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坐骨神経痛|遺伝的要因vs環境的要因、どちらが影響大?

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こんにちは。北千住西口整体院の下園です。親御さんやご兄弟が坐骨神経痛で悩んでいて、自分も同じように発症するのではないかと不安に感じている方は少なくありません。実際、当院にも「母が長年坐骨神経痛で苦しんでいたので、自分も遺伝するのではないか心配です」というご相談をよくいただきます。

家族に同じ症状の方がいると、どうしても遺伝的な要因を気にしてしまいますよね。ただ安心していただきたいのは、坐骨神経痛そのものが必ず遺伝するわけではないということです。もちろん体質的な素因が関係することはありますが、それ以上に生活習慣や姿勢といった環境的な要因が大きく影響しています。

院長:下園

遺伝的な不安を抱えている方こそ、早めに正しい知識と対策を知ることが大切です

今回は、坐骨神経痛と遺伝の関係について、最新の研究データや当院での臨床経験をもとに詳しくお伝えしていきます。家族歴がある方でも適切な予防と対策を知っていれば、発症リスクを大きく下げることができますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

坐骨神経痛は遺伝するのか?科学的な見解

結論から申し上げますと、坐骨神経痛そのものが遺伝病として親から子へ受け継がれるわけではありません。ただし、坐骨神経痛を引き起こしやすい体質的な素因については、一定の遺伝的な関連性が認められています。

海外の大規模な研究によれば、椎間板の変性や腰痛に関する遺伝率は約20〜30%程度とされています。つまり、残りの70〜80%は遺伝以外の要因、具体的には生活習慣や職業、姿勢、運動習慣などの環境的な要因によって決まるということです。

これは非常に重要なポイントで、仮に家族に坐骨神経痛の方がいたとしても、適切な生活習慣を心がけることで発症を予防できる可能性が高いことを意味しています。

当院に来院される患者さんの中にも、親御さんが椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で悩んでいたという方が多くいらっしゃいます。しかし詳しくお話を伺うと、親子で似たような生活習慣や姿勢の癖を共有していることが非常に多いのです。

例えば、デスクワークで長時間座りっぱなしの姿勢、重い荷物を持つ仕事、運動不足、肥満傾向といった共通点です。

遺伝的に受け継がれる体質とは

坐骨神経痛そのものは遺伝しませんが、発症しやすい体質的な特徴が遺伝することはあります。具体的には次のような要素です。

まず骨格や体型です。椎間板の厚さや形状、脊柱の湾曲の程度、骨盤の傾きなどは遺伝的な影響を受けます。例えば、もともと椎間板が薄めの体質の方は、加齢による椎間板の変性が進みやすく、結果として椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症を発症するリスクが高まる可能性があります。

次にコラーゲンの質や量です。椎間板や靱帯を構成するコラーゲンの性質は遺伝的に決まる部分があり、コラーゲンが弱い体質の方は椎間板の変性が早く進むことがあります。ただしこれも、適切な栄養摂取や運動習慣によってある程度カバーすることが可能です。

また炎症反応のしやすさも遺伝的な要素の一つです。同じような負担がかかっても、炎症を起こしやすい体質の方とそうでない方がいます。炎症が起きやすい体質の方は、神経根の炎症による坐骨神経痛を発症しやすい傾向があります。

家族歴がある場合の発症リスク

家族に坐骨神経痛や腰椎疾患の方がいる場合、全く家族歴がない方と比べて発症リスクが高まることは事実です。特に若年層では、家族歴がある方の発症リスクは約3〜5倍高いというデータもあります。

ただしこれは、先ほどお伝えした遺伝的な体質だけでなく、家族間で共有される生活環境や習慣の影響が大きいことを忘れてはいけません。同じ家で育ち、同じような食事をし、同じような姿勢や動作の癖を身につけることで、結果として似たような症状が出やすくなるのです。

当院での臨床経験から言えることは、家族歴がある方でも、早い段階で適切な予防策を講じることで、発症を防いだり、症状を最小限に抑えたりすることは十分に可能だということです。

遺伝よりも重要な環境要因と生活習慣

坐骨神経痛の発症において、遺伝的な要因よりもはるかに大きな影響を与えるのが環境要因と生活習慣です。これは複数の研究で明らかになっており、当院での施術経験からも強く実感しています。

最も大きな要因の一つが長時間の座位姿勢です。デスクワークや車の運転など、長時間座り続ける生活は椎間板に大きな負担をかけます。特に前かがみの姿勢は椎間板の前方に強い圧力がかかり、椎間板ヘルニアのリスクを高めます。

親子で同じようなデスクワークをしている場合、遺伝ではなく職業環境の共通性が発症リスクを高めている可能性が高いのです。

次に体重管理の問題があります。肥満は腰椎に大きな負担をかけ、椎間板の変性を早めます。家族で同じような食習慣を持っている場合、体重増加のパターンも似てくることがあります。

親御さんが肥満気味で坐骨神経痛を発症している場合、お子さんも同じような食生活で体重が増えていれば、遺伝ではなく生活習慣によって同じリスクを抱えることになります。

運動習慣の有無も極めて重要です。適度な運動は腰回りの筋肉を強化し、椎間板への負担を軽減します。逆に運動不足は筋力低下を招き、姿勢を保つことが難しくなります。家族全員が運動習慣を持たない場合、これも共通のリスク要因となります。

姿勢や動作の癖が家族で似る理由

興味深いことに、親子や兄弟姉妹で姿勢や動作の癖が非常に似ていることがあります。これは遺伝というよりも、幼少期からの学習によるものです。

例えば、椅子の座り方、立ち上がり方、物の持ち上げ方といった日常動作は、無意識のうちに親の動作を真似て身につけていきます。親御さんが腰に負担のかかる姿勢や動作をしていれば、お子さんも同じような癖を身につけてしまい、結果として同じように腰を痛めるリスクが高まるのです。

当院では、こうした動作の癖を検査で見つけ出し、正しい姿勢や動作を身につけていただくアドバイスも行っています。長年染み付いた癖を変えるのは簡単ではありませんが、意識して取り組むことで確実に改善していきます。

遺伝的素因があっても予防は可能

仮に遺伝的に坐骨神経痛を発症しやすい体質だったとしても、適切な予防策を講じることで発症リスクを大きく下げることができます。ここでは具体的な予防法をお伝えします。

まず姿勢の改善です。デスクワークの際は、背筋を伸ばし、骨盤を立てた状態で座ることを心がけてください。1時間に一度は立ち上がって軽くストレッチをすることも効果的です。椅子の高さや机の高さを調整し、モニターの位置も目線の高さに合わせることで、前かがみの姿勢を防げます。

次に適度な運動習慣を身につけることです。特に体幹の筋肉を鍛えることは、腰椎への負担を軽減し、椎間板を守る上で非常に重要です。ウォーキングや水泳、ヨガなど、腰に負担の少ない運動から始めるのがおすすめです。

体重管理も忘れてはいけません。適正体重を維持することで、腰椎への負担を最小限に抑えることができます。バランスの取れた食事と規則正しい生活リズムを心がけましょう。

そして定期的な身体のメンテナンスです。痛みが出る前の段階で、身体の歪みや筋肉の緊張をチェックし、早期に対処することが重要です。当院では、検査によって現在の身体の状態を詳しく分析し、将来的なリスクを予測してアドバイスを行っています。

当院での坐骨神経痛に対するアプローチ

当院には、家族歴があって坐骨神経痛を心配されている方や、既に症状が出始めている方が多く来院されています。開院以来13年以上、数多くの坐骨神経痛の患者さんを診てきた経験から、一人ひとりの原因は本当に様々だと実感しています。

まず当院が何より大切にしているのが、丁寧な検査による原因の特定です。姿勢分析ソフトを使った数値化された姿勢評価、筋力検査、整形外科的テスト、動きの検査など、4種類の検査を組み合わせて、あなたの坐骨神経痛の本当の原因を明らかにします。

検査

家族歴がある方の場合、体質的な要因と環境的な要因のどちらがより強く影響しているのかを見極めることが重要です。そして、それぞれに応じた最適なアプローチを提案します。

施術では、筋肉と関節の両面からアプローチして自律神経を整える独自の施術を行います。痛みやしびれを一時的に抑えるだけでなく、身体全体の歪みを整え、血液や神経の流れを正常に戻すことで、自然治癒力を最大限に引き出します。

根本改善と再発予防のために

症状が改善した後も、再発させないための生活指導やセルフケアのアドバイスを行っています。特に家族歴がある方の場合、長期的な視点での予防が非常に重要です。

当院では、痛みが取れたら終わりではなく、その後も健康な状態を維持していけるようサポートすることを大切にしています。定期的なメンテナンスで身体の状態をチェックし、問題が大きくなる前に対処することで、坐骨神経痛の再発を防ぎます。

親御さんが長年坐骨神経痛で苦しんでいたという方も、適切な施術と予防策によって、同じ道を辿らずに済んでいる例はたくさんあります。遺伝的な体質は変えられなくても、環境要因をコントロールすることは十分に可能なのです。

まとめ:遺伝よりも大切なのは今からの対策

スタッフ

坐骨神経痛と遺伝の関係について詳しくお伝えしてきましたが、最も重要なポイントは、遺伝的な要因は全体の20〜30%程度であり、残りの70〜80%は生活習慣や環境要因によって決まるということです。

たとえ家族に坐骨神経痛の方がいても、それは必ずしもあなたも同じように発症することを意味しません。むしろ家族歴があるからこそ、早い段階から予防を意識し、適切な対策を講じることで、発症リスクを大きく下げることができるのです。

既に腰やお尻、足にかけての違和感や痛みを感じ始めている方、家族と同じような症状が出始めて不安を感じている方は、一人で悩まずにぜひ当院にご相談ください。丁寧な検査であなたの身体の状態を明らかにし、最適な施術とアドバイスで根本改善へと導きます。

遺伝的な体質を心配するよりも、今できる対策を始めることの方がずっと大切です。あなたが家族と同じ症状で悩まされることなく、健康で快適な毎日を送れるよう、全力でサポートさせていただきます。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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