
院長:下園お気軽にご相談ください!

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「座り仕事のせいかな」と思いながらも、数日経っても一向によくならない。そんな経験をしている方、実はとても多いんです。今回は、お尻の奥の痛み(臀部の持続的な痛み)について、原因から対処法まで詳しくお話ししていきますね。




デスクワークが続いた後のお尻の奥の鈍痛、「疲れだから大丈夫」と放置している方がとても多いんですが、実はそのまま慢性化してしまうケースも少なくありません


お尻の奥が痛むといっても、表面的な筋肉痛や打ち身とは感覚がずいぶん違うと感じている方が多いようです。「なんとなく深いところがズーンと重い」「座っているうちに鈍く疼いてくる」「立ち上がった瞬間に痛みが走る」といった症状が代表的です。
この「奥のほうが痛む」感覚には理由があります。お尻の深いところには、梨状筋(りじょうきん)や仙腸関節(せんちょうかんせつ)といった、表からは触れにくい構造があります。これらが何らかの原因で乱れると、じっとしていても、動いたときも痛みが出やすくなります。
骨盤の下のほうや座骨周辺が痛む場合も、同じグループの問題として考えることができます。腰痛とは違うような気がするけど、どこが悪いのかわからない…というケースに、この深部の問題が関わっていることはとても多いです。


「長時間座っていると段々つらくなってくる」「立ち上がった瞬間が一番きつい」という方は多いと思います。なぜ座り続けると痛みが増すのか、ちょっと考えてみましょう。
椅子に座っている姿勢というのは、一見ラクそうに見えますが、骨盤まわりの筋肉にとってはかなりの負担がかかっています。座っている間、臀部の深層筋は長時間にわたって圧迫されたり、引き伸ばされたりした状態が続きます。これが数時間、毎日積み重なることで、筋肉の緊張や血行不良が起こりやすくなります。
さらに、デスクワーク中に少し前かがみになったり、脚を組んだり、体重を片方に寄せたりする姿勢も習慣化しやすいです。そういった日々の積み重ねが、骨盤まわりのバランスを少しずつ崩していきます。
1〜2日で引く筋肉痛とは違い、臀部の深いところが数日間ずっと痛む場合は、単なる疲れではなく、姿勢や骨盤のアライメントに問題が起きているサインかもしれません。
痛みをかばうために、無意識のうちに体を傾けたり、逆側の脚に体重をかけたりするようになります。するとまた別の場所に負担がかかり、腰や股関節にまで症状が広がることもあります。
「ちょっと様子を見よう」と思って放置してしまうのは、もしかしたら損になってしまうかもしれない、ということは覚えておいてほしいです。


以下のような状態が続いているなら、今回の記事はとくにお役に立てると思います。
ひとつでも当てはまるものがあったとしたら、それはあなたの体が「そろそろちゃんとケアしてほしい」と訴えているサインかもしれません。


「お尻の奥の痛み」と一口に言っても、その原因はひとつではありません。当院に来院される方の症例をもとに、とくに多い3つの原因をご紹介します。
梨状筋とは、お尻の深層にある小さな筋肉のひとつです。股関節の動きに関わっており、座り仕事や運動不足によって硬くなりやすい筋肉です。この梨状筋が緊張すると、お尻の奥にずっしりとした重い痛みが生じます。
さらに、梨状筋のすぐ近くには坐骨神経が通っています。梨状筋が硬くなると坐骨神経を圧迫してしまうことがあり、お尻の奥から太ももの裏にかけてしびれや痛みが広がるケースもあります。
デスクワークで長時間同じ姿勢を続けている方、運動習慣があまりない方は、この梨状筋が硬くなりやすい傾向があります。
仙腸関節とは、骨盤の後ろ側にある、仙骨と腸骨をつなぐ関節のことです。わずかしか動かない関節ですが、その小さなズレや動きの悪さが、骨盤まわりの痛みに大きく影響します。
「お尻の奥というより、骨盤の横あたりや下のほうが痛い」という方には、この仙腸関節の問題が関わっていることが多いです。
体の歪みや、片側に偏った姿勢の習慣が続くことで、左右のバランスが崩れ、仙腸関節に余計なストレスがかかりやすくなります。
背骨の一番下の先端にある尾骨(尾てい骨)は、座っているときにちょうど椅子の座面に当たる位置にあります。ここに繰り返し圧迫や刺激が加わると、周辺の組織が炎症を起こし、慢性的な痛みに発展することがあります。
「座ると奥のほうがじわじわ痛む」「椅子から立つときが一番つらい」という症状は、尾骨まわりのトラブルと関係していることがあります。転倒や強い衝撃がなくても、毎日の座り方の癖だけで徐々に問題が積み重なることも珍しくありません。


お尻や骨盤まわりが痛むとき、まず湿布を貼ったり、市販の痛み止めを飲んで様子を見たりする方が多いと思います。もちろん、炎症が強いときの一時的な対処としては有効なこともあります。
ただ、湿布や薬で「症状が出ている部分の炎症や痛み」を一時的に抑えることはできても、そもそもなぜその場所に炎症や緊張が起きているのか、という根本的な原因まで解決することはできません。
使っているうちは楽になるけど、やめるとまたすぐ痛くなる。そんな繰り返しに心当たりはないですか? それはまさに、原因が取り除かれていないから起きていることです。
また、痛みをかばう姿勢が定着すると、本来の問題とは別の場所にも負担がかかり始めます。気づいたら腰も痛くなっていた、というパターンは非常に多いです。


当院では、お尻の奥の痛みに対して「どこが、なぜ、どのくらい問題を起こしているのか」を、きちんと検査で明らかにしてから施術をスタートします。
感覚や経験だけで施術を進めるのではなく、姿勢分析ソフトによる数値化、筋力検査、整形外科的テストなど4種類の検査を組み合わせることで、表面に見えている痛みだけでなく、その裏側にある原因まで特定できるようにしています。
臀部の深部痛は、「梨状筋なのか」「仙腸関節なのか」「尾骨まわりなのか」によって、アプローチの方向がまったく異なります。だからこそ、検査で原因を絞り込む作業がとても大切なんです。
原因が特定できたら、筋肉と関節の両面からアプローチする独自の整体法で、緊張・歪み・血行不良を整えていきます。力任せに押したり揉んだりするのではなく、自律神経も含めて全身のバランスを整えることで、自然治癒力を最大限に引き出す施術です。
痛みが落ち着いてきたあとも、再発を防ぐための姿勢指導や生活習慣のアドバイスもお伝えしています。「治して終わり」ではなく、あなたの日常が快適に続けられるためのサポートまで、一緒に取り組んでいきます。


整体に来るほどでもないかもしれない、まず自分でできることをやってみたい、という方もいると思います。完全に解決するのは難しいですが、日々の痛みを少しでも和らげるためのヒントをお伝えします。
まず試してほしいのが、座り方の見直しです。骨盤が後ろに倒れた「猫背座り」になると、尾骨や仙骨への圧迫が強まります。背筋をスッと伸ばし、座骨(お尻の下の左右の骨)で均等に体重を支えるイメージを持ってみてください。
ドーナツ型や中央がくり抜かれたクッションを使うと、尾骨への直接的な圧迫を軽減できます。在宅ワーク中の椅子に敷くだけでもずいぶん変わると感じる方が多いです。
長時間の連続した座位を避けることも、臀部の深層筋への負担軽減に効果的です。タイマーをかけて、1時間に1回は立ち上がって少し歩く、軽く足踏みをする、といった小さな習慣を積み重ねるだけでも違いが出てきます。
「そんな余裕がない」という方も多いかもしれませんが、逆に言えば、それだけ体に無理をさせているということでもあります。ほんの2〜3分でも体を動かす時間を作ってみてください。
椅子に座った状態で、片方の足首をもう一方の太ももの上に乗せ(4の字の形)、上体を軽く前に傾けると、お尻の深層筋が伸びるストレッチになります。左右それぞれ30秒ほど、痛みが出ない範囲でゆっくり行ってみてください。
ただし、これはあくまで一時的な緊張を和らげるためのものです。痛みが強い場合や、ストレッチで悪化する場合は中止して、専門家に相談してください。


セルフケアや安静で様子を見ても問題ない場合もありますが、以下のような状態が続くときは、専門的な診察や施術を受けることをおすすめします。
「大げさかな」と遠慮しなくて大丈夫です。早めに動くほど、改善までの期間も短くなる可能性が高いです。


「お尻の奥が何日も痛い」という症状は、決して珍しいものではありません。でも、だからこそ「そのうち治るだろう」と後回しにしてしまいがちです。
私が大切にしているのは、「なぜその場所に痛みが出ているのか」をきちんと検査で確認するということです。原因が違えば、必要なアプローチも変わります。感覚だけで施術を進めるのではなく、根拠のある検査と計画があってこそ、本当の意味での改善につながると考えています。
デスクワーク中に集中できない、立ち上がるたびにつらい、そんな毎日から早く抜け出してほしい。それが私の正直な気持ちです。ひとりで抱え込まず、気になることがあればいつでも気軽にご相談ください。あなたの状態を一緒に確認させてください。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

