40代女性必読！顎関節症の痛み止めが効かない時は

朝起きたら顎が痛くて口が開けづらい、食事の時に痛みが走る。そんな時、手元にある痛み止めを飲んでもいいのか迷ったことはありませんか。仕事中に急に顎の痛みが強くなって、集中できないこともあるかもしれません。今回は、顎関節症でお悩みの方が気になる痛み止めの使い方について、整体院の院長である私の視点からお話しします。

痛み止めは確かに一時的な対処として有効な面もありますが、根本的な解決にはならないことを知っておいていただきたいです。特にデスクワークで食いしばりが癖になっている方や、ストレスで歯ぎしりをしてしまう方は、痛み止めだけに頼ると症状が悪化するリスクもあるんです。

顎関節症の痛みに痛み止めは使える?

結論から申し上げますと、顎関節症による痛みに対して市販の痛み止めを使うこと自体は可能です。ただし、あくまでも一時的な対症療法として考える必要があります。痛み止めは炎症を抑えたり痛みの信号を和らげたりする働きがありますが、顎関節症の根本的な原因である筋肉の緊張や姿勢の歪み、生活習慣の問題を解決するものではありません。

当院にも「ロキソニンやバファリンを飲んでいるけれど、また痛くなってしまう」という相談をされる方が多くいらっしゃいます。痛み止めの効果が切れるとまた痛みが戻ってくる、そんな経験をされている方も少なくないのではないでしょうか。

市販で買える痛み止めの種類

ドラッグストアで購入できる痛み止めにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。顎関節症の痛みに対して使われることが多い主な痛み止めをご紹介します。

痛み止めを使う時の注意点

痛み止めを使う際には、いくつか気をつけていただきたいポイントがあります。まず最も大切なのは用法用量を守ることです。痛いからといって規定以上の量を飲んだり、短い間隔で繰り返し服用したりするのは絶対に避けてください。

また、痛み止めを3日以上連続で使っても改善しない場合は、自己判断での服用を続けず、医療機関や専門家に相談することをお勧めします。長期的な服用は胃腸への負担や肝臓・腎臓への影響も懸念されます。特に空腹時の服用は胃を荒らす原因になりますので、食後に飲むようにしてください。

痛み止めが効かない理由

「痛み止めを飲んでも顎の痛みが良くならない」という声もよく耳にします。これには明確な理由があるんです。顎関節症の多くは、筋肉の過緊張や関節のズレ、姿勢の問題など構造的な原因が背景にあります。痛み止めは痛みという症状は和らげてくれますが、こうした構造的な問題には直接作用しません。

例えば、デスクワークで長時間パソコンを見ていると、無意識に前かがみの姿勢になり、首や肩の筋肉が緊張します。この緊張が顎周辺の筋肉にも波及して、食いしばりや歯ぎしりを引き起こし、顎関節に過度な負担がかかるのです。このような場合、いくら痛み止めを飲んでも姿勢や筋肉の問題が解決しないため、効果が限定的になってしまいます。

ストレスと食いしばりの関係

もうひとつ見逃せないのが、精神的なストレスと顎の痛みの関係です。ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、無意識のうちに歯を食いしばってしまうことがあります。特に30代から40代の働き盛りの方は、仕事のプレッシャーや家庭の悩みなどで知らず知らずのうちに顎に力が入っていることが多いです。

このような場合、痛み止めで一時的に痛みを抑えても、ストレス源や食いしばりの癖が改善されなければ、また同じ痛みが繰り返されることになります。

顎関節症を根本から改善するには

顎関節症を本当に治していくためには、痛み止めだけに頼らず、原因を特定して根本から改善していくアプローチが必要です。当院では開院以来、多くの顎関節症の患者さまを診てきましたが、検査を通じて原因を明らかにすることが何よりも重要だと実感しています。

顎関節症の原因は一人ひとり異なります。猫背やストレートネックなどの姿勢の問題、頬杖やうつぶせ読書などの生活習慣、夜間の歯ぎしり、片側だけで噛む癖など、複数の要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。だからこそ、丁寧なカウンセリングと検査によって、あなたの顎関節症がどんな原因で起きているのかを見極める必要があるのです。

整体でできること

当院では姿勢分析ソフトや筋力検査、整形外科的テストなど4種類の検査を行い、全身の歪みや筋肉のバランスを詳しく分析します。顎だけを見るのではなく、首や肩、背中、さらには骨盤まで、身体全体のバランスを整えることで自然治癒力を高め、顎関節症を根本から改善していくのが私たちの施術です。

実際に「マウスピース治療で効果がなかった」「何年も痛み止めを飲み続けていた」という方が当院の施術で改善されるケースも多くあります。痛み止めでは解決できなかった構造的な問題にアプローチできるのが、整体の強みなんです。

日常生活でできるセルフケア

根本的な治療と並行して、日常生活の中でできるセルフケアも大切です。まず意識していただきたいのが、顎に負担をかける習慣を見直すことです。

これらは小さなことに思えるかもしれませんが、毎日の積み重ねが顎への負担を大きく減らしてくれます。特にデスクワークの方は、1時間に一度は首や肩を回すストレッチを取り入れることをお勧めします。

痛みを我慢せず相談してください

顎の痛みが出た時、「この程度なら我慢できる」「痛み止めでしのげばいい」と考えて放置してしまう方がいらっしゃいます。しかし、軽度の症状でも繰り返し起こる場合は、適切な対処をしないと徐々に悪化していくリスクがあります。初期段階であれば改善も早いですが、慢性化してしまうと治療にも時間がかかってしまうのです。

痛み止めは緊急時の対処法としては有効ですが、それはあくまでも応急処置です。顎関節症の本当の原因を解決しなければ、何度も同じ痛みに悩まされることになります。当院では施術歴10年以上の経験豊富な施術者が、あなたの身体の状態を丁寧に検査し、一人ひとりに合わせた治療計画を立てていきます。

「痛み止めが手放せない」「何度も痛みがぶり返す」「食事や会話が辛い」そんな状態が続いているなら、おひとりで悩まずに私たちにご相談ください。顎の痛みから解放され、好きなものを気兼ねなく食べられる、そんな当たり前の日常を取り戻すお手伝いをさせていただきます。症状が軽いうちに対処することで、改善までの期間も短くなります。いつでもお気軽にご連絡ください。