昇降デスク(スタンディングデスク)のススメ
昇降デスクとは
別名スタンディングデスクとも言われ、机の高さを電動や手動で上げ下げできる机です。
低くすれば椅子に座って、高くすれば立った状態で作業することができます。
値段もピンキリで安いものは数万円、高いものは数十万円するものまであります。
日本人は座っている時間が世界一!
テレワークで通勤が減り運動不足から体に不調をきたし、当院にいらっしゃる方が増えていることは以前お伝えしました。
良くも悪くも常に自宅で仕事ができてしまうので、デスクワークの方の座っている時間はコロナ禍前と比べると増えました。
シドニー大学の研究によると、日本人の一日に座っている時間は平均約7時間で世界一だそうです。(オリンピックシーズンとはいえ嬉しくない金メダルですね・・・)
「人生の3分の1を過ごす布団やマットレスには投資しましょう!」というキャッチコピーは有名ですが、デスクワークの方にとっての机は布団に負けず劣らず投資するべき対象なのかもしれません。
座り過ぎは寿命を縮める
ふくらはぎは「第2の心臓」とも呼ばれ、ふくらはぎの筋肉が伸び縮みすることで下半身の血液が心臓に帰っていくのを助けています。
座っているとこの筋肉ポンプの働きが得られない為、上半身の血流が不足し肩コリや腰痛を助長させることもあり、更にむくみの原因にもなります。
また、「エコノミークラス症候群」があるように、ずっと座って動かないでいると血液の流れが悪くなり血の塊(血栓)もできやすくなります。
京都府立医科大学の研究で6万人を超える日本人を7年以上も追跡した研究結果が報告されています。
参考リンク:京都府立医科大学【座っている時間が長いほど死亡率が増加する】
立っているだけでも色々な筋肉が使われている
骨盤周りや太もも、ふくらはぎなどの筋肉が総動員され、絶妙なバランスによって人間は立っています(ちなみに筋骨隆々なイメージのあるゴリラですが、彼らの臀筋(お尻の筋肉)はヒトに比べて弱い為、基本的には直立することができません)
人によっては布団以上の時間を過ごしている机。スタンディングデスクは一例ですが、作業環境を変えてみるのも一考かもしれません。
整体などで体を整える事はとても大切。普段の環境を整えることはそれ以上に大切だと思う今日この頃でした(-ω-)