ドケルバン病

ドケルバン病とは

ドケルバン病は手首の親指側に起こる腱鞘炎で、整形外科クリニックの手術統計によると、女性患者が圧倒的に多く、特に50歳代で手術件数が最も多くなっており、当院にも手首の痛みでお困りの方が多く来院されます。

ドケルバン病とは、手首の親指側にある腱鞘という腱を包む鞘の部分に炎症が起こる病気です。親指を動かす2本の腱が手首の狭いトンネル部分を通る際に摩擦が生じ、腱鞘が厚くなったり腱の表面が傷ついたりすることで痛みや腫れが生じます。

正式には「狭窄性腱鞘炎」と呼ばれる腱鞘炎の一種で、親指を広げたり握ったりする動作で手首に強い痛みを感じるのが特徴です。

ドケルバン病を放置すると痛みをかばう動作をとることになり、進行すると手首の腫れが目立つようになり、親指を動かすだけで激痛が走るため、物を握る、つまむ、持ち上げるといった基本的な動作が困難になります。

さらに悪化すると、手の指を自分で動かすことが困難になり、最終的には指の関節が硬くなって動きが制限される可能性があります。

育児中の女性では赤ちゃんのお世話ができなくなり、仕事では作業効率が著しく低下し、最悪の場合は職業の継続が困難になることもあります。

ドケルバン病の原因

開院以来、当院にはドケルバン病でお困りの方が数多く来院されています。

これまでの検査結果や施術経験から言えることは、ドケルバン病は複数の原因が複雑に絡み合っておきているということです。

ドケルバン病の原因として次のものが挙げられます。

このようにドケルバン病は複数の原因が複雑に絡み合って引き起こされる症状です。

この複数の原因が引き金となり、手首の腱鞘内での炎症や腱の肥厚、周辺筋肉の緊張などが発生し、ドケルバン病が発症します。それは人によって違い、単に患部を安静にしたり湿布を貼るだけでは、全ての問題は取り切れません。

一人ひとりの原因が異なるからこそ、改善のためには検査が何より重要になります。

日常生活に支障が出ているドケルバン病やどこに行ったらいいのか分からない症状でお困りなら、おひとりで悩まれずに、経験豊富な私たちにご相談ください。

病院とはここが違います

ドケルバン病への対応として、次のようなものが一般的です。

安静・固定療法

日常生活で手を完全に使わないことは困難で、特に育児中の女性や手を使う職業の方には現実的ではありません。長期間の固定により筋力低下や関節の硬さが生じる可能性があり、固定を外した後のリハビリが必要になることもあります。

また根本的な解決にならず、活動を再開すると再発するリスクが高いのが現状です。

薬物療法

薬によっては眠気が強くなるなど副作用のリスクがあり仕事や車の運転にも影響を与えます。

特に妊娠・授乳中の女性では使用に制限があり、また薬物に依存的になりやすく、使用を中止すると症状が再発することが多く見られ根本的な原因を解決するものではありません。

ステロイド注射

1回の注射で80～90%の方に効果が見られますが、1年以内に約50%の方が再発するとされています。注射時の痛みや注射後の一時的な痛みの増強があり、繰り返し注射を行うことで腱の劣化や感染のリスクが高まります。

ドケルバン病を改善するために

まずはあなたのドケルバン病の原因を検査を通じて明らかにします。原因が特定できなければ一時的に良くなったとしても繰り返すこととなり、根本からの改善にはならないからです。

当院は、丁寧なカウンセリングと4種類の検査結果を基に全身の歪みを整え、滞っていた血液、神経の流れを正常に戻し自然治癒力を高める施術をします。

そして痛みがなくなった後も再発しないようドケルバン病の原因であった生活習慣の改善や今後のアドバイスもお伝えし、健康な状態を維持できるようサポート致します。

当院の特徴

施術歴10年以上の経験豊富な施術者が専属でカウンセリングから検査、施術まで最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。男女の施術者が在籍しており同性に相談できるのも強みです。

身体や症状の変化を見逃すことがないように、当院は検査から施術まで担当者が専属して行うようにしています。変化を見逃さない一貫性が施術効果を高めています。

薬に頼りたくない方や手術を避けたい方、病院やマッサージで効果が期待できなかった方も諦めずにご相談ください。

ドケルバン病のQ＆A

ドケルバン病は自然に治りますか？

ドケルバン病は自然治癒が困難な疾患です。日常生活で手を使わずに過ごすことは現実的ではなく、使い続けることで症状が悪化する傾向があります。早期の適切な治療により改善は期待できますが、放置すると慢性化し、より治療が困難になる可能性が高いため、早めの対処が重要です。

ドケルバン病の人がやってはいけないことは？

親指を酷使する動作、特にスマートフォンの長時間操作、重い物を握る動作、親指に力を入れる作業は避けるべきです。また無理なストレッチや患部のマッサージは炎症を悪化させる可能性があります。痛みを我慢して無理に動かし続けることは症状を長引かせる原因となります。

ドケルバン病と手根管症候群の違いは何ですか？

ドケルバン病は腱鞘炎による痛みが主症状で、親指を動かす際に手首の親指側に痛みが生じます。一方、手根管症候群は神経圧迫による症状で、親指から薬指の親指側半分にしびれや感覚異常が現れます。痛みかしびれかという症状の違いで区別できます。

ドケルバン病は完治しますか？

適切な治療により完治は可能です。ただし根本的な原因となる生活習慣や使い方の改善が重要で、これらを見直さずに症状だけを抑えても再発のリスクが高くなります。早期の治療開始と生活習慣の改善により、多くの方が完全な回復を期待できます。

妊娠中でも治療を受けることはできますか？

妊娠中でも安全な治療法があります。薬物療法には制限がありますが、安静や固定療法、適切な手技療法などは妊娠中でも受けることができます。

ドケルバン病の予防方法はありますか？

手の使い方の改善が最も重要です。スマートフォンやパソコン使用時の休憩、適切な姿勢の維持、手首のストレッチ、温熱療法などが効果的です。また十分な睡眠とバランスの取れた食事により体の回復力を高めることも予防につながります。

両手同時に発症することはありますか？

両手同時の発症は珍しくありません。特に育児中の女性や両手を均等に使う作業をする方に見られます。利き手から始まって反対側に広がることも多く、片手をかばうことで反対側に負担がかかるためです。早期の対処により両手への拡大を防ぐことが重要です。

ドケルバン病で悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて、このような変化がありました。

当院の自然治癒力を高める施術はドケルバン病の症状と非常に相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

ドケルバン病は早めに対処すればするほど、改善までの期間も早くなります。お一人で悩まれずにお気軽にご連絡ください。