スポーツが苦手な人ほど、筋トレ向き?
意外かもしれませんが、筋トレをして効果が出やすいのはスポーツが苦手な人が多いってご存知ですか?それは筋トレのやり方に関係してきます。
アスリートは複数の筋肉がなめらかに連動するがゆえ、局所的な筋力アップがしづらくなる
普通体を動かす時は、複数の筋肉が連動して動くものです。一般的にスポーツでも、投げたり走ったり泳いだりする時は、体の一部ではなく何十、何百という筋肉を使います。
そして一流のアスリートほど、その動きが滑らかで効率よく働くものです。例えばゴルフスウィングや野球のピッチングの場合、体全体では「下肢→体感部→上肢」、上肢では「肩→ヒジ→手首」の順にいくつもの筋肉が流れるように連動して、効率よく体に出来るだけ負担のかからないように動きます。
しかし、筋トレをこの様に合理的な動きで行うとどうでしょう?
鍛えたい筋肉である「主動筋」以外の筋肉も使ってしまい、筋肉にかかる抵抗の大きさが分散されてしまい、主動筋にかかる抵抗が少なくなります。その結果、筋肉肥大や筋力アップが起こりにくくなります。
これがスポーツが上手い人ほど筋トレ効果が表れにくい理由です。反対にスポーツが苦手な人は、無意識に主動筋だけを使った非合理的な動き、分かりやすく言えばぎこちない動きになるので、筋トレ効果が得られやすくなります。
スポーツが得意な人で、筋トレをしてもあまり効果が感じられない場合は、敢えてぎこちない動きを意識して行うと、思わぬ結果が得られるかもしれません。