
院長:下園お気軽にご相談ください!

院長:下園お気軽にご相談ください!
歩くたびに膝の内側がズキッと痛む、長時間立っているとじわじわ痛みが増してくる、そんな経験はありませんか。「年齢のせいかな」「少し休めば治るだろう」と思いながら、気がつけば何週間も経っていた、という方は意外と多いのです。
膝の痛みは、放っておくと日常生活の質がじわじわと下がっていきます。今この記事を読んでいるあなたは、きっと「この痛みは何なのか、どうすれば楽になるのか」を知りたいのだと思います。そのお気持ちに、できる限りお答えしていきますね。


膝の内側の痛みは原因によって対処法がまったく異なります。「なんとなくケア」では改善が遠のくこともあるので、まず原因をしっかり把握することが大切です
膝の内側に痛みが出るとき、その原因はひとつではありません。似たような場所が痛くても、実は関係している組織が違うことがあります。どこに問題があるかによって、日常でとるべき対処も変わってくるため、まずは代表的な原因を整理しておきましょう。
40代以降の方、特に女性に多く見られるのが変形性膝関節症です。膝の関節軟骨が少しずつすり減り、骨どうしが近づくことで炎症が起きて痛みが出ます。
日本人はO脚の方が多く、膝の内側に体重がかかりやすい構造になっているため、内側の軟骨から先にすり減っていくケースが非常に多いのが特徴です。
朝起き上がった直後や、長時間座った後に立ち上がろうとするときに「こわばり」や「痛み」を感じる方は、この疾患の可能性があります。進行すると、歩くたびに痛みが出るようになり、階段の上り下りが特につらくなってきます。
膝の内側やや下あたりを押すと痛い、という方に多いのが鵞足炎です。鵞足とは、太ももの内側の3つの筋肉が膝の下で集まってつく部分のこと。ここに炎症が起きると、歩いているときや階段を下りるときに鋭い痛みが走るようになります。
ウォーキングや自転車などを習慣にしている方、肥満気味の方、O脚の方に起きやすいとされています。「膝の痛みだと思っていたら、鵞足炎だった」というケースは整体院でも非常によく見られます。
膝の関節の中には、クッションの役割を果たす半月板という軟骨があります。このうち内側の半月板が傷つくと、膝の内側に痛みが出ます。スポーツ中の急な方向転換やジャンプの着地がきっかけになることが多いですが、加齢によって少しずつ変性して傷んでいくケースもあります。
痛みに加えて、膝を深く曲げたときや正座をしようとしたときに「引っかかる感じ」や「膝が抜けるような感覚」を覚えることがあれば、半月板に問題がある可能性があります。
膝の内側を支えている靭帯が損傷した状態です。スポーツで外側から膝に力がかかったときや、転倒したときなどに傷みやすい部位です。損傷直後は強い痛みと腫れが出ることが多く、歩くこと自体が困難になるケースもあります。
軽度であれば安静にすることで回復しますが、完全に断裂している場合は専門的な治療が必要になります。
「どれが自分に当てはまるかわからない」という方のために、症状のパターンをもう少し具体的に整理してみます。もちろん、これは目安であって確定診断ではありませんが、受診の判断や対処の参考にしてください。
| こんな症状があれば | 考えられる原因 |
|---|---|
| 朝の歩き出しで内側が痛む | 変形性膝関節症、鵞足炎 |
| 長時間立ち仕事の後に内側が痛む | 変形性膝関節症、鵞足炎 |
| 膝を深く曲げると内側で引っかかる | 内側半月板損傷 |
| 膝の内側やや下を押すと強く痛む | 鵞足炎 |
| スポーツ後から急に痛みと腫れが出た | 内側側副靭帯損傷、半月板損傷 |
このように、痛む場所や状況によって原因が違ってきます。「膝の内側が痛い」という一言でもその背景はさまざまなので、感覚だけで判断せず、きちんと原因を特定することがとても大切なのです。
歩行中は、体重の何倍もの力が膝にかかっています。平地を普通に歩くだけでも体重の約3倍、階段の昇り降りでは5〜7倍近い負荷が膝関節にかかるといわれています。つまり、体重が60kgの方であれば、一歩踏み出すたびに180kg近い力が膝に集中することになります。
しかも、O脚気味の方は内側にその負荷が集中しやすいため、歩くたびに内側の関節や筋肉、靭帯に繰り返しダメージが蓄積されていきます。自覚がないまま毎日の歩行で傷みを積み重ねているケースがとても多いのです。
立ち仕事の方に「仕事の後半になると膝が痛くなる」という悩みをよく聞きます。これは、長時間の同じ姿勢によって膝周辺の筋肉が疲労し、関節を支えきれなくなることで痛みが増してくるからです。
特に鵞足炎は、疲労が蓄積した状態で内側の筋肉が引っ張られることで炎症が悪化しやすい疾患です。「朝はなんともないのに夕方になると痛い」という方は、この疲労蓄積のパターンに当てはまることが多いですよ。
「病院に行く前に、まず自分でできることをやってみたい」という気持ちはよくわかります。ただ、前提として、急に強い痛みが出た場合、腫れや熱感が強い場合、夜間や安静時にも痛む場合は、セルフケアより先に医療機関を受診することを優先してください。
そのうえで、慢性的な軽度の痛みや、日常のケアとして取り入れられる方法をいくつかお伝えします。
鵞足炎や変形性膝関節症では、太ももの内側の筋肉が硬くなって膝に余分な負担をかけていることがよくあります。椅子に座った状態で片方の足首を反対の太ももの上に乗せ、上体をゆっくり前に倒して股関節の内側を伸ばす。
これを左右20〜30秒ずつ、1日2〜3回行うだけでも、膝内側への負荷が和らぐことがあります。
膝の安定を支える最も大切な筋肉は、太もも前面にある大腿四頭筋です。椅子に座った状態で片足をまっすぐ水平に伸ばし、5〜10秒間キープする。これを左右10回ずつ繰り返すだけのシンプルなトレーニングですが、続けることで膝を支える力が徐々についてきます。
痛みが強いときは無理をせず、痛みのない範囲で行いましょう。
炎症が強くて膝が腫れている・熱を持っているときは冷やすのが基本です。氷をタオルに包んで15〜20分当てるだけで炎症を抑えられます。一方、慢性的な痛みで腫れや熱感がない場合は、温めて血流を促すほうが効果的なことが多いです。入浴時にしっかり湯船につかるのも有効です。
日中の歩行時や立ち仕事の際に、膝用サポーターを使うことで関節の安定性が増して痛みが和らぐことがあります。ただし、サポーターはあくまでも補助具であり、根本的な改善策ではありません。「サポーターをしないと歩けない」という状態が続くようであれば、早めに専門家に相談することをおすすめします。
セルフケアは症状の悪化を防ぐために大切ですが、なぜ膝の内側に負荷が集中しているのか、という根本的な原因が解決されなければ、痛みは繰り返します。
多くの場合、膝の痛みの背景には姿勢の歪みや骨盤のバランスの乱れ、足首・股関節の可動域の低下が関係しています。膝だけを見ていると、本当の原因を見落とすことになってしまうのです。
たとえば、骨盤が傾いていると歩き方が偏り、片方の膝の内側に繰り返し負荷がかかります。足首が硬くて可動域が狭い方は、歩行時に膝が余分な動きをして内側靭帯に負担をかけます。こういった全身的なバランスの問題をていねいに検査で洗い出さないと、症状の根本にはたどり着けません。
次のような症状がある方は、セルフケアで様子を見るよりも、早めに受診や専門家への相談をおすすめします。
このような状態を「もう少し様子を見よう」と放置すると、関節の変形が進んだり、かばって歩くことで腰や反対側の膝にまで問題が広がったりすることがあります。早めに手を打つことが、結果的に回復を早めることにつながります。
私が整体師を目指したきっかけは、会社員時代に自分自身がぎっくり腰を経験したことでした。あの「動けない恐怖」と「日常に戻りたい」という切実な思いは、今でも忘れられません。だからこそ、痛みで困っている方の気持ちはよく理解できます。
当院では、問診と4種類の検査をもとに、膝の痛みの原因をできるだけ細かく特定します。膝だけでなく、骨盤・股関節・足首も含めた全身のバランスを確認し、なぜその方の膝の内側に負担がかかっているのかを「見える化」してお伝えします。感覚だけで施術を進めることはしません。
「何年も膝が痛いけれど、どこに行っても一時的にしか楽にならない」という方が来院されることもよくあります。そういった方こそ、根本原因が見つかっていないケースがほとんどです。ていねいな検査で原因を明確にすることが、再発しないための最初の一歩だと考えています。
膝の痛みは、正しいアプローチで改善できる症状です。一人で抱え込まず、まずは気軽にご相談いただければ嬉しいです。あなたが痛みを気にせず歩ける毎日を取り戻せるよう、一緒に取り組んでいきましょう。


遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

