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坐骨神経痛に悩む方へ|入浴で血流改善のコツ

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毎日お風呂に入っているのに、お尻から足にかけての痛みやしびれが楽にならないと感じていませんか。実は入浴の仕方ひとつで症状の改善度合いが大きく変わってくるんです。坐骨神経痛でお悩みの方にとって、湯船にゆっくり浸かることは自宅でできる効果的なセルフケアのひとつです。ただし、温度や時間を間違えると逆に症状を悪化させてしまうこともあります。

院長:下園

当院にも「お風呂に入ると少し楽になる」という声をよく聞きますが、正しい入浴法を知ることでさらに効果を高められます

今回は開業から14年、数多くの患者さまを診てきた経験から、痛みやしびれを和らげるための正しい入浴方法についてお伝えします。毎日のお風呂時間を治療の一環として活用していただければと思います。

目次

湯船に浸かることで得られる3つの効果

お尻から太ももにかけて走るような痛みやしびれは、多くの場合、筋肉の過度な緊張や血行不良が関係しています。湯船にゆっくり浸かることで身体全体が温まり、これらの症状を和らげる効果が期待できるんです。

まず第一に、温熱効果によって血液循環が促進されます。温かいお湯に浸かると血管が拡張し、酸素や栄養素が身体の隅々まで行き渡りやすくなります。同時に疲労物質や痛みを引き起こす発痛物質も流れやすくなるため、痛みの軽減につながるのです。腰部や臀部周辺の血流が改善されることで、神経への圧迫も和らいでいきます。

第二に、筋肉の緊張緩和が挙げられます。温かいお湯に包まれることで、腰部や臀部、下肢の筋肉がリラックスした状態になります。特に梨状筋や脊柱起立筋といった坐骨神経周辺の筋肉が柔らかくなることで、神経への圧迫が軽減され、痛みやしびれが和らぐのです。

第三に、浮力による身体への負担軽減も見逃せません。湯船に浸かっている間は体重の約9割が浮力で支えられるため、腰や関節にかかる負担が大幅に減ります。この無重力に近い状態が、日頃酷使している腰部の筋肉や関節を休ませることにつながります。

症状を和らげる正しい入浴方法

効果的な入浴のためには、お湯の温度と入浴時間が重要なポイントになります。多くの方が熱めのお湯を好まれますが、実は症状改善という観点では適温があるんです。

最適な湯温は38度から40度

理想的なお湯の温度は38度から40度です。ぬるめだと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この温度帯には理由があります。熱すぎるお湯は交感神経を刺激して筋肉を緊張させてしまうため、リラックス効果が得られにくくなります。

一方、38度から40度のぬるめのお湯は副交感神経を優位にし、身体をリラックスモードに導いてくれます。筋肉の緊張がほぐれやすく、血行促進にも効果的な温度なのです。

入浴時間は10分から20分程度

湯船に浸かる時間は10分から20分を目安にしてください。長く浸かればそれだけ効果が上がるというわけではありません。長時間の入浴は体力を消耗させ、脱水症状を引き起こすリスクもあります。特に痛みやしびれで体力が落ちている時は、無理せず短めの時間から始めることをおすすめします。

お湯に浸かっている間、肩まですっぽり入るのではなく、みぞおちあたりまでの半身浴にすると心臓への負担も少なくなります。

入浴のタイミングも大切

一日の中でいつ入浴するかも重要です。就寝の1時間から2時間前に入浴すると、布団に入る頃にちょうど体温が下がり始め、スムーズに眠りにつきやすくなります。痛みやしびれで眠りが浅くなっている方にとって、質の良い睡眠を得ることは症状改善の大きな助けになります。

入浴後は水分補給も忘れずに行ってください。コップ一杯の常温の水か白湯を飲むことで、血液の循環をさらに良くすることができます。

入浴時に避けるべきNG行動

良かれと思って行っている入浴習慣が、実は症状を悪化させている可能性もあります。ここでは特に注意していただきたいNG行動をお伝えします。

熱すぎるお湯に長時間浸かる

42度以上の熱いお湯に長時間浸かるのは避けてください。熱いお湯は一時的に気持ち良く感じますが、交感神経が優位になり筋肉が緊張状態になってしまいます。また血圧の急上昇や脱水症状のリスクも高まります。特に高血圧や心臓に不安のある方は注意が必要です。

入浴直後に冷たい水を浴びる

サウナの後のような感覚で、お風呂上がりに冷たい水を浴びる方がいますが、これも症状を悪化させる原因になります。急激な温度変化は血管を収縮させ、せっかく温まった筋肉を再び緊張状態に戻してしまいます。入浴後は身体を冷やさないよう、タオルでしっかり水分を拭き取り、早めに着替えることが大切です

食後すぐや飲酒後の入浴

食事の直後は消化のために血液が胃腸に集まっている状態です。この時に入浴すると全身に血液が分散してしまい、消化不良を起こす可能性があります。食後は最低でも30分以上空けてから入浴しましょう。また飲酒後の入浴も血圧の変動が激しくなるため危険です。

温めるべきか冷やすべきかの判断基準

「痛みがある時は温めた方がいいの?それとも冷やした方がいいの?」これは多くの方が抱く疑問です。実は症状の段階によって対処法が異なります。

急性期は冷やす対応が基本

ぎっくり腰のように急に激しい痛みが出た直後、いわゆる急性期には患部を冷やすのが基本です。この時期は炎症が起きているため、温めると炎症が悪化し痛みが増す可能性があります。目安として痛みが出てから2日から3日程度は冷やす対応を優先してください。

慢性期は温める対応が効果的

一方、数週間から数ヶ月続いている慢性的な痛みやしびれの場合は、温める対応が効果的です。慢性期の痛みは炎症ではなく、筋肉の緊張や血行不良が主な原因となっているケースがほとんどです。この段階では入浴によって身体を温めることで、血流改善と筋肉の緊張緩和が期待できます。

判断に迷う時は、実際に温めてみて楽になるかどうかで判断するのもひとつの方法です。お風呂に入って症状が和らぐようであれば、温める対応が合っているサインです。逆に痛みが増すようであれば、まだ炎症が残っている可能性があるため、無理に温めず専門家に相談することをおすすめします。

入浴だけに頼らない総合的なアプローチを

入浴は確かに有効なセルフケアですが、それだけで根本的な改善を目指すのは難しいのが現実です。なぜなら痛みやしびれの原因は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など人によって異なり、さらに複数の要因が絡み合っているケースも多いからです。

当院では姿勢分析ソフトをはじめとする4種類の検査で、あなたの症状の本当の原因を特定し、その人に合った施術計画を立てています。入浴などのセルフケアと並行して、根本原因にアプローチする施術を受けることで、より早く確実な改善につながります。

痛みやしびれで日常生活に支障が出ている方、シャワーだけで済ませていた方も、今日からぜひ湯船に浸かる習慣を始めてみてください。ただし入浴で症状が改善しない場合や、悪化する場合は早めに専門家に相談することが大切です。

一人で悩まれず、どんな小さなことでも構いませんので、気軽にご相談いただければと思います。症状の原因を明確にし、あなたが理解できるようにお伝えすることで、不安のない毎日を取り戻すお手伝いをさせていただきます。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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