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顎関節症で口が開かないときでも食べやすい食べ物

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毎日の食事で顎が痛む、口が大きく開けられなくて硬いものが食べられない、そんなお悩みを抱えていませんか。顎関節症でお困りの方にとって、食事は毎日直面する大きな問題です。何を食べたらいいのか、どんな食べ物を避けるべきなのか、分からないまま過ごしている方も多いのではないでしょうか。

当院には顎の痛みで食事が辛いという方が数多く来院されます。食べることは生活の基本であり、それが苦痛になってしまうと心身ともに大きなストレスを抱えることになります。今日は顎に負担をかけずに食べられる食べ物や、症状改善に役立つ栄養についてお伝えしていきます。

院長:下園

食事の工夫で顎への負担は大きく変わります。毎日のことだからこそ、正しい知識を持つことが大切ですね

目次

顎関節症のときに食べやすい食べ物

顎に痛みがあるときは、咀嚼回数を減らせる柔らかい食べ物を選ぶことが何より大切です。硬いものを無理に食べようとすると、顎関節に過度な負担がかかり症状を悪化させてしまう可能性があります。食事は毎日のことですから、顎を休ませながらしっかり栄養を摂ることを意識してください。

主食で選びたい柔らかい食べ物

主食では、お粥や雑炊、柔らかく炊いたご飯が最適です。パンを食べる場合は、硬いフランスパンやベーグルは避けて、食パンを軽くトーストする程度にとどめましょう。麺類では、うどんやそうめんなど柔らかく煮込めるものがおすすめです。ラーメンも麺を柔らかめに茹でれば問題ありませんが、スープが熱すぎると顎周りの筋肉が緊張しやすくなるので、少し冷ましてから食べるようにしてください。

おかずに取り入れたい食材

タンパク質源としては、豆腐や納豆、卵料理が食べやすいです。お肉なら、ひき肉を使ったハンバーグやつくね、鶏ひき肉の団子などがいいでしょう。魚は煮魚や焼き魚の身をほぐして食べれば、顎への負担も少なくなります。野菜は蒸したり煮たりして柔らかくすることで、栄養を損なわずに食べやすくなります。じゃがいも、かぼちゃ、にんじんなどの根菜類は、ポタージュやスープにすると消化もよく顎に優しい一品になります。

間食やデザートの選び方

小腹が空いたときは、ヨーグルトやプリン、ゼリーなどの噛まずに食べられるものを選びましょう。バナナやよく熟した桃、メロンなども柔らかく食べやすい果物です。アイスクリームも顎に負担をかけない食べ物ですが、冷たすぎると顎周りの筋肉が緊張することがあるので、少し溶かしてから食べるといいですね。

顎関節症で避けるべき食べ物

顎関節症の症状があるときは、硬い食べ物や長時間噛み続けなければならない食べ物は控えることが重要です。一時的な我慢と思って、症状が落ち着くまでは避けるようにしてください。

絶対に避けたい硬い食べ物

  • ナッツ類(アーモンド、ピーナッツ、くるみなど)
  • 硬いせんべいやおかき
  • スルメやビーフジャーキーなどの乾燥食品
  • 氷やキャンディーを噛むこと
  • 硬いフランスパンやベーグル
  • 生の人参やごぼうなど硬い野菜
  • 硬いお肉のステーキ

これらの食べ物は、咀嚼時に顎関節へ大きな負担をかけます。特にナッツ類は小さいために油断しがちですが、硬さがあるため顎に強い力がかかってしまいます。

長時間噛み続ける食べ物も注意

ガムは顎を動かし続けることになるため、顎関節症の方には大きな負担となります。また、キャラメルやグミなど粘着性の高いお菓子も、何度も噛む必要があるため避けた方が無難です。食物繊維が多くて噛み切りにくい食材、例えばタコやイカ、貝類なども症状がある間は控えましょう。

顎関節症の改善に役立つ栄養素

食べやすさだけでなく、顎関節や周辺の筋肉を修復するための栄養素を意識して摂ることも大切です。柔らかい食事の中でも、栄養バランスを考えることで症状改善をサポートできます。

関節をサポートするコラーゲンとビタミンC

コラーゲンは関節の軟骨を構成する重要な成分です。鶏手羽先や豚足、魚の煮こごりなどに多く含まれていますが、これらを柔らかく煮込んで食べることで顎に負担をかけずに摂取できます。またコラーゲンの生成にはビタミンCが不可欠なので、柔らかく煮たブロッコリーやカリフラワー、じゃがいも、果物ではイチゴやキウイなどを組み合わせると効果的です。

筋肉の緊張を和らげるマグネシウム

マグネシウムは筋肉の緊張を和らげる働きがあり、顎周りの筋肉がこわばりやすい顎関節症の方には特に重要です。豆腐や納豆などの大豆製品、バナナ、アボカドなどに多く含まれています。これらは柔らかく食べやすいので、日常的に取り入れやすい食材ですね。

炎症を抑えるオメガ3脂肪酸

サーモンやサバなどの青魚に含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑える効果が期待できます。焼き魚や煮魚にして身をほぐせば、顎に負担をかけずに食べられます。また亜麻仁油やえごま油にも含まれているので、サラダやお粥にかけて摂取するのもいいでしょう。

食事をするときの工夫と注意点

食べ物の選び方だけでなく、食べ方にも気を配ることで顎への負担をさらに減らすことができます。

調理方法で柔らかさを追求する

煮る、蒸す、圧力鍋を使うなどの調理方法で、食材を徹底的に柔らかくしましょう。野菜は小さめに切ってから煮込むことで、より食べやすくなります。お肉も薄切りにしたり、ひき肉を使ったりすることで咀嚼回数を減らせます。シチューやカレー、煮込みうどんなど、汁気のある料理は飲み込みやすく、栄養も摂りやすいのでおすすめです。

両側の歯で均等に噛む

痛みがある側を避けて片側だけで噛む癖がつくと、顎のバランスがさらに崩れて症状を悪化させる原因になります。できるだけ両側で均等に噛むように意識してください。ただし、痛みが強い場合は無理をせず、柔らかいものを選んで咀嚼回数自体を減らすことを優先しましょう。

一口を小さくして食べる

大きく口を開けることも顎への負担になります。一口を小さくして、口を大きく開けなくても食べられるように工夫してください。サンドイッチやおにぎりも小さめに作るか、小さくちぎって食べるようにしましょう。

食事中の姿勢も大切

猫背や首が前に出た姿勢で食事をすると、顎周りの筋肉に余計な負担がかかります。背筋を伸ばして、顎を引いた状態で食事をするように心がけてください。テーブルと椅子の高さが合っていない場合は、クッションなどで調整するといいですね。

当院での顎関節症の治療について

説明

食事の工夫は症状を悪化させないために大切ですが、根本的な改善のためには顎関節症の原因を特定することが何より重要です。当院では丁寧なカウンセリングと4種類の検査を通じて、あなたの顎関節症がなぜ起きているのかを明らかにしていきます。

顎関節症は、姿勢の歪み、ストレスによる食いしばり、生活習慣など複数の原因が絡み合って起こることがほとんどです。

マウスピース治療で効果がなかった方も、全身のバランスを整えることで劇的に改善するケースを数多く見てきました。食事に気をつけているのになかなか良くならない、痛みで好きなものが食べられない、そんなお悩みがあれば一人で抱え込まずにご相談ください。

顎の痛みから解放されて、またおいしく食事ができる毎日を取り戻しましょう。検査を通じて原因をしっかり特定し、あなたに合った施術とアドバイスで根本改善を目指します。食べることは人生の楽しみの一つです。その楽しみを諦めないでください。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

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院長:下園

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