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手をつくと手首が痛いのはTFCC損傷かも?見分け方と対策

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朝、布団から起き上がろうとして床に手をついた瞬間、手首にズキッと痛みが走った経験はありませんか。

ヨガやストレッチで四つん這いになるたびに手首がズキズキしたり、子どもを抱き起こそうとして手をついた瞬間に痛みが走ったりと、特定の動作のときだけ手首が痛むという方が当院にも多くいらっしゃいます。

「骨折ではないと思うけれど、何かおかしい」と感じながらも、どこに相談すればいいのか迷っている方も少なくないのではないでしょうか。今回は、手首に体重をかけると痛みが出るという症状の原因と、その対処法についてお伝えしていきますね。

院長:下園

荷重時だけ痛む手首のサインを見逃さないでほしい、その一心でこの記事を書きました

目次

なぜ「つく動作」だけ手首が痛むのか

床に手をつく・四つん這いになる・起き上がる際に手で体を支えるといった動作には、手首に体重の一部がそのままかかります。

この「荷重がかかる瞬間」にだけ痛みが出るというのは、手首の関節やその周辺の組織が、圧力に耐えられない状態になっているサインです。安静にしていれば痛くないから大丈夫、と思われがちですが、実はその考えが症状の慢性化を招くことがあります。

荷重によって痛みが出る背景には、複数の組織が関与していることが多く、筋肉・腱・軟骨・神経のどこに問題があるかによって、原因となる疾患も変わってきます。痛む場所が手首のどのあたりかを意識しておくと、原因の見当をつける大きなヒントになります。

荷重で手首が痛む主な原因

手首の痛みは複数の原因が絡み合っていることが多いです。当院にご来院された方の経験をもとに、荷重時の痛みに関わりやすい代表的な状態を順にお伝えします。

腱鞘炎(けんしょうえん)

手や指の使いすぎによって腱と腱鞘(腱を包む鞘のようなもの)の間で摩擦が起き、炎症が生じた状態です。デスクワークやスマートフォンの操作が多い方に多く見られます。親指の付け根から手首の親指側にかけて痛むことが多く、床に手をつく動作で痛みが増すことがあります。

TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)

手首の小指側にある軟骨と靭帯が複合した組織の損傷です。転倒して手をついた後や、ドアノブを回す・雑巾を絞るといった手首をひねる動作を繰り返すことで起こりやすいです。

手首の小指側が特に痛む場合はTFCC損傷を疑うことが多く、整形外科でレントゲンを撮っても骨に異常が見つからないことも少なくありません。

手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

手首の中にある「手根管」という狭いトンネルを通る正中神経が圧迫されることで起こります。親指から薬指にかけてのしびれや痛みが特徴的で、荷重がかかる際に神経への圧力が増すことで痛みを感じやすくなります。夜間や朝方にしびれで目が覚めるという方に多い症状です。

手関節捻挫・靭帯損傷

転倒でとっさに手をついたり、スポーツ中に手首を強くひねったりした際に起こる靭帯の損傷です。受傷直後は激しく痛んでも、時間が経つと日常動作では痛みが落ち着いてくるため、完治したと思い込んでしまう方が多いです。

しかし荷重がかかるタイミングで痛みが再現される場合、靭帯が正しく修復されないまま放置されている可能性があります。

キーンベック病

手首にある月状骨(げつじょうこつ)という小さな骨の血行障害が原因で、骨が壊死してしまう疾患です。手首の真ん中を押すと痛みがあり、荷重時に症状が出やすいのが特徴です。比較的まれな疾患ですが、10代から40代の方に多く、見逃されやすいため注意が必要です。

原因を見分けるためのセルフチェック

痛む場所と動作によって、原因をある程度絞ることができます。ただし、以下はあくまで目安であり、正確な診断には専門家による検査が必要です。

痛む場所疑われる原因特徴的な動作
親指側・手首の橈側腱鞘炎(ド・ケルバン病)親指を握り込んで手首を動かすと痛む
小指側・手首の尺側TFCC損傷手首をひねる動作・荷重で痛む
手首の真ん中キーンベック病・捻挫手首中央を押すと痛む
親指〜薬指のしびれも伴う手根管症候群夜間・朝方にしびれが強くなる

このように、荷重時の手首の痛みひとつをとっても、その背景にある原因はさまざまです。自分でチェックしてみて「どうもしっくりこない」と感じたら、それは複数の原因が重なっているサインかもしれません。

やってはいけないこと・注意点

痛みがあるときにやりがちな行動の中には、実は症状を悪化させるものもあります。同じ動作を繰り返しても大して痛くないからと放置してしまうのは、最も避けたいことのひとつです。

荷重痛がある状態で無理をし続けると、損傷した組織が十分に回復しないまま炎症が慢性化し、やがて安静時にも痛みが出るようになってしまいます。痛みがあるときに手首を酷使することは、症状を長期化させる大きなリスクになります。

また、サポーターやテーピングで固定することも、一時的な痛みの軽減には役立ちますが、長期間使い続けると手首周りの筋力が低下してしまいます。固定が外れた後にかえって症状が悪化するケースもありますので、使用する期間や方法には注意が必要です。

自宅でできる応急処置

痛みが出はじめたばかりの急性期には、まず患部を安静に保つことが基本です。炎症が強い時期に無理に動かすと症状が悪化しますので、できるだけ荷重をかける動作を避けてください。

腫れや熱感がある場合はアイシング(患部を冷やす)が有効です。タオルに包んだ保冷剤や氷袋を10分から15分程度当てるだけで、炎症による熱と腫れを和らげることができます。一方で、慢性的な鈍い痛みが続いている場合には、温めて血行を促進するほうが効果的なこともあります。

急性期か慢性期かによって対処が変わってくる点が、手首の痛みの難しいところです。

病院に行くべきタイミングと何科に相談するか

次のような場合は、早めに専門家へ相談することをおすすめします。

  • 転倒など明らかなケガのきっかけがあり、腫れや変色を伴う痛みが続いている
  • 2週間以上経過しても症状が改善しない
  • しびれや感覚の変化(手がこわばる・細かい作業がしにくい)が出てきた
  • 夜間に痛みやしびれで目が覚めることがある
  • 握力が明らかに落ちてきた

整形外科ではレントゲンによる骨の状態の確認、MRIによる軟骨・靭帯の状態確認などの検査が受けられます。しかし、レントゲンで「骨には異常なし」と言われても痛みが続くケースは非常に多く、そういった場合には整体・カイロプラクティックでの検査と施術が有効なことがあります。

手首の痛みが繰り返す本当の理由

手首の痛みを繰り返している方に共通しているのは、痛みの出ている手首だけを診て終わりにしてしまっているという点です。手首の痛みの原因は、必ずしも手首そのものだけにあるわけではありません。

肩や肘の関節の動きが制限されていることで手首に余計な負担がかかっていたり、姿勢のゆがみによって手首を支える筋肉のバランスが崩れていたりすることもあります。

当院では、姿勢分析や筋力検査、整形外科的なテストを組み合わせた4種類の検査を行い、手首の痛みの根本にある原因を全身から探っていきます。

手首の痛みに関するよくある疑問

整形外科で骨に異常なしと言われたのに痛みが続くのはなぜですか?

レントゲンで確認できるのは骨の状態だけです。軟骨・靭帯・腱・神経などの組織はレントゲンには映りません。TFCC損傷や腱鞘炎、手根管症候群などはMRIや専門的な徒手検査が必要なケースが多く、レントゲン検査のみでは見落とされることがあります。

サポーターをつけていれば自然に治りますか?

軽度の炎症であれば安静と固定で改善することもありますが、靭帯損傷や神経の問題が原因の場合は自然回復が難しいこともあります。

また、サポーターを長期間つけ続けると筋力が低下して症状が慢性化するリスクがありますので、ある程度の期間が経過しても改善しない場合は専門家の判断を仰ぐことをおすすめします。

ヨガやストレッチを続けてもいいですか?

痛みが出る動作は一時的に避けることが大切です。特に四つん這いになる動作や手首を背屈させる(反らせる)ポーズは荷重が集中しやすいため、症状が落ち着くまではお休みするか、手首への負担を減らしたやり方に変更してください。

再発を防ぐために意識したいこと

痛みが落ち着いてきたら、再発予防のためのケアが大切になります。手首だけをストレッチするのではなく、前腕の筋肉全体をほぐすことが手首の柔軟性と安定性を保つうえで効果的です。

前腕のストレッチは、腕を前に伸ばした状態で手のひらを上に向け、反対の手で指先を軽くつかんで手首をゆっくり曲げるだけで行えます。1回20秒から30秒程度、左右それぞれ行うことで前腕の筋肉の緊張が和らぎ、手首への負担を減らすことにつながります。

日常の姿勢も見直してみましょう。スマートフォンを長時間持って操作する姿勢や、キーボードを打つ際に手首を浮かせたまま作業する習慣は、手首周りに慢性的な負担をかけ続けます。パソコン作業の際には手首を机やリストレストに乗せてサポートするだけでも、疲労の蓄積を減らすことができます。

当院での施術について

当院では、手首に痛みを抱えてご来院された方に対して、カウンセリングと4種類の検査をもとに、痛みの根本原因を全身から丁寧に探っていきます。手首だけを局所的に診るのではなく、肩甲帯・肘・体幹の状態との関係性を含めて評価することで、再発しにくい状態をつくることを目指しています。

施術は身体に優しいアプローチで行い、お子さまからご高齢の方まで無理なく受けていただける内容です。施術歴10年以上の経験豊富な施術者が、カウンセリングから検査・施術まで専属で担当しますので、途中で担当が変わって情報が引き継がれないという心配もありません。

「ずっと様子を見ていたけれどなかなか良くならない」「どこに行けばいいか分からなかった」という方にも、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

手首の荷重痛は、適切な処置を早めに行えば行うほど回復が早くなります。一人で抱え込まず、いつでも気軽に相談してください。あなたの手首の痛みが少しでも早く解消され、またヨガや家事を楽しめる毎日が戻ることを願っています。

北千住にある当院までお越しになることが難しい方へ

遠方にお住まいの方に向けた案内のぺーじを作りました。当院まで来られない場合はこちらをご覧ください。少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。


院長:下園

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