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顎が痛い時、温める?冷やす?迷った時の顎関節症の対処法

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朝起きたときに顎が痛くて口を大きく開けられない、硬いものを噛むと顎に痛みが走るといった症状に悩まされていませんか。

そんな顎関節症の痛みを自宅で和らげる方法として、温めるケアが注目されています。ただし、温めるべきタイミングと冷やすべきタイミングを間違えると、かえって症状を悪化させてしまう可能性もあるんです。

院長:下園

顎の痛みで食事も会話も辛いという方が本当に多いです。正しいケア方法を知ることで、ご自宅でも症状を和らげることができますよ

目次

顎関節症で温めるべきか冷やすべきか

顎の痛みに対して温めるのか冷やすのか、これは多くの方が最初に抱く疑問です。実は症状の状態によって対処法が全く異なるため、まずはご自身の症状がどちらのタイプなのかを見極めることが大切になります。基本的な判断基準として、急性期には冷やし、慢性期には温めるという原則があります。

急性期は冷やすのが正解

顎関節に炎症が起きている急性期には、患部を冷やすことが効果的です。口を開けたときに顎がズキズキと強く痛む、患部が腫れている、熱を持っているといった症状がある場合は急性期と判断できます。

このような状態で温めてしまうと血流が促進されて炎症が悪化し、痛みがさらに増してしまうことがあります。氷水で冷やしたタオルや保冷剤をタオルで包んだものを、1回につき10分から15分程度、患部に当てるようにしてください。

慢性期は温めるのが効果的

一方で、鈍い痛みや違和感が続いている慢性期には、患部を温めることで血行を促進し筋肉の緊張をほぐすことができます。

朝起きたときに顎がだるい、長時間のデスクワークの後に顎が重く感じる、口を開けにくいけれど強い痛みはないといった症状がある方は、温めるケアが適していると言えます。温めることで筋肉が柔らかくなり、関節への負担も軽減されるんです。

自宅でできる正しい温め方

慢性期の顎関節症に対して、ご自宅で簡単にできる温めるケアをいくつかご紹介します。どれも特別な道具を必要としないので、今日からでも実践していただけます。

蒸しタオルを使った温め方

最も手軽で効果的な方法が蒸しタオルです。清潔なフェイスタオルを水で濡らして軽く絞り、電子レンジで30秒から1分程度温めます。取り出すときは熱くなっているので注意が必要です。適温になったら顎の関節部分、つまり耳の前あたりに優しく当てて5分から10分程度温めます。

タオルが冷めてきたら再度温め直して、トータルで15分から20分程度続けると効果的です。1日に2回から3回、朝と夕方、就寝前などに行うと良いでしょう。

入浴時に湯船で温める

シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくり浸かることも顎関節症の改善に役立ちます。38度から40度程度のぬるめのお湯に15分から20分浸かることで、全身の血行が良くなり顎周辺の筋肉もリラックスします。入浴中に顎を優しく動かしたり、こめかみから顎にかけてのマッサージを行ったりすると、さらに効果が高まります。

市販の温熱シートを活用

薬局などで購入できる温熱シートを顎の関節部分に貼るのも便利な方法です。約8時間程度温かさが持続するタイプもあり、就寝時に使用すれば朝の顎の痛みやこわばりを軽減できます。ただし肌が敏感な方は、長時間の使用で肌トラブルが起きる可能性もあるため、短時間から試すようにしてください。

温めるケアの効果と仕組み

なぜ温めることが慢性期の顎関節症に効果的なのか、その仕組みを理解しておくと、より安心してケアを続けられます。

血行促進による筋肉の緊張緩和

患部を温めると血管が拡張して血流が増加します。すると酸素や栄養素が筋肉に十分に届くようになり、疲労物質や老廃物の排出も促進されます。デスクワークやストレスによって緊張し続けている咀嚼筋や側頭筋が、温めることで徐々にほぐれていくわけです。筋肉の緊張が和らげば顎関節への負担も減り、痛みや違和感が軽減されていきます。

自律神経のバランス調整

温めることで副交感神経が優位になり、リラックス状態へと導かれます。顎関節症の多くは精神的ストレスによる食いしばりや歯ぎしりが原因の一つとなっているため、温めるケアでリラックスすることは根本的な改善にもつながります。特に就寝前に温めることで睡眠の質も向上し、夜間の食いしばりを軽減する効果も期待できるんです。

温めるケアをする際の注意点

温めるケアは効果的ですが、いくつか注意していただきたい点があります。間違った方法で行うと症状を悪化させる可能性もあるため、以下のポイントを守ってください。

炎症がある場合は絶対に温めない

何度もお伝えしていますが、顎が腫れている、熱を持っている、ズキズキと強く痛むといった炎症症状がある場合は、絶対に温めないでください。このような状態は急性期ですので、冷やすことが正しい対処法です。判断に迷う場合は、まず冷やしてみて症状が楽になるかどうかで確認するのも一つの方法です。

温度と時間を適切に管理する

熱すぎる温度で長時間温め続けると、低温やけどのリスクがあります。蒸しタオルは手で触れられる程度の温かさ、約40度から45度が適温です。また1回の温める時間は15分から20分程度にとどめ、長時間の連続使用は避けましょう。皮膚が赤くなったりヒリヒリしたりする場合は、すぐに中止してください。

温めても改善しない場合は専門家へ

ご自宅で温めるケアを1週間から2週間続けても症状に変化がない、あるいは悪化している場合は、別の原因が隠れている可能性があります。骨格の歪みや噛み合わせの問題、自律神経の乱れなど、温めるだけでは解決できない根本原因があるかもしれません。そのような場合は、専門的な検査と施術が必要になります。

温めるケアと併せて行いたい生活習慣の改善

温めるケアの効果を最大限に引き出すためには、日常生活の中での習慣も見直していく必要があります。

  • 硬い食べ物を避けて顎への負担を減らす
  • 頬杖やうつぶせ寝など顎に負担がかかる姿勢を改める
  • ストレスを感じたら深呼吸をして食いしばりを意識的に緩める
  • スマートフォンやパソコンを使う際の姿勢に気をつける
  • 十分な睡眠時間を確保して身体を休める

これらの生活習慣の改善と温めるケアを組み合わせることで、顎関節症の症状は着実に良くなっていきます。

当院での顎関節症の施術について

当院では開院以来、顎関節症でお困りの方が数多く来院されています。温めるケアや生活習慣の改善だけでは限界がある場合、検査を通じて根本原因を特定し、全身のバランスを整える施術を行っています。顎関節症は顎だけの問題ではなく、首や肩の緊張、骨格の歪み、ストレスによる自律神経の乱れなど、複数の原因が複雑に絡み合っていることが多いんです。

スタッフ

丁寧なカウンセリングと4種類の検査で原因を明確にし、一人ひとりに合わせた施術計画を立てていきます。マウスピース治療で効果がなかった方や、どこに行ったらいいか分からないとお悩みの方も、諦めずにご相談いただければと思います。

顎の痛みは日常生活に大きな影響を与えます。食事も会話も楽しめない毎日は本当に辛いものです。ご自宅での温めるケアで改善が見られない場合は、おひとりで悩まれずに、経験豊富な私たちにお気軽にご相談ください。あなたが痛みを気にせず食事や会話を楽しめる毎日を取り戻せるよう、全力でサポートさせていただきます。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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