頭痛と姿勢の関係

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頭痛はどうして起こるのか

15歳以上の日本人のうち3人に1人は頭痛もちであり、3000万人以上の人々が頭痛に悩まされています。
季節の変わり目や気圧の変化が激しいこの時期は特に辛いのではないでしょうか?

頭痛には大きく分けて「緊張型頭痛」と「偏頭痛」、「群発頭痛」とがありますが、7~8割は「緊張型頭痛」です。
これは肩・首の筋肉が固まり(凝り)血液や酸素が頭まで回らずに酸欠状態で頭痛を起こします。
実際、偏頭痛があると来院された方の多くは、首肩が解れると頭痛がなくなったといわれるケースが多くいらっしゃいました。

緊張型頭痛はなぜおこるのか

肩や首が固くなる原因としては様々ですが、1つの要因として姿勢が挙げられます。

頭の重さは成人で体重の約10%。
 大体60キロの人だと5~6キロほどの重さとなります(ボーリング玉1個分)。

その頭が肩・首の上に真っすぐ乗っかていれば体全体で頭を支えることが出来て良いのですが、顔が前に出ると首だけでボーリング玉1個分を支えなければならず、常に力が入っている状態になり固まります。
そして更にその首を繋ぎとめようと肩にも力が入ってしまい、首肩こりが出来上がります。

顔が前に出たときの実際の重さ

実は頭の傾きにより重さの感じ方が違ってきます。
顔が前に出るほど重く感じ、首の支えようとする力が強くなります。
(頭の重みが約5キロ程の場合)
・15度で12キロ
・30度で18キロ
・45度で22キロ
・60度で27キロ

実際に鞄などを垂直に真上で持ち上げた時と腕を傾度を付けて傾けた時の重さの感じ方の違いを試して実感するのもお勧めです。
また肩の上に乗っかている時の首と前に傾けたときの首を触ってみると、傾けた時の首の筋肉の方が固いので、それだけ力が入り固めていることになります。

(日常で顔が前に出る姿勢)
■パソコン・TVなどの画面を見る
■スマホを見る
■本・雑誌を読む
■料理・食器洗い
■猫背
■自転車・車の運転
■おむつ替え・授乳
■入浴介助
以上のように凝る姿勢は沢山あります。

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これらを顔が前に出る状態で長時間行うことにより首肩の筋肉が疲労を起こし強い懲りを作り頭痛を誘発させます。
なるべく顎を引く意識をしたり、同じ姿勢で長時間過ごさず、小まめに首・肩を回して動かしながら解していくことがお勧めです。