春の頭痛は花粉症が原因かも
ようやく暖かくなってきましたが今年の花粉量はなんと前年の5倍と言われています。当院に来院される方も花粉症で悩まされている方が多く、鼻のかみすぎで肌が荒れたり薬の影響で頭がボーっとしたりと例年より大変なのが伝わってきます。
花粉症の症状とは
アレルギー性鼻炎 (鼻水、鼻づまり、くしゃみ、のどの違和感)
アレルギー性結膜炎 (目のかゆみ、目の充血、涙目)があげられます。
花粉症と頭痛の関係性
【どうして、花粉症で頭痛が出るのでしょうか?】
花粉症とは、体の中に入り込んだ花粉を外敵だと捉えてそれを排除しようとする
「免疫反応」によって、 鼻水や目の痒みで涙を流し追い出そうとすることにより起こるアレルギー症状です。
度重なるくしゃみや鼻水、鼻づまりで鼻の粘膜が炎症を起こしてしまい鼻の奥にある副鼻腔に膿が溜まり目の奥などを圧迫することにより頭痛を起こします。
花粉症以外の頭痛
他の頭痛、肩こり、倦怠感は 『二次症状』 とも呼ばれています。
鼻の粘膜がアレルギーを起こし腫れあがると、空気を取り込む道が狭くなり体内の酸素が減ります。脳内も酸欠状態になり、それを回避しようと頭痛の引きがねを起こします。
脳の酸欠を防ごう!
↓
脳内の血管を拡張(たくさん酸素を取り組もうと体が働く)
↓
拡張した血管により周りの神経を圧迫
↓
片頭痛(拍動に合わせてズキンズキン痛みが走ります)
脳内の酸欠が続くと脳の活動が悪くなってきます。
花粉症の時期に、寝ても寝ても眠かったり、倦怠感や集中力の低下があるのは、このためです。
また呼吸が苦しいので寝付きが悪くなってしまい、睡眠不足から段々と頭痛が酷くなって
しまうケースがあります。すると、体の代謝機能が低下し、慢性的な疲労の状態になります。
肩こり・首こりもヒドくなり、緊張型頭痛も引き起してしまい、頭全体または後頭部を
締め付けられるような、じわーっとした嫌な痛みを感じます。
以上のように、花粉症になると様々な二次症状が出てきます。
頭痛を和らげる対処法
緊張型頭痛と同じく花粉症でも筋肉の緊張で頭痛になることがあります。
花粉症のくしゃみや鼻の症状、鼻づまりの息苦しさによる寝不足から肩や首回りを緊張させて固めてしまうからです。
そのため首、肩まわりの筋肉の緩和が頭痛を和らげてくれます。筋肉の緩和の方法として
- 入浴(首肩をマッサージしながら)
- 首肩まわりのストレッチ
- 首肩を温める(ホットパックや蒸しタオルを使う)
- 整体やマッサージの施術を受ける
などが有効です。副鼻腔炎などが原因の場合は病院で処方される薬で対応してください。GWぐらいまで花粉の辛い時期が続きますが当院でも何かお役に立てれば幸いです。