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顎関節症に漢方は効く?整体師が教える選び方と注意点

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最近、顎関節症でお悩みの方から「漢方薬は効きますか?」というご質問をいただくことが増えてきました。マウスピースや鎮痛剤を試してもなかなか良くならず、体に優しい方法で改善したいとお考えの方が多いようです。

そこで今日は、整体師の立場から顎の痛みと漢方薬の関係、そして本当に大切な根本改善についてお話ししていきますね。

院長:下園

漢方に興味を持つ方は体質改善への意識が高く、根本から良くしたいという前向きな気持ちをお持ちです

目次

顎の不調に漢方薬が注目される理由

顎の痛みや開けづらさ、カクカクという音などの症状に悩む方が、漢方薬に関心を持たれる背景にはいくつかの理由があります。病院で処方される鎮痛剤は痛みを一時的に抑えるだけで根本的な解決にならないこと、マウスピース治療を続けても思うような効果が出ないこと、そして何より「薬に頼りすぎたくない」という思いがあるのではないでしょうか。

漢方医学では、顎の痛みを単なる局所の問題としてではなく、体全体のバランスの崩れから生じるものとして捉えます。ストレスによる気の滞り、血流の悪さ、冷えや水分代謝の乱れなど、東洋医学的な視点から体質を見極めて処方されるため、西洋医学とは異なるアプローチができるのです。

実際に歯科や口腔外科でも、補助的な治療として漢方薬を取り入れているケースがあります。ただし、漢方薬にも得意な症状と不得意な症状があることを知っておく必要があります。

顎関節症によく使われる漢方薬の種類

顎の痛みや筋肉の緊張に対して、実際に処方されることが多い漢方薬をいくつかご紹介します。これらはあくまで一般的な例であり、実際には個々の体質や症状に合わせて選ばれるべきものですので、自己判断での服用は避けてくださいね。

葛根湯(かっこんとう)

風邪薬として有名な葛根湯ですが、実は首や肩、顎周りの筋肉の緊張を和らげる働きがあります。食いしばりや歯ぎしりによって凝り固まった咬筋や側頭筋の緊張緩和に用いられることがあり、比較的体力がある方に向いています。

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

筋肉の痙攣や急な痛みに対して即効性が期待できる漢方薬です。顎の筋肉が突然つったような痛みがある場合や、口を開けるときに強い痛みが走る場合などに使われます。ただし長期服用には注意が必要で、むくみや血圧上昇などの副作用が出ることもあります。

抑肝散(よくかんさん)

ストレスやイライラが強く、精神的な緊張から食いしばりが起きている方に適しています。自律神経を整える作用があり、夜間の歯ぎしりや日中の無意識な食いしばりを軽減する効果が期待できます。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

血の巡りが悪い方、冷えやのぼせがある方に向いている漢方薬です。顎周辺の血流を改善し、慢性的な痛みや重だるさを和らげる働きがあります。女性で生理不順や肩こりも伴っている場合によく処方されます。

漢方薬を選ぶ際に大切な「証」という考え方

漢方医学では、同じ症状でも人によって処方する薬が異なります。これは「証(しょう)」と呼ばれる、その人の体質や体調の状態を見極めるためです。あなたは冷え性ですか、それとも暑がりですか?胃腸は強いほうですか?ストレスを感じやすいタイプですか?こうした質問に答えながら、最も適した漢方薬を選んでいきます。

たとえば同じ顎の痛みでも、筋肉の緊張が強いタイプ、血流が悪いタイプ、ストレス過多で自律神経が乱れているタイプなど、原因が異なれば当然アプローチも変わってきます。市販の漢方薬を自己判断で飲んでも効果が出ないことがあるのは、このためです。

漢方薬局や漢方専門医では、詳しい問診や舌診、脈診などを通じて証を見極めてくれます。本気で漢方治療を検討されるなら、きちんと専門家に相談することをおすすめします。

漢方薬だけでは根本改善が難しい理由

ここまで漢方薬についてお話ししてきましたが、正直にお伝えすると、漢方薬だけで顎関節症を完全に治すのは難しいというのが私の見解です。もちろん症状の軽減や体質改善には役立ちますが、それだけでは不十分なケースがほとんどです。

なぜなら、顎の痛みの多くは骨格の歪みや姿勢の悪さ、筋肉のバランス異常といった物理的な問題が根底にあるからです。ストレートネックや猫背によって首や肩の筋肉が緊張し、その影響が顎にまで及んでいる方が非常に多いのです。

顎だけを見ていても解決しない

当院に来られる顎関節症の患者さんを検査すると、ほぼ全員に姿勢の歪みや首・肩周りの筋肉の過緊張が見られます。デスクワークやスマホの使用で前かがみの姿勢が続くと、頭が前に出て首に大きな負担がかかります。その結果、顎を支える筋肉も常に緊張状態となり、食いしばりや顎の痛みにつながっていくのです。

つまり、顎の症状だけを見ていても、体全体のバランスを整えなければ本当の改善にはならないということです。漢方薬で内側から体質を整えることも大切ですが、同時に骨格や筋肉といった外側からのアプローチも必要になります。

整体だからこそできる根本改善

当院では、顎関節症でお悩みの方に対して、まず徹底的な検査を行います。姿勢分析ソフトを使って体の歪みを数値化し、筋力検査や整形外科的テストで顎の痛みの本当の原因を特定していきます。

検査の結果、多くの方は顎そのものよりも、首や肩、背骨の歪みが根本原因となっていることがわかります。そこで当院の施術では、顎周りの筋肉だけでなく、全身のバランスを整えることで自然治癒力を高めていきます。

自律神経を整えることで食いしばりも改善

顎関節症の方の多くが抱えている問題の一つに、無意識の食いしばりや歯ぎしりがあります。これはストレスや自律神経の乱れが大きく関係しています。当院の施術は筋肉と関節の両面からアプローチし、自律神経のバランスを整える効果があります。

実際に、施術を重ねるごとに「夜の歯ぎしりが減った」「朝起きたときの顎の疲れがなくなった」という声を多くいただいています。体全体が整うことで、顎にかかる負担も自然と軽減されていくのです。

漢方と整体を組み合わせるという選択肢

もしあなたが漢方治療に興味をお持ちなら、整体と併用することをおすすめします。漢方薬で内側から体質を改善しながら、整体で外側から骨格や筋肉のバランスを整える。この両方のアプローチを組み合わせることで、より早く、より確実に症状を改善できる可能性が高まります。

当院にも、漢方薬を服用しながら通院されている方がいらっしゃいますが、相乗効果でより良い結果が出ているケースが多いです。どちらか一方だけに頼るのではなく、それぞれの良さを活かすという考え方が大切だと思います。

市販の漢方薬を飲む前に知っておきたいこと

ドラッグストアでも漢方薬が手軽に購入できる時代になりましたが、自己判断での服用にはリスクも伴います。漢方薬は天然由来だから副作用がないと思われがちですが、体質に合わないものを長期間飲み続けると、肝機能障害やむくみ、血圧の上昇など思わぬトラブルが起こることもあります。

また、他の薬との飲み合わせにも注意が必要です。すでに鎮痛剤や睡眠薬などを服用している方は、必ず医師や薬剤師に相談してから漢方薬を始めてください。

専門家に相談することの大切さ

漢方薬を試してみたいと思ったら、まずは漢方専門の薬局や、漢方に詳しい医師に相談することをおすすめします。きちんと証を見極めてもらい、あなたの体質に合った処方をしてもらうことが、効果を実感するための第一歩です。

ネットの情報だけを頼りに「この症状にはこの漢方」と決めつけてしまうのは危険です。同じ症状でも、人によってアプローチは全く異なるということを忘れないでくださいね。

顎の痛みから解放されるために

顎関節症は放置すると悪化しやすく、日常生活に大きな支障をきたす症状です。マウスピースで様子を見ているだけ、痛み止めでごまかしているだけでは、根本的な解決にはなりません。

漢方薬も一つの選択肢ですが、それだけに頼るのではなく、体全体のバランスを整えることが何より大切です。顎の痛みの裏には、必ず姿勢の歪みや筋肉の緊張、自律神経の乱れといった隠れた原因があります。その原因を見つけ出し、一つ一つ解決していくことが、本当の意味での改善につながります。

当院では、一人ひとりの体の状態を丁寧に検査し、あなたに最適な施術プランをご提案しています。顎の痛みだけでなく、肩こりや頭痛、睡眠の質など、体全体の不調も一緒に改善していけるのが整体の強みです。

もし今、顎の痛みで悩んでいて「どこに行けばいいのかわからない」「いろいろ試したけれど良くならない」という状況なら、一度私たちにご相談ください。検査を通じて原因をはっきりさせ、あなたが理解できるように丁寧にご説明します。そして、確かな技術で症状を改善していきます。

顎の痛みを気にせず、好きなものを食べて、笑って、人生を楽しめる毎日を取り戻しませんか。一人で悩まず、いつでも気軽にご連絡くださいね。あなたの笑顔のために、全力でサポートさせていただきます。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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