噛み合わせが変わった原因は顎関節症かも？対処法

最近、顎の調子がおかしいと感じて当院を訪れる方が増えています。朝起きたら噛み合わせがズレている気がする、前歯で物が噛めなくなってきた、そんな違和感を抱えているあなたは、もしかすると顎関節症かもしれません。

「噛み合わせが悪いから顎関節症になったのか」それとも「顎関節症が原因で噛み合わせが変わったのか」、この因果関係について悩んでいる方は本当に多いです。実は、この関係性を正しく理解することが、症状改善への第一歩となります。

顎関節症と噛み合わせの複雑な関係

多くの方が「噛み合わせが悪いから顎関節症になった」と考えがちですが、実際はそう単純ではありません。確かに噛み合わせは顎関節症の原因の一つではありますが、それだけが全てではないのです。当院に来院される方の検査結果を見ても、顎関節症は複数の要因が絡み合って発症しているケースがほとんどです。

歯科医院でマウスピース治療を受けたけれど改善しなかったという方も少なくありません。それは噛み合わせだけを調整しても、根本的な原因が他にあるからです。例えば、ストレスによる食いしばり、デスクワークでの悪い姿勢、片側だけで噛む癖などが複合的に影響しています。

むしろ「顎関節症が原因で噛み合わせが変わってしまった」という順序も非常に多いのです。顎の関節や筋肉に問題が生じると、顎の位置がずれ、それによって噛み合わせまで変化してしまいます。この悪循環を断ち切るには、正確な検査で本当の原因を特定することが不可欠です。

顎関節症で噛み合わせが変化する理由

顎の位置がズレるメカニズム

顎関節症になると、関節円板という軟骨がずれたり、周囲の筋肉が緊張したりします。すると顎が本来あるべき位置からずれてしまい、上下の歯の接触位置も変わってきます。朝起きたときに「前歯が合わない」「奥歯だけが当たる」と感じるのは、このためです。

特に片側の顎だけに痛みがある場合、痛みのない側ばかりで噛むようになり、筋肉のバランスが崩れてさらに噛み合わせが悪化します。長年タクシー運転手をされていた患者さんも、片側に負担をかけ続けた結果、顎の位置が大きくずれていました。

筋肉の緊張が引き起こす変化

咀嚼筋と呼ばれる噛む時に使う筋肉が過度に緊張すると、顎を正しい位置に保てなくなります。デスクワークで無意識に歯を食いしばっている方、夜間の歯ぎしりがある方は要注意です。筋肉の緊張が続くと、顎関節に過剰な負担がかかり、関節の変形や炎症につながることもあります。

当院での検査では、咬筋や側頭筋といった筋肉の状態を詳しく調べます。触診すると石のように硬くなっている方も珍しくありません。この筋肉の緊張を解くことが、噛み合わせの改善にも直結するのです。

こんな症状があれば顎関節症の可能性

あなたは次のような症状に心当たりはありませんか。

これらの症状は、顎関節症の典型的なサインです。特に30代から50代の女性に多く見られ、デスクワークやパソコン作業が多い方ほど発症リスクが高まります。症状を放置すると、食事や会話にも支障が出て、日常生活の質が大きく低下してしまいます。

マウスピース治療だけでは改善しない理由

歯科医院で顎関節症と診断されると、多くの場合マウスピース（スプリント）療法が行われます。確かにマウスピースは、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりから歯や顎を守る効果があります。しかし根本的な原因が筋肉の緊張や姿勢の歪みにある場合、マウスピースだけでは十分な改善は期待できません。

実際、当院に来られる方の中には「半年以上マウスピースを使っているのに良くならない」という方が多くいらっしゃいます。それどころか、合わないマウスピースを使い続けることで、かえって顎の位置がずれてしまうケースもあるのです。

マウスピースは対症療法であり、症状を一時的に緩和するものです。本当に改善を目指すなら、なぜ食いしばりが起きるのか、なぜ筋肉が緊張するのか、その背景にある原因を探る必要があります。

当院が考える顎関節症の本当の原因

開院以来、数多くの顎関節症の方を診てきた経験から言えることは、顎関節症の原因は一つではないということです。次のような要因が複雑に絡み合っています。

特にデスクワークが多い方は、前かがみの姿勢が続くことで首や肩の筋肉が緊張し、それが顎周りの筋肉にも影響を与えます。自律神経の乱れも関係しており、ストレスが多い時期に症状が悪化する方も少なくありません。

だからこそ当院では、初回の検査に最も時間をかけます。姿勢分析、筋力検査、整形外科的テストなど4種類の検査を通じて、あなたの顎関節症の本当の原因を明らかにします。原因が特定できれば、改善への道筋が見えてきます。

整体院だからできる全身からのアプローチ

顎だけでなく全身のバランスを整える

顎関節は首や肩、背骨とも密接につながっています。ですから顎だけを診ていても根本的な改善は難しいのです。当院では全身の歪みを整え、血液や神経の流れを正常に戻すことで、自然治癒力を高めていきます。

猫背やストレートネックが改善されると、顎周りの筋肉への負担も減り、自然と顎の位置も正しい場所に戻ってきます。マウスピースを半年使っても治らなかった左顎の痛みが、全身のバランスを整えることで改善した30代女性の事例もあります。

筋肉と関節の両面から施術

当院の施術は、筋肉の緊張を緩めるだけでなく、関節の動きも正常化させる独自の整体法です。咀嚼筋、首の筋肉、肩周りの筋肉を丁寧に緩め、顎関節の可動域を広げていきます。力任せの施術ではなく、身体に優しいソフトなアプローチなので、小さなお子さまからご高齢の方まで安心して受けていただけます。

施術を重ねるごとに、口の開きやすさが変わってくるのを実感される方がほとんどです。「久しぶりに大きく口を開けられた」「硬いものを食べても痛くない」そんな喜びの声をたくさんいただいています。

顎関節症を改善するための生活習慣

施術と並行して、日常生活での習慣改善も大切です。次のポイントを意識してみてください。

特に無意識の食いしばりは、気づかないうちに顎に大きな負担をかけています。デスクワークの合間に、顎の力を抜く時間を意識的に作ることも効果的です。当院では、自宅でできるセルフケアの方法もお伝えしています。

改善までの期間と治療の流れ

「どのくらいで良くなりますか」という質問をよくいただきます。症状の程度や原因によって個人差はありますが、一般的には数ヶ月から半年程度で多くの方が改善されています。軽度の方であれば、1〜2ヶ月で大きな変化を感じられることもあります。

当院では初回の検査結果をもとに、あなただけの治療計画を立てます。来院頻度や目標期間、費用についても明確にお伝えしますので、安心して通っていただけます。症状が改善した後も、再発を防ぐためのメンテナンスをおすすめしています。

経験豊富な施術者が最初から最後まで専属で担当しますので、身体の変化を見逃すことがありません。男女の施術者が在籍しており、同性に相談できるのも当院の強みです。

顎関節症は早期対応が鍵

顎関節症は放置すると、どんどん悪化していく可能性があります。初期の段階では関節の音や軽い痛みだけだったものが、進行すると食事や会話に支障が出たり、耳の痛みや耳鳴りといった重い症状へと発展することもあります。末期になると慢性的な激痛に悩まされ、夜も眠れなくなる方もいらっしゃいます。

だからこそ「最近、噛み合わせがおかしい」「顎に違和感がある」と感じたら、できるだけ早く対処することが大切です。早期に適切な施術を受ければ、それだけ改善も早くなります。

当院の自然治癒力を高める施術は、顎関節症の症状と非常に相性が良く、劇的に改善するケースも多く見られます。マウスピース治療で効果がなかった方、どこに行ったらいいか分からないという方も、諦めずにご相談ください。

あなたが痛みを気にせず好きなものを食べられる日々、長時間の会話も楽しめる毎日を取り戻せるよう、全力でサポートいたします。顎関節症と噛み合わせの問題は、必ず改善できます。一人で悩まず、いつでもお気軽にご連絡ください。お待ちしています。