
院長:下園お気軽にご相談ください!

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肩の痛みがつらくて、とりあえず湿布を貼ってみたけれど、なかなかよくならない…そんな経験をされている方、けっこう多いんじゃないでしょうか。
夜中に目が覚めるほど痛い、腕が上がらない、着替えのたびに顔をしかめてしまう。そんな毎日を送られているなら、それは四十肩・五十肩のサインかもしれません。
今回は、湿布が五十肩にどう作用するのか、どう使うのが正しいのか、そして「湿布だけでは限界がある理由」を、整体師の立場から率直にお伝えしていきます。




肩の痛みで来院される方に話を聞くと、「とりあえず湿布を貼っていた」という方がほとんどです。湿布は手軽で便利なのですが、使い方を間違えると効果が半減してしまいます。正しい知識を持って上手に活用してほしいと思い、この記事を書きました


湿布を使うとなんとなく楽になった気がする、でも翌朝にはまた痛い…という繰り返しを経験したことがある方も多いと思います。この「楽になった気がする」は決して気のせいではありません。湿布には消炎鎮痛成分が含まれており、皮膚から吸収されて患部の炎症や痛みを一時的に和らげる働きがあります。
湿布の主成分としてよく知られているのが、インドメタシンやジクロフェナク、ロキソプロフェンなどの非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)です。これらは患部の炎症を引き起こすプロスタグランジンという物質の産生を抑えることで、痛みや腫れを鎮めます。
ただし、この作用はあくまで「症状を抑える」ものです。五十肩の根本的な原因である肩関節周囲の組織変性や関節包の炎症そのものを治す作用ではありません。痛みが和らいでも、原因が残ったままでは再び痛みは戻ってきます。
ドラッグストアに行くと、「冷感」と「温感」の二種類が並んでいて、どちらを選べばいいか迷いますよね。実はこの使い分けには、五十肩の「時期」が深く関わっています。
五十肩には大きく分けて、炎症が強い急性期と、痛みが落ち着いて動きの制限が残る慢性期があります。それぞれに適した湿布は以下の通りです。
| 時期 | 主な症状 | 適した湿布 |
|---|---|---|
| 急性期 | 夜間痛が強い、安静にしていても痛む、熱感・腫れがある | 冷湿布(冷感タイプ) |
| 慢性期 | 痛みは落ち着いているが動かしにくい、コリ感がある | 温湿布(温感タイプ) |
急性期に温湿布を使ってしまうと、血流が促進されて炎症が強まり、かえって痛みがひどくなることがあります。夜間痛が激しい時期は冷湿布を選ぶのが基本です。


「とりあえず痛いところに貼ればいい」と思っていませんか?実は貼る位置によって、効果の出方がかなり変わってきます。湿布の成分は皮膚から吸収されますが、関節の奥まで届きにくい性質があるため、患部に近い皮膚に、できるだけ密着させて貼ることが重要です。
五十肩の場合、痛みの出ている部位によって貼る位置も変わります。肩の前側が痛む場合は鎖骨の下あたり、肩の外側や腕の付け根が痛む場合は三角筋の周辺、後ろから肩甲骨にかけて痛む場合は肩甲骨の上部や内側が貼り場所の目安になります。
いずれも、皮膚を清潔な状態にしてから貼るようにしましょう。入浴後30分〜1時間ほど待って皮膚が落ち着いてから貼ると、成分の吸収がよくなります。貼りっぱなしにせず、パッケージの使用時間を守ることも大切です。


毎日湿布を貼り替えているのに、何週間経っても改善しない…という方は少なくありません。なぜ湿布だけでは限界があるのでしょうか。
五十肩の正式名称は「肩関節周囲炎」といいます。肩関節を包む関節包や周囲の靭帯、腱などに炎症が起き、組織が癒着・硬化することで動きが制限されます。この「組織の癒着や硬化」は、湿布の消炎作用だけでは解消することができません。
たとえ痛みが一時的に和らいでも、肩関節周囲の組織が硬いままでは、少し動かしただけでまた炎症が起きてしまいます。湿布は「炎症の火を小さくする道具」ではあっても、「炎症が起きにくい身体に戻す道具」ではないのです。
長年、さまざまな五十肩の患者さんを診てきて感じることがあります。それは、五十肩には必ず複数の原因が絡み合っているということです。
加齢による肩関節周囲の組織変性、長時間のデスクワークや悪い姿勢、運動不足による筋力低下と関節の柔軟性低下、血行不足による炎症の慢性化、さらには糖尿病や甲状腺疾患などの基礎疾患、ホルモンバランスの変化まで、これだけ多くの要因が重なり合って症状が出ています。
だからこそ、「とりあえず湿布を貼って様子を見る」だけでは改善が難しいケースが多いのです。どの原因が主体になっているのかを見極めなければ、対処が的外れになってしまいます。
「そのうち自然に治るだろう」と思って様子を見ている方も多いですよね。五十肩は確かに自然治癒する傾向があります。ただし、その期間は早くて半年、長くなると数年に及ぶこともあります。
夜間痛が続くことで睡眠不足になり、日中の集中力や気力が落ちていく。肩が動かせないことで家事や仕事に支障が出て、精神的なストレスも重なっていく。そのような悪循環に陥ってしまう方を、これまで数多く目にしてきました。早めに適切な対処をすることが、結果的に早期回復への近道になります。


整形外科を受診すると、主に薬物療法、関節内注射、リハビリテーションという選択肢が提示されることが多いです。湿布をはじめとするNSAIDs系の消炎鎮痛剤は痛みを抑える効果がありますが、眠気などの副作用リスクがあり、仕事や車の運転に影響することもあります。
関節内注射は短期間での痛み軽減に効果的ですが、根本原因を解消するものではなく、繰り返し使用すると肝臓や腎臓への負担が懸念されます。リハビリは肩の可動域を広げるうえで有効ですが、マニュアル的なプログラムが多く、個々の身体の状態に細かく対応しにくいのが現状です。
整形外科で「しばらく様子を見ましょう」と言われた経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。もちろん、急性期の強い炎症が落ち着くのを待つ期間は必要です。しかし、待っているだけでは組織の癒着が進んで、慢性化・長期化のリスクが高まります。
症状が出てから早い段階で原因を特定し、適切にアプローチすることが重要です。


湿布は上手に使えば痛みのコントロールに役立つ道具です。しかし、それはあくまでも「補助的な役割」に過ぎません。根本から改善するためには、あなたの身体に何が起きているのかを正確に把握することが最初のステップです。
当院では、姿勢分析ソフトをはじめ、筋力検査、整形外科的テスト、動きの検査など4種類の検査を組み合わせて、症状の原因を特定しています。五十肩は患者さんによって原因のパターンが異なります。だからこそ、一人ひとりの状態に合わせた施術が必要なのです。
当院の施術は、筋肉の緊張を解きほぐしながら、関節の動きを正常に戻し、自律神経を整えることを同時に行います。炎症が残っている急性期から、可動域制限が主体の慢性期まで、時期に応じた施術内容で対応しています。
痛みがなくなった後も、再発しないための生活習慣のアドバイスや姿勢改善のサポートもお伝えしています。湿布に頼り続ける毎日から卒業して、肩のことを気にせず動ける状態を一緒に目指しませんか。


ロキソニンテープはロキソプロフェンナトリウムを主成分とした医療用貼付剤で、市販品と比較して有効成分の含有量が高い製品もあります。痛みの強い急性期に一定の効果は期待できます。ただし、胃腸や腎臓への影響など副作用のリスクもあるため、長期間使い続けることは推奨されていません。
基本的には入浴前に剥がすことをおすすめします。湿布を貼ったまま入浴すると皮膚が蒸れて炎症を起こしやすくなり、成分が過剰吸収されるリスクもあります。入浴後は少し時間をおいてから新しいものを貼るようにしましょう。
湿布を長期間使い続けると、皮膚かぶれや接触性皮膚炎を起こすことがあります。また、痛みが抑えられることで「治った」と勘違いして肩を無理に使ってしまい、炎症を繰り返すケースもあります。
湿布はあくまでも一時的な対処として捉え、並行して根本的な原因へのアプローチを進めることが大切です。


湿布を貼って少し楽になっても、翌朝にはまた同じ痛みが戻ってくる。その繰り返しに疲れてきていませんか。
私自身、かつてぎっくり腰を経験し、整体で改善した経験があります。あのとき「痛みを取る」だけでなく「なぜ痛みが出たのか」を教えてもらったことで、その後の生活が大きく変わりました。五十肩も同じです。「何が原因でこの痛みが出ているのか」を知ることが、改善への第一歩になります。
湿布は上手に使えば心強い味方ですが、それだけに頼っていると、気づかないうちに症状が慢性化してしまうことがあります。一人で抱え込まず、どうぞ気軽にご相談ください。あなたの肩の痛みが、どこから来ているのかを一緒に探るところから始めましょう。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

