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鼠径部の痛みは坐骨神経痛のサイン?7つの特徴

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こんにちは。北千住西口整体院の下園です。最近、当院には腰やお尻の痛みに加えて、足の付け根にあたる鼠径部に痛みを感じている方が多く来院されています。整形外科で坐骨神経痛と診断されたものの、典型的な症状とは異なる部分が痛むため、本当に坐骨神経痛なのか不安を感じている方も少なくありません。

確かに坐骨神経痛といえば、お尻から太ももの裏側にかけての痛みやしびれが代表的な症状です。しかし実際には、鼠径部に痛みが現れることも決して珍しくありません。今日は、なぜ坐骨神経の問題で鼠径部が痛むのか、その理由と対処法について詳しくお話ししていきます。

院長:下園

鼠径部の痛みで悩んでいる方も、原因がわかれば不安が解消されますので安心してください

目次

坐骨神経痛による鼠径部の痛みとは

坐骨神経痛で鼠径部が痛む場合、多くは坐骨神経そのものではなく、周辺の神経や筋肉、関節の問題が関係しています。開院以来、当院で4種類の検査を行ってきた経験から言えることは、鼠径部に痛みを感じる方の多くに共通した特徴があるということです。

まず理解していただきたいのは、腰から足にかけての痛みは必ずしも一本の神経だけで起こるわけではないということです。私たちの身体には複数の神経が複雑に走っており、腰部の問題が思いもよらない部分に痛みを引き起こすことがあります。鼠径部の痛みもその一つなのです。

仙腸関節障害による放散痛

鼠径部の痛みで最も多い原因の一つが、仙腸関節の機能障害です。仙腸関節とは骨盤の後ろ側にある関節で、ここに問題が生じると腰やお尻だけでなく、鼠径部や太ももの前側にも痛みが広がることがあります。これは関連痛と呼ばれる現象で、問題のある部分とは別の場所に痛みを感じるものです。

実際に当院で検査を行うと、鼠径部の痛みを訴える方の多くに仙腸関節周辺の筋肉の緊張や可動域の制限が見られます。特にデスクワークで長時間座っている方や、立ち仕事で身体に負担をかけている方に多く見られる傾向があります。

外側大腿皮神経の圧迫

もう一つ見逃せないのが、外側大腿皮神経という感覚神経の圧迫です。この神経は鼠径部を通って太ももの外側に伸びており、鼠径靭帯の下を通過する際に圧迫されやすい構造になっています。体重の増加や長時間の座位姿勢、きつい下着やベルトの着用などが原因で圧迫されると、鼠径部から太ももにかけての痛みやしびれを引き起こします。

この症状は外側大腿皮神経痛とも呼ばれ、坐骨神経痛と併発することも多いため、鼠径部の痛みが坐骨神経痛の一部として認識されることがあります。

鼠径部に痛みが出る具体的なメカニズム

ここからは、なぜ腰の問題が鼠径部の痛みにつながるのか、そのメカニズムをもう少し詳しく見ていきましょう。開院以来、数多くの症例を検査してきた経験から、いくつかの典型的なパターンが見えてきています。

梨状筋症候群との関連

梨状筋はお尻の奥にある筋肉で、坐骨神経がこの筋肉の下を通っています。梨状筋が緊張したり硬くなったりすると坐骨神経を圧迫し、お尻から足にかけての痛みを引き起こします。ただし梨状筋の問題は坐骨神経だけでなく、股関節の動きも制限するため、結果として鼠径部に負担がかかり痛みが生じることがあるのです。

長時間の運転やデスクワーク、運動不足などで梨状筋が硬くなると、股関節を動かすたびに鼠径部周辺の筋肉や腱に過度なストレスがかかります。特に階段の上り下りや立ち上がる動作で痛みが増すのは、このメカニズムが関係しています。

腸腰筋の過緊張

腸腰筋は腰椎と骨盤から大腿骨にかけて伸びる筋肉で、鼠径部の深い部分を通っています。この筋肉が緊張すると鼠径部に直接的な痛みや違和感を引き起こします。坐骨神経痛で腰部に問題がある方は、姿勢の歪みから腸腰筋にも負担がかかっていることが多く、これが鼠径部の痛みの原因になっているケースがよく見られます。

股関節の可動域低下

坐骨神経痛を抱えている方の多くは、痛みを避けるために無意識のうちに身体の使い方を変えています。その結果、股関節の動きが制限され、周辺の筋肉や靭帯に過度な負担がかかるようになります。股関節の可動域が低下すると、鼠径部周辺の組織が常に引っ張られた状態になり、慢性的な痛みにつながっていきます。

当院での検査と施術アプローチ

当院では、鼠径部の痛みを伴う坐骨神経痛に対して、まず徹底的な検査を行います。姿勢分析ソフトで身体の歪みを数値化し、筋力検査や整形外科的テストで原因を特定していきます。同じ鼠径部の痛みでも、原因が仙腸関節なのか、梨状筋なのか、腸腰筋なのかによって、最適なアプローチは全く異なるからです。

検査で確認する主なポイント

  • 骨盤の歪みと仙腸関節の可動性
  • 梨状筋と臀筋群の緊張状態
  • 腸腰筋の柔軟性と筋力
  • 股関節の可動域
  • 腰椎と骨盤周辺の筋肉の状態
  • 下肢全体の筋力バランス

これらの検査結果を元に、当院の臨床データベースと照合して、あなたに最適な治療計画を作成します。鼠径部の痛みを改善するには、表面的な痛みだけでなく、根本的な原因にアプローチすることが何より重要です。

独自の施術法による改善

当院では、筋肉と関節の両面からアプローチする独自の施術を行います。鼠径部の痛みに対しては、腰部や臀部の筋肉を緩めるだけでなく、股関節の可動域を改善し、骨盤の歪みを整えることで、自然治癒力を高めていきます。

実際に鼠径部の痛みで来院された方の多くが、数回の施術で痛みの軽減を実感されています。ある40代の事務職の方は、坐骨神経痛に加えて鼠径部の痛みで階段の上り下りが辛い状態でしたが、検査で梨状筋と腸腰筋の過緊張が原因と判明し、集中的な施術を行った結果、6回目の施術後には日常生活に支障がなくなるまで改善しました。

日常生活で気をつけるべきこと

鼠径部の痛みを改善し、再発を防ぐためには、日常生活での注意も大切です。ここでは、当院で患者さんにお伝えしている生活上のアドバイスをいくつかご紹介します。

座り方の工夫

長時間同じ姿勢で座り続けることは、鼠径部への負担を増やします。デスクワークの方は1時間に一度は立ち上がって軽く身体を動かすようにしてください。また椅子に座るときは深く腰掛け、骨盤を立てた姿勢を意識することで、股関節や鼠径部への負担を軽減できます。

体重管理の重要性

体重の増加は腰椎や骨盤への負担を増やすだけでなく、鼠径部を通る神経や血管を圧迫する原因にもなります。特にお腹周りの脂肪が増えると、腸腰筋や鼠径部周辺の組織に常に圧力がかかった状態になるため、適正体重を維持することが重要です。

適度な運動

痛みがあるからといって全く動かないでいると、筋肉が硬くなり症状が悪化することがあります。痛みの程度に応じて、ウォーキングや水中運動など、身体に負担の少ない運動を取り入れることをお勧めします。ただし、自己判断でストレッチや運動を始めると症状を悪化させる可能性もあるため、まずは専門家に相談することが大切です。

こんな症状があれば早めの受診を

鼠径部の痛みの中には、緊急性の高いものも含まれています。次のような症状がある場合は、早めに医療機関や専門の治療院を受診してください。

  • 痛みが日に日に強くなっている
  • 足の感覚が鈍くなってきた
  • 足に力が入りにくくなった
  • 排尿や排便に問題が生じた
  • 鼠径部に腫れやしこりがある
  • 安静にしていても痛みが治まらない

特に排尿・排便障害が出た場合は、馬尾症候群という重篤な状態の可能性があるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。

薬や手術以外の選択肢として

整形外科で坐骨神経痛と診断され、鼠径部の痛みについて相談したものの、痛み止めや湿布だけで様子を見ましょうと言われた方も多いのではないでしょうか。確かに薬物療法は一時的に痛みを和らげる効果がありますが、根本的な原因を解決するものではありません。

また画像検査で異常が見つからず、原因不明と言われて困惑している方もいらっしゃいます。しかし画像に写らない筋肉や関節の機能異常が、鼠径部の痛みを引き起こしていることは非常に多いのです。当院の検査では、こうした画像では分からない身体の問題を見つけ出し、適切に対処していきます。

手術を勧められたが避けたいという方も、まずは保存的な治療を試してみる価値は十分にあります。実際、当院には手術を勧められた方も多く来院されていますが、適切な施術によって手術を回避できたケースも少なくありません。

私自身、会社員時代にぎっくり腰でカイロプラクティックに助けられた経験があります。だからこそ、薬や手術に頼らず身体の自然治癒力を引き出す施術の可能性を信じていますし、一人でも多くの方にその効果を実感していただきたいと思っています。

坐骨神経痛による鼠径部の痛みは、原因が複雑に絡み合っていることが多く、一人ひとり状態が異なります。だからこそ丁寧な検査で原因を特定し、あなたに合った施術を行うことが改善への近道になります。

鼠径部の痛みで日常生活に支障が出ている方、どこに行ったらいいのか分からず悩んでいる方は、一人で抱え込まずに当院にご相談ください。13年間で培った経験と技術で、あなたの痛みの原因を見つけ出し、根本改善へと導いていきます。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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