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湿布が使えない妊婦さんへ!肩こり・腰痛を和らげる安全なケア法

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妊娠してから、なんとなく肩がずっしり重たい。腰がだるくて夜もよく眠れない。そんな状態が続いていませんか。「妊娠中だから仕方ない」と自分に言い聞かせながら、でも心のどこかでは「これ、大丈夫なのかな」と気になっている方はとても多いです。

実は、妊娠中の肩こり・腰痛には、ホルモンバランスの変化が深く関わっています。お腹がまだほとんど目立たない初期の段階から、すでに身体のなかではさまざまな変化が始まっているんです。

院長:下園

ホルモンの影響は初期から始まっているのに、気づかれていないケースが多い。原因を知るだけで不安がぐっと和らぎますよ

目次

妊娠中の身体に何が起きているのか

妊娠するとからだの中では、赤ちゃんを守るためにホルモンが急激に変化します。このホルモンの変動が、肩の張りや腰の重さと密接に関係しているんです。ここでは、その仕組みを週数の変化と合わせてわかりやすく解説していきます。

リラキシンというホルモンの働き

妊娠初期に分泌量が増えるホルモンのひとつに「リラキシン」があります。このホルモンの主な役割は、出産に向けて骨盤まわりの靭帯をゆるめ、赤ちゃんが産道を通りやすくすることです。

ところがこのリラキシンは、骨盤まわりだけでなく全身の靭帯や関節にも影響を与えるため、腰や骨盤が不安定になりやすく、腰に余分な負担がかかる状態を生み出してしまいます。

お腹がまだほとんど出ていない妊娠初期から腰に違和感を覚える方がいるのは、まさにこのリラキシンの影響によるものです。

プロゲステロンの影響と肩への波及

妊娠を維持するために増えるホルモン「プロゲステロン」は、体温を上げたり眠気を引き起こしたりする作用があります。同時に筋肉を弛緩させる働きもあるため、姿勢を保つための筋肉が本来のパフォーマンスを発揮しにくくなります。

結果として、肩まわりの筋肉が疲れやすくなり、肩の張りや首の重さとして症状が出てくるのです。デスクワークや家事など、同じ姿勢が続く場面でとくにつらく感じるのは、このホルモンの影響が背景にあるからです。

初期・中期・後期で変わる症状の傾向

妊娠中の肩や腰の症状は、週数が進むにつれて原因や出方も変化していきます。「最近急に悪くなった気がする」という方も、時期によってその理由が異なります。時期ごとの特徴を知っておくと、いまの状態を客観的に把握しやすくなりますよ。

妊娠初期(〜15週ごろ)

つわりで横になる時間が増え、運動量が一気に減る時期です。ホルモンの急変と重なり、首から肩にかけての張りや頭痛を感じやすくなります。「急に肩がこりはじめた」「首が重い」という感覚は、この時期に多い典型的な変化のひとつです。

また、睡眠が浅くなることで疲労が回復しにくくなり、翌朝から肩が張った状態でスタートするというパターンも見られます。

妊娠中期(16〜27週ごろ)

安定期に入り、体調が落ち着く方も増えてくる時期です。一方で、お腹が前にせり出してくることで重心が変化しはじめます。この重心の前方移動を補おうと腰を反らせる「反り腰」の姿勢になりやすく、腰への負担が少しずつ蓄積されていきます。

中期はまだ動きやすさもあるため、無意識にからだに無理をかけてしまいがちです。痛みがまだ軽いからといって放置すると、後期に一気に悪化することも少なくありません。

妊娠後期(28週〜)

お腹が大きくなるにつれて、腰や股関節への負担がいよいよ本格化します。体重の増加に加えて反り腰もさらに強まるため、腰の痛みが慢性化しやすくなる時期です。また、夕方になると重力の影響で身体全体がむくみやすくなり、肩や腰のだるさが夕方以降にひどくなるという方が多くいます。

夜間に痛みや不快感で目が覚めてしまうケースも、この時期に増えてきます。睡眠不足と痛みが重なることで、精神的なストレスも大きくなりがちです。

妊娠中に湿布や薬が使えない、どうすれば?

「いつもなら湿布を貼れば楽になるのに、妊娠中はどうすればいいんだろう」と悩む方はとても多いです。市販の消炎鎮痛薬や湿布の成分が赤ちゃんへ影響する可能性があるため、自己判断での使用は避けるのが原則です。では、いまできることは何があるのでしょうか。

セルフケアとして取り入れやすいもの

ここでは、比較的取り組みやすいセルフケアをご紹介します。ただし、いずれもご自身の体調に合わせて無理のない範囲で行ってください。

  • 温める:ホットタオルや温熱シートを肩や腰にあて、血流を促す
  • 姿勢を見直す:椅子に座るときに骨盤を立てるよう意識し、クッションなどで腰をサポートする
  • こまめに動く:長時間同じ姿勢を続けず、30〜40分に一度は立ち上がって軽くからだを動かす
  • 妊婦向けストレッチ:四つん這いになって背中を丸める「キャットポーズ」など、腰まわりへの負担が少ない動きを取り入れる

ただし、お腹をひねる動作や、強い刺激を与えるようなセルフマッサージは避けてください。一見よさそうに見えても、関節や靭帯がゆるんだ妊娠中の身体には、予想以上の負荷がかかることがあります。

自己判断でやってはいけないこと

妊娠中は「普段は問題ない」と思っていることでも、控えたほうがよい場合があります。とくに注意してほしいのは次の点です。

  • 市販の湿布・鎮痛薬の使用(かかりつけの産科医に確認が必要)
  • 強めのマッサージや急な矯正(靭帯の過度な伸張につながる恐れがある)
  • 反り腰を助長するような姿勢での長時間の休息

「やってはいけないことが多い=何もできない」ではありません。安全な範囲でのケアを積み重ねることが、症状の悪化を防ぎ、産後の回復にもつながっていきます。

整体は妊娠中でも受けられるの?

「整体に行きたいけれど、赤ちゃんへの影響が心配で」というお声をよく耳にします。妊娠中の整体については、いくつかの条件を満たせば安全に受けていただけます。

妊婦対応の施術とは

妊娠中の施術では、うつ伏せや仰向けの姿勢ではなく、横向きの姿勢で行うのが基本です。また、強い矯正や急激な動きは避け、筋肉と関節に対して負担をかけずにゆっくりとゆるめていくアプローチが中心になります。

大切なのは「妊婦さんのからだを熟知している施術者かどうか」です。担当者が変わらず、毎回の変化をしっかり把握してくれる環境であることも、安心して継続できる条件のひとつになります。

整体を検討するタイミング

目安としては、安定期に入る16週以降で、かかりつけの産科医から特別な制限を受けていない場合が受けやすいタイミングです。ただし初期でも症状がひどい場合は、まず産科医に相談してから施術者に状況を伝えるのがよいでしょう。

受診の際は、現在の妊娠週数、担当医からの指示、過去の流産歴などを正直に伝えることが大切です。施術者の側でも、その情報をもとに最適なアプローチを判断できます。

なぜ「原因の特定」がそれほど重要なのか

肩が張る、腰が痛い、と一口に言っても、その背景にある原因は人によってさまざまです。ホルモンの影響が主因の方もいれば、もともとの姿勢のくせが悪化した方、睡眠不足や冷えから自律神経が乱れている方、複数の原因が重なっている方もいます。

原因がはっきりしないまま施術を続けると、一時的に楽になっても、しばらくするとまた同じ状態に戻ってしまいます。当院では初回に姿勢分析・筋力検査・整形外科的テストなど複数の検査を組み合わせて、あなたの身体に何が起きているのかを数値と根拠をもって確認します。

検査結果をもとに治療計画を立て、施術から日常生活のアドバイスまで、担当者が専属で一貫して関わる体制を整えています。妊娠期間中だけでなく、産後の回復や育児への備えまで視野に入れたケアを提供できるのも、当院が多くの妊婦さんから選ばれている理由です。

産後もつながる、いまのケアの大切さ

妊娠中の不調を放置すると、産後に症状が持ち越されやすくなります。授乳や抱っこ、おむつ替えなど、産後の育児は思った以上に肩や腰に負担をかける動作の連続です。

妊娠中からからだの状態を整えておくことで、産後の回復がスムーズになり、育児に集中できる状態をつくることができます。育児が始まると、自分のからだのケアに時間を確保するのはとても難しくなります。だからこそ、いまのうちに早めに動き出してほしいと思っています。

「産後は落ち着いてから」という気持ちはわかります。でも、今感じている腰の重さや肩の張りは、早めに対処するほど改善も早くなります。赤ちゃんのために、まずあなた自身のからだを大切にしてください。

妊娠中の身体の変化は、ホルモンの仕組みを知るだけでも「なぜこうなるのか」が腑に落ちて、不安が和らぎます。そのうえで、安全なケアを積み重ねていくことが、万全な状態で出産を迎えることにつながると私は考えています。ひとりで悩まず、いつでも気軽に相談してください。

あなたと赤ちゃんのためにできることを、一緒に考えましょう。

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院長:下園

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