
院長:下園お気軽にご相談ください!

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夜中に肩の痛みで目が覚めてしまう…そんな経験、最近ありませんか?「もしかして五十肩かも」と思いながらも、何をどう対処すればいいかわからず、とりあえず枕を変えてみようと検索している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、枕の高さや素材は、夜間の肩の痛みに大きく関わっています。今夜からできるセルフケアとして、ぜひ参考にしていただければ嬉しいです。




五十肩の夜間痛で眠れないというお悩みは、当院にも本当に多くの方が来院されます。痛みがあるのに横になれない、どの向きで寝ても辛いというのは、心身ともにかなりのストレスですよね。枕の高さは症状の段階によって最適解が変わるので、ご自身の今の状態に合わせて調整してみてください


昼間はそれほど気にならないのに、夜になると肩がズキズキ痛みだす。これは多くの五十肩の方が経験される「夜間痛」と呼ばれる症状で、実は昼と夜で身体の状態が大きく異なることが関係しています。
日中は立った姿勢や座った姿勢でいることが多いため、肩関節内の圧力が分散されやすい状態です。しかし横になると、肩関節を包む関節包(かんせつほう)に均等に圧力がかかりやすくなります。炎症が起きている組織に圧力が集中することで、じっとしていても痛みが出てしまうのです。
また、夜間は副交感神経が優位になり、血管が拡張することで炎症部位への血流が増加します。これもまた痛みを感じやすくする原因のひとつです。「横になると痛い」「明け方に痛みで目が覚める」という方は、まさにこのメカニズムが働いていると考えられます。


五十肩には大きく分けて3つのステージがあり、それぞれの段階によって枕の調整方法も変わってきます。「枕を変えたのに逆に痛くなった」という方は、ステージに合っていない対処をしている可能性があります。ご自身が今どの段階にいるかを確認しながら読んでみてください。
発症から数週間〜2ヶ月程度の急性期は、安静にしていても肩が痛む時期です。この時期は肩関節に余計な負荷をかけないことが最優先になります。枕を高くしすぎると頸部(首)から肩の筋肉が緊張し、炎症部位への圧迫が増すため逆効果です。低めの枕で頭と首を自然な位置に保つことが基本です。
就寝中に無意識に痛い側を下にしてしまう方も多いのですが、これは絶対に避けましょう。痛い側の肩を下にして寝ると、体重がそのまま炎症部位にかかってしまい、朝起きたときに痛みが倍増する原因になります。
2〜6ヶ月程度の慢性期になると、激しい痛みは少し落ち着いてくる一方で、肩が動かしにくくなってきます。この時期は枕の高さを適切に調整しながら、肩を「逃がす」姿勢を意識することが重要です。具体的には、痛い側の肩の下にタオルを薄く折りたたんで置くことで、関節への圧迫を分散させることができます。
横向きで寝る場合は、患側(痛い側)を上にして、抱き枕や丸めたバスタオルを胸の前で抱くようにすると、肩関節が前方に引っ張られる負担を軽減できます。枕の高さは頭から首、肩のラインが一直線になるよう調整するのが基本です。
6ヶ月〜1年前後で迎える回復期は、痛みも動きの制限も徐々に解消されていく段階です。この時期は睡眠の質そのものを高めることが回復を後押しします。身体の回復は睡眠中に最も促進されるため、枕の高さを見直して深く眠れる環境を整えることが大切です。
この時期になったら、ご自身の寝姿勢(仰向け・横向き)に合わせた最適な高さの枕を選ぶことを意識してみてください。


枕の高さは、寝る姿勢によって適切な数値が変わります。「なんとなく低めがいい」「ふかふかが好き」という感覚で選んでしまいがちですが、五十肩の方の場合は特に、肩への負担を数値で意識することが助けになります。以下の目安を参考にしてみてください。
| 寝姿勢 | 枕の高さの目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 仰向け | 3〜5cm程度 | 首の自然なカーブを保ち、肩への負担を分散 |
| 横向き(患側を上) | 8〜12cm程度 | 頭〜肩のラインを一直線に保つ高さ |
| 横向き(健側を下) | 体格に合わせて調整 | 患側の肩が前方に垂れないよう抱き枕を使用 |
体格によって最適な高さは変わりますので、上記の数値はあくまで目安としてお考えください。目安の高さに調整したうえで、翌朝に首や肩のこわばりがないかを確認しながら少しずつ微調整していくのがおすすめです。


「ちょうどいい高さの枕が手元にない」という方も、今すぐ家にあるもので対応できます。難しく考えなくて大丈夫です。手軽な方法をご紹介します。
今お使いの枕の下にバスタオルを1〜2枚折りたたんで敷くことで、高さを足すことができます。反対に枕が高すぎると感じる場合は、枕の中央部分をくぼませて使う方法も効果的です。バスタオルは何枚でも調整できるので、「もう少し高く」「少し低く」という細かい調整に向いています。
仰向けで寝るとき、痛い側の肩甲骨の下あたりに薄く折ったタオルを入れると、肩関節がわずかに持ち上がり、関節包への圧迫が和らぎます。厚さの目安は1〜2cm程度。厚すぎると逆に肩が不安定になるので注意してください。
横向きで寝る場合、患側の腕の重さが肩関節にかかり続けることが夜間痛の大きな原因となります。胸の前に抱き枕やクッションを置き、腕をそこに乗せると腕の重さを支えることができ、肩への負担がぐっと軽減されます。


枕の高さや寝方を工夫することで、夜間痛が和らぐ方は確かにいらっしゃいます。しかしそれはあくまでも「症状を悪化させないための対症的なケア」であって、五十肩そのものを治しているわけではありません。ここは非常に大事なポイントです。
五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節周辺の複数の組織が複合的に絡み合って起きています。姿勢の歪み、筋力の低下、ホルモンバランスの変化、基礎疾患との関連など、原因は一人ひとり異なります。そのため、枕を変えるだけでは根本原因には届きません。痛みが続いているのに「そのうち治るだろう」と放置してしまうと、拘縮が進んで肩が動かしにくくなる段階へと移行し、回復までに数年かかるケースもあります。
整形外科で「様子を見ましょう」と言われてそのままにしている方もいらっしゃいますが、症状の段階に合った適切なアプローチを早めに取り入れることで、回復スピードは大きく変わります。「もう少し待てば治るかも」とひとりで抱え込まずに、専門家に相談することが早期改善への近道です。


当院には、「夜眠れないのが一番つらい」とおっしゃる五十肩の方が多くいらっしゃいます。日中の痛みも辛いのですが、睡眠が十分に取れないと回復力が落ち、症状が長引く悪循環に入りやすくなります。だからこそ、寝環境の改善はとても重要です。
ただ、枕の調整はあくまでも「眠れる環境をつくるための補助」です。
当院では初回に4種類の検査を丁寧に行い、その方の肩の状態がどのステージにあるのか、原因となっている筋肉や関節の状態はどうかを細かく確認したうえで施術を進めます。「何年も痛みが続いている」「病院に行ったが改善しない」という方も、原因が特定できれば改善への道筋は必ずあります。
整体師として19年のキャリアの中でたくさんの五十肩の方を施術してきましたが、早期に適切な対処をされた方ほど回復が早く、「もっと早く来ればよかった」とおっしゃる方がとても多いです。
枕を工夫しながら痛みをやり過ごす毎日から、一日も早く抜け出していただけたらと思っています。ひとりで悩まず、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

