切なアプローチが見つかる」ということです。一人で抱え込まず、どうかお気軽にご相談ください。あなたが笑顔で腕を上げられる日が、必ず来ます。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

