胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは

胸郭出口症候群は、首から胸にかけての狭い空間（胸郭出口）で、腕に向かう神経（腕神経叢）や血管（鎖骨下動脈・静脈）が圧迫されることで起こる症状の総称です。この症状は特に腕を挙げる動作で悪化することが特徴的です。

胸郭出口症候群の発生率は人口10万人あたり2～3人とされていますが、一部の報告では1,000人中3人～80人程度と幅があります。特に20～50歳代の女性に多く見られ、当院にも腕の痛やしびれでお困りの方が多く来院されます。

男女比は1:2で女性に多い傾向があり、スマートフォンの普及やデスクワークが増加している現代社会では、姿勢の悪化から発症するケースが増えており、潜在的な患者数はさらに多いと考えられます。

胸郭出口症候群を放置すると、初期は一時的なしびれや痛みだけでも、進行すると手の握力低下や細かい動作の障害が進み、仕事や日常生活に大きな支障をきたすようになります。

慢性的な痛みやしびれは睡眠障害や集中力低下を招き、うつ症状などの二次的問題も発生させる恐れがあるので早めの対応が重要です。

胸郭出口症候群の原因

開院以来、当院には胸郭出口症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えることは、胸郭出口症候群は複数の原因が複雑に絡み合っておきているということです。

胸郭出口症候群の原因として次のものが挙げられます。

このように胸郭出口症候群は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

特にデスクワークが多い現代社会では、長時間のパソコン作業や前かがみの姿勢により、肩が前方に巻き込まれ、胸郭出口の空間が狭くなることが大きな要因となっています。また、スマートフォンの長時間使用も首や肩の筋肉に負担をかけ、症状を悪化させます。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

日常生活に支障が出ている胸郭出口症候群やどこに行ったらいいのか分からない症状でお困りなら、おひとりで悩まれずに、経験豊富な私たちにご相談ください。

病院とはここが違います

胸郭出口症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

注射療法

効果は一時的で、根本的な解決にはなりません。繰り返し注射を受ける必要があり、注射部位の感染リスクや組織損傷の可能性もあります。また、効果の個人差が大きく、全ての人に有効とは限りません。

薬物療法

薬によっては眠気が強くなるなど副作用のリスクがあり仕事や車の運転にも影響を与えます。効果も一時的であり根本的な原因を解決するものではありません。

リハビリテーション

マニュアル的なプログラムが多く、個々の身体の状態に合わせた細かい対応が難しいのが現状です。効果を実感するまでに長期間の継続が必要で、適切な指導がなければ効果が限定的です。また、間違った方法で行うと症状を悪化させるリスクもあるので注意が必要です。

胸郭出口症候群を改善するために

まずはあなたの胸郭出口症候群の原因を検査を通じて明らかにします。原因が特定できなければ一時的に良くなったとしても繰り返すこととなり、根本からの改善にはならないからです。

当院は、丁寧なカウンセリングと4種類の検査結果を基に全身の歪みを整え、滞っていた血液、神経の流れを正常に戻し自然治癒力を高める施術をします。

そして痛みがなくなった後も再発しないよう胸郭出口症候群の原因であった生活習慣の改善や今後のアドバイスもお伝えし、健康な状態を維持できるようサポート致します。

当院の特徴

歴10年以以上の経験豊富な施術者が専属でカウンセリングから検査、施術まで最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。男女の施術者が在籍しており同性に相談できるのも強みです。

身体や症状の変化を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで担当者が専属して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が施術効果を高めています。

薬に頼りたくない方や手術を避けたい方、病院やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

胸郭出口症候群のQ＆A

胸郭出口症候群は自然に治りますか？

完全に自然治癒することは稀ですが、姿勢改善や生活習慣の見直しにより症状が軽減することはあります。ただし、原因となる解剖学的異常がある場合は、対処療法だけでは根本的な解決は難しいので早期の適切な対応が重要です。

胸郭出口症候群の人がやってはいけないことは？

腕を長時間挙げる作業や重い荷物を持ち上げる動作は避けるべきです。また、猫背や前かがみの姿勢、肩を内側に巻き込む姿勢も症状を悪化させます。リュックサックで重いものを担ぐことも控えた方が良いです。スマートフォンの長時間使用も首や肩に負担をかけるため注意が必要です。

症状が出ているときの応急処置はありますか？

症状が強いときは、腕を下ろして安静にし、肩の力を抜くようにしましょう。冷やすよりも温めることで血行が改善し、痛みが和らぐことがあります。また、首や肩の軽いストレッチも効果的です。

胸郭出口症候群と頚椎ヘルニアの違いは？

症状が似ていることがありますが、頚椎ヘルニアは頚椎の椎間板が飛び出して神経を圧迫する疾患です。胸郭出口症候群は胸郭出口での神経や血管の圧迫が原因です。正確な診断には専門的な検査が必要です。当院では詳細な検査により、正確な原因を特定します。

運動は控えた方がいいですか？

全ての運動を控える必要はありませんが、症状を悪化させる動作（腕を高く上げる、重いものを持ち上げるなど）は避けるべきです。適切な指導のもとでの筋力トレーニングやストレッチは症状改善に役立ちます。当院では一人ひとりの状態に合わせた運動指導も行っています。

胸郭出口症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の自然治癒力を高める施術は胸郭出口症候群の症状と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

胸郭出口症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。お一人で悩まれずにお気軽にご連絡ください。