【5秒でご案内】症状検索ページもご利用ください

雨の日に坐骨神経痛が痛む原因

本日の予約状況

天気予報を見るたびに憂鬱になっていませんか?低気圧が近づくと決まってお尻から足にかけての痛みが強くなる、雨の日は特に辛いという経験をされている方は少なくありません。実はこれ、気のせいではなく医学的にも説明がつく現象なんです。

当院には「天気が崩れる前に必ず痛みが出る」「低気圧になると仕事に集中できない」といったお悩みで来院される方が数多くいらっしゃいます。そんな気圧の影響を受けやすい坐骨神経痛でお困りの方に向けて、今日はなぜ低気圧で症状が悪化するのか、そのメカニズムと対策について詳しくお話しします。

院長:下園

気圧と坐骨神経痛の関係について、臨床経験をもとに分かりやすく解説していきますね

目次

なぜ気圧の変化で坐骨神経痛が悪化するのか

気圧が下がると坐骨神経痛が悪化する理由には、いくつかの身体のメカニズムが関係しています。実際に当院に来院される患者さんの多くも「雨が降る前から痛みが出る」「台風が近づくと症状がひどくなる」とおっしゃいます。これは決して偶然ではなく、身体が気圧の変化に敏感に反応している証拠なんです。

自律神経の乱れが痛みを増幅させる

低気圧になると、私たちの身体では自律神経のバランスが崩れやすくなります。特に交感神経が優位になることで、筋肉が緊張状態になり血管が収縮してしまうのです。この状態が続くと、ただでさえ圧迫されている神経周辺の血流が悪化し、痛みやしびれといった症状が強く現れるようになります。

坐骨神経は腰から足先まで伸びる人体で最も太く長い神経です。この神経が通る臀部や太ももの筋肉が緊張すると、神経への圧迫がさらに強まり、普段よりも痛みを感じやすくなってしまいます。デスクワークやドライバーのお仕事など、長時間同じ姿勢でいる方は特にこの影響を受けやすい傾向があります。

内耳の気圧センサーが関係している

私たちの耳の奥にある内耳には、気圧の変化を感知するセンサーのような機能があります。このセンサーが気圧の低下を察知すると、脳に信号が送られて自律神経が反応します。もともと坐骨神経痛をお持ちの方は、すでに神経が敏感になっているため、この気圧センサーからの信号によって痛みが増幅されやすいのです。

さらに低気圧では酸素濃度も若干低下するため、組織への酸素供給が減少します。神経や筋肉が酸欠状態になると、発痛物質が放出されて痛みを感じやすくなるという悪循環が生まれてしまいます。

炎症反応が強まるメカニズム

気圧が下がると体内の圧力バランスが変化し、関節や組織が若干膨張します。健康な方であれば問題のない程度の変化ですが、すでに炎症を抱えている部位ではこのわずかな膨張が刺激となり、痛みとして感じられるのです。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症が原因の坐骨神経痛では、この影響がより顕著に現れることがあります。

天気予報が憂鬱になる理由を理解する

当院に来院される患者さんの中には「天気予報を見るのが怖い」とおっしゃる方もいらっしゃいます。低気圧マークを見ただけで不安になり、それがストレスとなってさらに症状を悪化させてしまうという心理的な要因も無視できません。

痛みの予期不安が症状を強める

「また痛くなる」という不安は、実際に痛みを感じやすくする心理的なトリガーになります。これは脳の痛みを処理する部分と感情を司る部分が密接に関係しているためです。不安や恐怖を感じると、実際の痛みよりも強く痛みを感じてしまうことが医学的にも分かっています。

だからこそ、なぜ低気圧で痛みが出るのかというメカニズムを理解することが大切なんです。原因が分かれば不安が軽減され、対策も立てやすくなります。これは当院が検査を重視し、患者さんに症状の原因をしっかり説明する理由でもあります。

気圧の影響を受けやすい人の特徴

気圧の変化による症状の出方には個人差があります。当院での臨床経験から、特に気圧の影響を受けやすい方にはいくつかの共通点があることが分かってきました。

慢性的な姿勢の問題を抱えている方

デスクワークで長時間座り続ける、前かがみの姿勢が多いといった方は、腰部や臀部の筋肉が常に緊張状態にあります。この状態では坐骨神経への圧迫も慢性化しており、気圧の変化というわずかな刺激でも症状が出やすくなっています。姿勢分析ソフトで検査をすると、多くの方に骨盤の傾きや背骨のカーブの異常が見られます。

過去に腰痛やヘルニアの経験がある方

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と診断されたことがある方、ぎっくり腰を繰り返している方は、すでに神経周辺に炎症や癒着が起きている可能性があります。このような状態では、気圧の変化による組織の膨張がダイレクトに神経を刺激し、痛みとして現れやすいのです。

運動不足で筋力が低下している方

運動不足によって腰回りや臀部の筋力が低下すると、身体を支える力が弱まり神経への負担が増加します。また筋肉量が少ないと血流も悪くなりやすく、気圧の変化による影響をより受けやすい身体になってしまいます。

低気圧に負けない身体をつくる対策

気圧の変化は自分でコントロールできませんが、その影響を最小限にする方法はあります。当院で患者さんにアドバイスしている対策をいくつかご紹介します。

深呼吸で自律神経を整える

低気圧で交感神経が優位になっているときは、意識的に深呼吸をすることで副交感神経を活性化させることができます。鼻からゆっくり4秒吸って、口から8秒かけて吐くという呼吸を5回程度繰り返すだけでも、筋肉の緊張がほぐれて痛みが和らぐことがあります。

患部を温めて血流を改善する

低気圧で血流が悪くなっているときは、腰やお尻を温めることが効果的です。使い捨てカイロや温熱シートを使って患部を温めると、血管が拡張して酸素や栄養が行き渡りやすくなります。ただし、急性期で炎症が強いときは逆効果になることもあるので注意が必要です。

ストレッチで筋肉の緊張をほぐす

梨状筋や臀筋のストレッチは、坐骨神経への圧迫を軽減するのに役立ちます。ただし自己流のストレッチは逆に症状を悪化させることもあるため、正しいフォームで行うことが大切です。当院では患者さん一人ひとりの状態に合わせた、自宅でできるストレッチ方法もお伝えしています。

水分補給で血液の循環を保つ

低気圧のときは体内の水分バランスも崩れやすくなります。こまめに水分を摂ることで血液の粘度を下げ、循環を良好に保つことができます。ただしカフェインの摂りすぎは交感神経を刺激してしまうので、常温の水や麦茶などがおすすめです。

根本改善には原因の特定が不可欠

ここまで気圧と坐骨神経痛の関係についてお話ししてきましたが、実は気圧の影響を受けやすいかどうかは、坐骨神経痛の根本原因がどこにあるかによって変わってきます。同じ坐骨神経痛でも、椎間板ヘルニアが原因なのか、脊柱管狭窄症が原因なのか、それとも梨状筋症候群が原因なのかによって、最適なアプローチは全く異なるのです。

当院では姿勢分析ソフトをはじめ、筋力検査や整形外科的テストなど4種類の検査で、現在のお身体を徹底的に分析します。検査結果を元に膨大な過去の臨床データベースと照合して、あなたに最適な治療計画を作成します。その場しのぎの対症療法ではなく、気圧の変化にも負けない身体づくりを目指していくことが大切です。

天気に振り回されない毎日を取り戻しましょう

スタッフ

「また低気圧が来る」「雨の日は外出したくない」そんな不安を抱えながら毎日を過ごすのは、本当に辛いことだと思います。私自身も会社員時代にぎっくり腰を経験し、天気が悪いと腰が重くなる感覚に悩まされた時期がありました。だからこそ、気圧の影響を受けやすい坐骨神経痛でお困りの方の気持ちがよく分かります。

大切なのは、なぜ気圧で症状が悪化するのかというメカニズムを理解し、あなたの坐骨神経痛の本当の原因を特定することです。

原因が分かれば不安がなくなり、適切な対策を立てることができます。そして根本から改善していけば、天気予報を気にすることなく、やりたいことを思い切り楽しめる毎日を取り戻せるのです。

薬に頼りたくない方、手術を避けたい方、病院や他の治療院で改善しなかった方も、どうか一人で悩まずにご相談ください。当院には気圧の影響を受けやすい坐骨神経痛を改善された方が数多くいらっしゃいます。天気に振り回される毎日から抜け出すお手伝いをさせていただければ、私も嬉しいです。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
東京都足立区千住2-20朽木ビル1F
電話番号
03-5284-9707
定休日
火曜
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次