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顎が痛む原因はトリガーポイント?筋肉からアプローチする顎関節症の治療

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最近、口を開けると顎が「カクカク」と鳴ったり、食事中に痛みを感じたりすることはありませんか?歯医者さんでマウスピースを作ってもらったのに症状が良くならず、どうしたらいいのか分からずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

当院にも顎関節症でお困りの患者さんが数多く来院されますが、実は顎の痛みの多くは筋肉の中にできる「トリガーポイント」と呼ばれるしこりが原因になっているケースが非常に多いんです。今回は、この顎関節症を引き起こすトリガーポイントについて、私の臨床経験を踏まえて詳しくお話ししていきます。

院長:下園

トリガーポイントという言葉は聞き慣れないかもしれませんが、顎の痛みを根本から改善するために欠かせない考え方です

目次

トリガーポイントとは何か?顎の痛みとの深い関係

トリガーポイントとは、筋肉の中にできる小さな硬結、いわば「しこり」のようなものです。このしこりは押すと強い痛みを感じることが特徴で、さらに驚くべきことに、離れた場所にまで痛みを放散させる性質があります。これを「関連痛」と呼びます。

顎関節症の場合、咬筋や側頭筋、外側翼突筋といった咀嚼に関わる筋肉にトリガーポイントが形成されることで、顎の痛みや口の開けづらさ、さらには頭痛や耳鳴りといった症状まで引き起こすことが分かっています。

デスクワークで長時間パソコンと向き合っている方や、ストレスで無意識に歯を食いしばる癖がある方は、これらの筋肉が常に緊張状態にあり、トリガーポイントが形成されやすい環境にあると言えます。

実際、当院に来院される顎関節症の患者さんの多くは、顎だけでなく首や肩のこりも同時に抱えています。これは顎周辺の筋肉と首・肩の筋肉が連動しているためで、トリガーポイントを適切に処置することで、顎の痛みだけでなく関連する症状まで改善できる可能性があるのです。

なぜマウスピースだけでは改善しないのか

歯科医院で顎関節症と診断されると、多くの場合マウスピース療法が提案されます。確かにマウスピースは歯ぎしりや食いしばりから歯を守り、顎関節への負担を軽減する効果はあります。しかし、それはあくまで対症療法であり、根本的な原因である筋肉の緊張やトリガーポイントそのものを解消するものではありません。

実は、マウスピースを長期間使用し続けることで、かえって顎の位置がずれてしまったり、合わないマウスピースが新たな筋肉の緊張を生み出したりすることもあります。当院に来院される患者さんの中にも、「半年以上マウスピースを使っているのに全然良くならない」「むしろ違和感が増してきた」という方が少なくありません。

これは、マウスピースが筋肉の問題にアプローチできていないことが大きな理由です。顎関節症の痛みの多くは、関節そのものではなく、その周囲の筋肉の過緊張とトリガーポイントによって引き起こされています。ですから、筋肉に直接働きかける施術が必要になるのです。

顎関節症を引き起こすトリガーポイントができる原因

それでは、なぜ顎周辺の筋肉にトリガーポイントが形成されてしまうのでしょうか。当院でこれまで多くの顎関節症の患者さんを診てきた経験から、主な原因をいくつかご紹介します。

長時間のデスクワークと姿勢の問題

パソコン作業を長時間続けていると、自然と頭が前に出て猫背になりがちです。この姿勢は首や肩の筋肉に大きな負担をかけるだけでなく、顎の位置にも影響を与えます。頭が前に出ると、顎を支えるために咬筋や側頭筋が常に緊張した状態になり、トリガーポイントが形成されやすくなるのです。

ストレスによる無意識の食いしばり

仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを抱えていると、無意識のうちに歯を食いしばっていることがあります。特に集中して作業をしているときや、緊張する場面で強く噛みしめてしまう方は要注意です。この慢性的な筋肉の緊張が、トリガーポイントを生み出す大きな要因となります。

片側だけで噛む習慣

虫歯があったり、噛みやすい側が決まっていたりして、いつも同じ側で食べ物を噛んでいませんか?片側だけに負担が集中すると、その側の咀嚼筋が過剰に使われ、筋肉のバランスが崩れてトリガーポイントができやすくなります。また、頬杖をつく癖や、いつも同じ方向を向いて寝る習慣も、筋肉の不均衡を招く原因になります。

睡眠時の歯ぎしり

自分では気づいていなくても、睡眠中に歯ぎしりをしている方は意外と多いものです。歯ぎしりは通常の咀嚼の何倍もの力が顎にかかるため、筋肉への負担は計り知れません。朝起きたときに顎が疲れていたり、こわばりを感じたりする場合は、夜間の歯ぎしりが疑われます。

トリガーポイント療法で顎関節症を改善するアプローチ

当院では、顎関節症の患者さんに対して、まず丁寧なカウンセリングと4種類の検査を行い、症状の根本原因を特定します。姿勢の歪み、筋肉の緊張度合い、関節の可動域などを詳しく調べることで、どの筋肉にトリガーポイントが形成されているかを正確に把握することができます。

検査で原因が明らかになったら、筋肉と関節の両面からアプローチする独自の整体法で施術を進めていきます。トリガーポイントに直接働きかけることで筋肉の緊張を解き、血流を改善し、痛みの悪循環を断ち切ります。同時に全身の歪みを整えることで、顎にかかる負担を軽減し、自然治癒力を高めていくのです。

実際に当院で施術を受けられた30代の女性の患者さんは、デスクワークによる食いしばりで左顎に強い痛みがあり、歯医者さんでマウスピースを作ったものの改善が見られずに来院されました。詳しく検査をしたところ、咬筋と側頭筋に複数のトリガーポイントが見つかり、さらに猫背による首や肩の緊張も顎の症状を悪化させていることが分かりました。

施術では、顎周辺の筋肉だけでなく、首や肩、さらには全身の姿勢バランスを整えることで、数回の施術で痛みが大きく軽減し、「久しぶりに気にせず食事ができるようになった」と喜んでいただけました。このように、顎関節症はトリガーポイントへの適切なアプローチと全身のバランス調整によって、確実に改善できる症状なのです。

自宅でできるセルフケアのポイント

施術によってトリガーポイントを解消することは重要ですが、日常生活での習慣を見直すことも同じくらい大切です。当院では施術後に、患者さん一人ひとりに合わせたセルフケアのアドバイスもお伝えしています。

  • デスクワーク中は1時間に1回、首や肩を回して筋肉をほぐす
  • パソコンの画面の高さを調整し、顎を引いた正しい姿勢を保つ
  • 食事の際は意識して両側の歯でバランスよく噛むようにする
  • ストレスを感じたら深呼吸をして、顎の力を抜くことを意識する
  • 頬杖をつかない、うつぶせで寝ないなど、顎に負担をかける姿勢を避ける

これらのセルフケアを日常に取り入れることで、トリガーポイントの再発を防ぎ、顎関節症の症状を安定させることができます。ただし、すでに形成されてしまったトリガーポイントは自分では解消しにくいため、まずは専門的な施術を受けることをお勧めします。

顎関節症でお悩みの方へ

顎の痛みは日常生活のあらゆる場面に影響を与えます。食事を楽しめない、会話が辛い、集中できない、よく眠れない。こうした症状が続くと、心まで疲れてしまいますよね。でも、諦めないでください。顎関節症は適切な検査と施術によって、必ず改善できる症状です。

当院には施術歴10年以上の経験豊富な施術者が在籍しており、男女の施術者がいるので同性に相談しやすい環境も整っています。マウスピースで改善しなかった方、どこに行ったらいいか分からずに困っている方、一度私たちにご相談ください。丁寧な検査であなたの顎の痛みの本当の原因を見つけ出し、トリガーポイントへの的確なアプローチで根本からの改善を目指します。

一人で悩まず、いつでもお気軽にご連絡ください。あなたが痛みを気にせず、笑顔で毎日を過ごせるようになるまで、全力でサポートさせていただきます。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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