手根管症候群

手根管症候群の症例報告

手根管症候群とは

手根管症候群とは、手首の手のひら側にある「手根管」と呼ばれるトンネル内で正中神経が圧迫され親指から中指、薬指の一部にかけてのしびれや痛みが生じる神経障害です。

特に夜間や朝方に症状が強くなることが特徴で、手を振ったり指を曲げ伸ばししたりすると一時的に楽になることがあります。

あるデータによると、日本人では人口の約2.7%が患っていると言われており、特に40～50代女性（患者の約80％）に多く見られ、当院にも手首を痛めてお困りの方が多く来院されます。

手根管症候群を放置すると、初期には夜間や朝方のしびれや痛みだけでしたが、進行すると日中も症状が現れるようになったり、細かな手作業や物をつかむ力が弱くなり、日常生活に支障をきたすようになります。

慢性的になると、夜間のしびれや痛みにより睡眠の質が低下し仕事にも影響を及ぼしたり、最悪の場合は神経障害が元に戻らなくなり、手術をしても完全に回復しない可能性があります。

手根管症候群の原因

開院以来、当院には手根管症候群でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えることは、手根管症候群は複数の原因が複雑に絡み合っておきているということです。

手根管症候群の原因として次のものが挙げられます。

このように手根管症候群は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

特に更年期や妊娠・出産期の女性に多いのは、女性ホルモンの変動により手根管内の腱周囲の滑膜にむくみが生じるためです。また、パソコン作業や手芸、調理など、手首を曲げた状態での長時間の細かい作業は、腱の炎症を引き起こし、手根管内の圧力を高める原因となります。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

日常生活に支障が出ている手根管症候群やどこに行ったらいいのか分からない症状でお困りなら、おひとりで悩まれずに、経験豊富な私たちにご相談ください。

病院とはここが違います

手根管症候群への対応として、次のようなものが一般的です。

スプリント（装具）による固定

装具の装着は違和感があり、日常生活での動作が制限されます。長期間の使用で筋力低下を招くこともあり、症状が進行している場合は効果が限定的で、根本的な解決にはならないことが多いです。

薬物療法

薬によっては眠気が強くなるなど副作用のリスクがあり仕事や車の運転にも影響を与えます。効果も一時的であり根本的な原因を解決するものではありません。

手術療法

手術には感染や出血、神経損傷などのリスクが伴います。回復には時間がかかり、手術後もリハビリが必要です。完全に症状が改善しない場合もあり、特に筋萎縮が進行している場合は回復が限定的なことがあります。

手根管症候群を改善するために

まずはあなたの手根管症候群の原因を検査を通じて明らかにします。原因が特定できなければ一時的に良くなったとしても繰り返すこととなり、根本からの改善にはならないからです。

どのような動作や姿勢で症状が悪化するのか、いつから症状が現れたのかなど、詳しくお聞きします。そして、姿勢分析や筋力検査、神経学的検査などを行い、症状の原因となっている身体の使い方や姿勢の問題を特定します。

検査結果をもとに、あなたの症状に合わせた施術プランを提案します。筋肉と関節の両面からアプローチし、自律神経を整える独自の施術で、手根管内の圧力を軽減し、正中神経への負担を減らしていきます。

そして痛みがなくなった後も再発しないよう手根管症候群の原因であった生活習慣の改善や今後のアドバイスもお伝えし、健康な状態を維持できるようサポート致します。

当院の特徴

歴10年以以上の経験豊富な施術者が専属でカウンセリングから検査、施術まで最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。男女の施術者が在籍しており同性に相談できるのも強みです。

身体や症状の変化を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで担当者が専属して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が施術効果を高めています。

薬に頼りたくない方や手術を避けたい方、病院やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

手根管症候群のQ＆A

手根管症候群は自然に治りますか？

軽度の症状であれば、手首の使い過ぎを控え安静にすることで改善する可能性はありますが、多くの場合は難しいです。「そのうち治るだろう」と放置すると症状が進行し、母指球筋の萎縮など取り返しのつかない状態になることもあります。早期の適切な対処が重要です。

手根管症候群の人がやってはいけないことは？

長時間のパソコン作業やスマホ操作、手首を曲げた状態での細かい作業（裁縫、調理など）は避けるべきです。また、手首に負担をかける姿勢や重い物を持つ動作も控えましょう。これらの動作は手根管内の圧力を高め、症状を悪化させる可能性があります。

手根管症候群と診断されたら必ず手術が必要ですか？

軽度から中等度の症状であれば、スプリント固定や薬物療法などの保存的治療で改善することも多いです。しかし、母指球筋の萎縮が進行している場合や、保存療法で改善しない場合は手術が必要になることがあります。個々の症状に合わせた治療選択が重要です。

手根管症候群は両手に発症することがありますか？

はい、約半数の患者さんは両手に症状が現れることがあります。片方から始まり、時間差でもう片方にも症状が出ることも珍しくありません。両手に症状がある場合は、基礎疾患の有無を確認することも大切です。

手根管症候群の予防法はありますか？

手首に負担をかけない作業姿勢の工夫や、長時間の作業時にはこまめな休憩を取ることが大切です。また、手首のストレッチや、大豆製品などのイソフラボンを含む食品の摂取も効果的かもしれません。症状の早期発見と対処も重要です。

手根管症候群で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の自然治癒力を高める施術は手根管症候群の症状と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

手根管症候群は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。お一人で悩まれずにお気軽にご連絡ください。