ストレッチには2種類ある?
効果的なストレッチは?
たまに患者さんから、
「ストレッチは運動する前と後どちらにしたらいいの?」
と質問されることがあります。
結論から言ってしまえば、両方やった方が良いです。
しかし、運動前と後ではストレッチのやり方が異なります。
運動前は動的ストレッチ、運動後は静的ストレッチが最適です。
なかなか聞き慣れない言葉ですが、読んで字のごとく至ってシンプルです。
動的ストレッチ 静的ストレッチ
- 動的ストレッチとは、
腕や足や体幹をさまざまな方向に動かしたり、ねじったりして、関節を動かしながら筋肉を伸ばす方法
代表的なのがラジオ体操です。 - 静的ストレッチとは、
筋肉を関節可動域の限界までゆっくり引き伸ばし、数秒~数十秒キープさせる方法
当院では、肩こりや腰痛などの症状別に効くストレッチもお伝えしています。
特に肩甲骨や骨盤など、日常生活ではあまり動かさない部位を意識して行うストレッチは効果的です。
ただ筋肉が固くなり過ぎてしまうと、痛みが伴ってうまく動的ストレッチが出来ない場合があります。そういう時は先に静的ストレッチを行って、ある程度からだをリラックス状態にしてから動的ストレッチを行うとより効果です。
中には運動が苦手と言う方もいるかと思いますが、日常生活の中でなるべく徒歩や階段を使うなど運動量を増やすだけでも筋肉量が変わります。そしてその中にちょっとしたストレッチを取り入れていくだけで体は大分変ってきますよ。
1日の流れでいうと朝目覚めて行動を起こす前に動的ストレッチをして、夜眠りにつく前に静的ストレッチをするのが一番のお勧めです。
そういう意味では、早朝にテレビでも放送しているラジオ体操はとても理にかなった行いですね。