脚のむくみについて
なぜ脚がむくむのか?
脚は心臓から一番遠く、そして一番下に位置します。
この二つの理由から、脚は血液循環が滞りやすく、体の中で最もむくみやすいと言われています。
また、それ以外でも脚がむくみやすい要因が隠されています。
それは筋肉です。
人の体は、下半身の筋肉が全体の約7割を占めています。
特に、お尻(大臀筋)や太もも(大腿四頭筋)の筋肉は人体最大の筋肉です。
筋肉には、大きい筋肉ほど早く衰えるという性質がありますので、立ち仕事やデスクワークが多い、運動不足、高齢者の方などは、足のむくみが起こりやすいのです。(ちなみに、筋肉は発達するのも大きい筋肉ほど早いので、上半身よりも下半身の筋肉を鍛えた方が効率よく筋肉量を増やすことができます。)
脚をむくみにくくするには?
脚のむくみを起こしにくくするためには、出来るだけ脚を使うことです。
一番手っ取り早いのが、歩く量を増やすことです。
生活習慣の中で百歩でも二百歩でも多く歩けるように工夫すれば、脚のむくみを解消する第一歩になります。
そして歩く時は、足首を大きく動かすように意識しましょう。
足首を動かすふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)には、脚に送られてきた血液を心臓に押し戻す、ポンプの働きがあります。
それが、ふくらはぎは “第二の心臓” と言われる所以です。
次に、デスクワークが多く脚を動かす機会の少ない方は、1時間に一度ぐらいは何か理由を付けて、十歩でも二十歩でも歩くように工夫しましょう。
そうすれば、多少なりとも下半身の血液循環が促されます。
または、坐りながら足首を小刻みに動かすのも効果的です。
所謂 “貧乏ゆすり” ですね。
しかしこれは注意してやらないと、“行儀の悪い人” や “落ち着きのない人” というレッテルを張られかねないのでお気をつけください。